前から思ってたけど、王女様レスバ強すぎない?アルマン相手の口論だと感情が先走り過ぎてるけど、王女として振る舞った時の対応は流石だと改めて感じた。今回、公女がルウェリンの言葉に心を震わせた様に、これこそが本来の彼女が持つ王族としてのカリスマ性なんだろう。しかしアルマンがホウェン男爵夫人を、ルウェリンがブリオン公女を。ターゲットをたらしこむ能力高いな幼馴染みコンビ……w
ロザリーが巻き込まれた事件に続き、今回もルウェリンに完敗したヴィヴィアン。所詮はディアン王子の存在を利用してのしあがっただけの、金メッキ製の王族(予定)。本物の黄金の烏であるルウェリンには敵わない。……そう、以前と同じ様にルウェリンにやり込められたヴィヴィアン。けれど、大きく異なる部分がある。あの時はロザリーを救うために、ルウェリンは不条理に立ち向かった。けれど今回の彼女は、自ら選んでヴィヴィアンに爪を向けた。烏が獲物を仕留めるように、どこまでも冷静に、冷徹に。我が身を守るだけだった捨てられた王女が、自らを害する敵を躊躇なく仕留める猛禽類に変わった事を、今回のヴィヴィアンは思い知らされたんじゃないだろうか。とは言えパメラの庇護があるから、まだまだ彼女も引き下がらないだろうけど。正直、それで退く賢明さがあるとも思えないし。
一方で、ルウェリンの姿に重ねられたのは、あのデルフィナ王妃。正直重ねられるのも不快なんだけど、あの母親が持っている冷徹な面は確かにルウェリンにもあると思う。だからこそルウェリンは、自分が母親のようになってしまうのを恐れているのかもしれない。けれど、前ヴィセルク公爵とアルマンダイトは違う。前王妃を愛して道を誤らせた前公爵と、ルウェリンを愛しているからこそ道を正そうとしているアルマンは真逆の存在だと思う。だからこそ、ルウェリンにはアルマンが必要だと思うし、早く和解して欲しい。ブリジェント女王の王配としてもルウェリン個人が焦がれる相手としても、彼女にはアルマンダイトが必要だし、彼の代わりになる存在はいないだろうから。
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捨てられた王女の秘密の寝室【タテヨミ】
137話
ブリオン公女2