4.0
ストーリー上のマルの存在
虐げられていた主人公が心優しき獣人の旦那様と幸せな結婚をするというストーリー。2人が少しずつ心を通わせていく過程に心が温まります。
主人公が意地の悪い家族や元結婚相手に悩まされるなど、設定としてはここ最近よくあるパターンですが、この作品の個性のひとつとして、主人公が大切に飼っていた犬・マルの存在が挙げられます。
主人公が結婚する時点ではマルを嫁ぎ先には連れて行かず、意地悪な家族の元に置いたまま。頃合いを見て旦那様にお願いをして引き取る予定だったのでしょうが、いかんせんそれが不自然に遅い。
マルがいじめられていないかと、読者の皆さんが気を揉み心を痛めているレビューやコメントが非常に多く、犬好きの私も、もはや物語の本筋よりもマルの安否の方が気になって仕方がないという状況に。
虐げられていた主人公をずっと守ろうと頑張ってきたマルには、主人公と一緒に幸せになってほしい。どうぞ不自然に引っぱらずに、早めにマルを引き取ってくださいますよう……。
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3
白狼の妻