アルマンダイト視点のコメディ回……と見せかけて重要な情報が出た回。バスティアンは2年間修道院にいた、それは聖国=教皇との接点があったと云う事。ルウェリンに呪いをかけた黒魔術師達が教皇の支配下にあり、儀式に教皇本人も立ち会っていた事は146話で明かされている。呪いの実行者である前教皇と、黒幕であるバスティアンを繋ぐ線が示された。
確かにバスティアンは可哀想な人なのだと思う。母親から愛して貰えていたなら、彼がここまで追い詰められる事はなかったんだろう。子を愛さない親を持つ者達。けれど、ルウェリンとアルマンにはお互いがいた。離れ拗れていた間にも、二人が心のどこかで互いを支えにしていたのは描かれている。そして、エルネルにはアーロンがいた。教皇の分身だとしても、そこに確かにアーロン自身の心はあったと私は信じている。………でも、バスティアンには誰もいなかった。だからこそ彼は唯一優しく接してくれるルウェリンに縋ったんだろう。例え自分を見てくれない相手だとしても。
母にも妻にも裏切られたバスティアンを抱き締めてくれたルウェリン。彼女の中には彼を兄として認識している気持ちと、自分が彼を傷付けたと云う罪悪感がある。今のバスティアンが自分を異性として見ている事の危険性を彼女には早く自覚して欲しい。17話の王女襲撃も、私はあの離宮の状況を作り出せるバスティアンを疑っているので。解決の仕方も強引すぎたしね。
一方の男子会。エルネル様の倫理観めちゃくちゃでアルマンダイトくんぶち切れ&他二人にマウント取ろうとして失敗。団長の天然とエルネルの軽妙さには勝てなかったw
ここで大事なのは、漸く団長にも烙印の存在が示唆された事。烙印に関しては王女自身が誰にも云うつもりがなかっただけで、神聖力で気付いたエルネルと違和感で気付いたアルマンの方こそが例外に過ぎない。けれど、団長だけはまだ前王妃絡みの事を知らされてないんだよね。私はこちらの秘密の方が大きいと思う。
団長の中には、自分が誰より信頼されている自負があるし、実際にそうだろう。けれど烙印や前王妃の真相を後から知った時に、彼はどう感じるのか。145話に続いて積まれた嫉妬フラグが少しだけ怖く感じてしまった。
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捨てられた王女の秘密の寝室【タテヨミ】
153話
真実の愛は不倫してこそ成立する