チールーさんの投稿一覧

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51 - 60件目/全376件
  1. 評価:4.000 4.0

    愛されてほしい

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    父親から必要とされずついには虐待死させられてしまった17歳の女子が、生前に愛読していた小説のとある登場人物の女の子に転生するというお話。
    しかもなんの因果か、転生時点では10歳のその子も、17歳で命を落とすことになっています。竜族の母と人間の父の間に生まれた子で、母親の死後には竜族の社会で不浄な子として虐げられながら生きています。
    日々読んでいた本なのでストーリーをよく把握している主人公は、竜族の地を追われた後、どうせ抗えない運命ならせめて命を失うその日までささやかな贅沢でもして暮らそうと、人間の父の住まいを訪ねます。かつては英雄だった父はその頃にはなんと小説の悪役に、しかもラスボスになっていました。

    設定が妙に面白い。主人公は自分の立ち位置をかつて愛読していた小説でよく承知しているので、10歳の身ながらいつも落ち着き払っていて反応もクール。感情をどこかに置いてきたラスボスの父親から心無い言葉を浴びせられても、意地悪な従兄からさんざん毒のあるいじりをされても、至って平常心。愛らしい少女の容姿とのギャップに笑えます。

    無料分ではまだ父親の溺愛ぶりを見ることはできていませんが、そこがこの物語の最大の面白味であると想像します。
    前世では父親に殺められてしまった主人公。今度は父親から存分に愛されてほしいです。そんな姿を見るのを楽しみに、この先を読み進めてみたいです。

    • 13
  2. 評価:4.000 4.0

    虫が苦手だけれど読んでしまった

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    オゲハの顔は可愛いけれど、体は思いっきり虫です。苦手な人はそれだけでしんどいかも知れません。私はつい不思議な空気感に惹かれて読んでしまいました。

    空からやってきた不思議な虫を見つけたキジは、オゲハと名付けてそれを家に連れ帰ります。
    連れ帰ったはいいけれど、大切に育てるわけではない。粗雑に扱うし、餌もやらない。
    私は最初、キジがオゲハを意識的に虐待しているんだと思いました。けど、それとはちょっと違う。無感動なんですよね。餌が必要だということに思い至らない。乱暴に扱ったら辛いだろうかと考える心の動きがない。
    家庭環境が影響しているのかな、と思います。キジの食事はほとんど、自分で購入したファストフード。孤食が当たり前のようで、淋しいとも思っていない様子。そんな日常が、そのままオゲハへの扱い方に表れているのだと。

    無料12話まで読みました。キジがオゲハを連れて家出をしようというところです。餌もあげるようになったし、少しずつオゲハに意識を向けるようになってきたキジ。この先の展開がどうなるのか気になって、ポイントを消費して先を読むことになりそうです。

    • 0
  3. 評価:3.000 3.0

    1ミリも泣かず

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    私があまのじゃくなのか……。

    様々な夫婦のかたちがありますので、余命宣告をされた後の過ごし方に正解不正解は無いとは思います。それぞれの夫婦がそれぞれの時間を過ごせたら何よりです。

    そう前置きをさせていただいた上で、この作品の率直な感想を述べさせていただきます。

    余命わずかな妻がとことん嫌な奴になった場合、果たしてその死後に夫は『せいせいした』となるでしょうか。
    朗らかだった妻が病気で自棄になり残りの時間を幸せに過ごさず死んでいったことに、夫は無力感をおぼえるのでは。もしくは、妻からかけられた辛辣な言葉の数々がトラウマになって、ずっと引きずるのでは。

    もちろん辛いのは死にゆく妻ですが、それでも残される夫のために何かしたいのならば、思いきり笑顔で余命を存分に生きた方が、夫も悔いが残らずその後も前向きになれるのではと感じました。
    あくまでも私の感想です。

    最後に、遺影について。
    遺影は大勢の他人の目に晒されるものです。妻が夫にだけ見せたごくごくプライベートな表情を遺影に使って他人に晒すというのは、さすがに違うのでは?

    • 5
  4. 評価:4.000 4.0

    面白い

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    家族全員が揃って転生。ペットたちも一緒というのが、夢があって良いです。
    転生前の子供たちは皆いい歳で全員独身だったのが、転生後には青少年に。今生こそは結婚させる!と張りきる母がガチで面白いです。
    エピソードがそれぞれ愉快で、色々ありながらも平和で癒し要素のあるストーリーです。肩の力を抜いて気軽に読める作品です。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    愛されてる場合じゃないけど

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    最近ではよくある、死に戻り→復讐のストーリーですが、復讐をするにあたっての協力者ふたりが主人公を溺愛してきて、そんな場合じゃないのに……という設定が新しくて面白いです。

    主人公が魅力的。愛する父を救うために前の失敗を決して繰り返さないという意志が、自身を強くしています。

    主人公に想いを寄せるふたりの男性もとても良い。
    見目麗しい公爵は、力があり頼りになる存在です。ツンデレは大概にした方がいいかと思いますが……。
    従者のロマネは主人公に忠実で、そしてとても強い。言動などがちょい悪ですが……。
    この2人に愛されて、そんな場合じゃないと言いつつ主人公はどうするのでしょう。この先の展開が楽しみです。

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    母娘を応援したい

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    男に騙されるダメダメなお母さんが昔は大人気のポールダンサーだったことが判明。それを知った娘が、自らもポールダンスを始めるというストーリー。

    まず、絵がとても綺麗です。お母さんの過去の写真が、溜め息が出るほどに美しい。あの写真を見せられたら、当時のダンスを知らなくとも絶対にすごいダンサーだったんだろうと納得してしまうほどに説得力のある、一枚の写真でした。

    諸々のブランクがありながらも本気度満点のお母さん。きっとこれからまた素敵なダンサーになるんでしょうね。そして娘も……。
    この先の展開が楽しみです。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    タイトルは

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    『違いすぎる僕たち「には」、恋しかなかった』かな、と。細かいことですが気になってしまって。

    大手アパレル会社の令嬢である主人公と、老舗茶屋の御曹司の恋愛ストーリー。
    置かれた環境は真逆のようですが、御曹司が令嬢の斬新さに否定的ではないように感じます。どうやら彼も若々しい感性を持っていそうで、この先の展開が楽しみです。

    絵が綺麗で見やすいです。主人公がとても可愛くて惹かれます。

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    主人公が魅力的

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    孤児院の存続を願い出る貧しい伯爵家の令嬢と、女嫌いゆえ社交界での虫除けを所望する侯爵の利害が一致して、2人が恋人同士を偽装するというお話です。
    ストーリーとしてはよくあるパターンですが、主人公が魅力的でつい読み進めてしまいます。

    主人公のクレアは、大変な境遇を強い心で乗り越えてこられたからこその、芯のある美しさを持っています。特に笑顔が印象的。自然を愛したり、子供たちに優しかったり、小さな喜びにもうんとはしゃいで喜ぶところなんかも好きです。

    • 8
  9. 評価:3.000 3.0

    あともうちょっと

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    ウエディングプランナーの主人公が、自身が勤める会社の専務と偽装結婚をするお話です。
    提案者は他でもない、専務の父親である社長。次期社長である息子に足りないものは愛であり、あなたにはそれを教える立場になってほしいと、まるで新プロジェクトの担当者に任命するかのような依頼。そしてそれをやり甲斐ある任務だと引き受ける主人公。結婚ってそんなノリでいいの?というツッコミはさておき、ストーリーはテンポ良く進んでいきそうな予感です。

    無料4話を読みました。
    結婚をする2人のやり取りがほとんどないまま無料分が終わってしまうので、この先を読むかどうかを決める判断材料に欠けます。あと1、2話の無料があってくれるとだいぶ違うのにな、という感想です。

    • 11
  10. 評価:5.000 5.0

    秀逸

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    設定、ストーリー構成、セリフの表現、描画、どれを取っても素晴らしいです。読み応え抜群です。

    人がその目で見て脳に焼きついた記憶は、本来は当人だけのものであるべきプライバシー。そんな脳の映像を取り出して見る技術を得た世界のお話です。
    犯罪を暴くためとはいえ、脳内は個人の秘密の中の秘密。それを覗くという行為が、見た者に何をもたらすのか。大変に興味深い作品です。

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