チールーさんの投稿一覧

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61 - 70件目/全388件
  1. 評価:4.000 4.0

    ストーリー上のマルの存在

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    虐げられていた主人公が心優しき獣人の旦那様と幸せな結婚をするというストーリー。2人が少しずつ心を通わせていく過程に心が温まります。

    主人公が意地の悪い家族や元結婚相手に悩まされるなど、設定としてはここ最近よくあるパターンですが、この作品の個性のひとつとして、主人公が大切に飼っていた犬・マルの存在が挙げられます。
    主人公が結婚する時点ではマルを嫁ぎ先には連れて行かず、意地悪な家族の元に置いたまま。頃合いを見て旦那様にお願いをして引き取る予定だったのでしょうが、いかんせんそれが不自然に遅い。
    マルがいじめられていないかと、読者の皆さんが気を揉み心を痛めているレビューやコメントが非常に多く、犬好きの私も、もはや物語の本筋よりもマルの安否の方が気になって仕方がないという状況に。

    虐げられていた主人公をずっと守ろうと頑張ってきたマルには、主人公と一緒に幸せになってほしい。どうぞ不自然に引っぱらずに、早めにマルを引き取ってくださいますよう……。

    • 3
  2. 評価:5.000 5.0

    奇妙な三角関係

    物語の構成が面白い。ぜひ原作小説も読んでみたいと思いました。

    主要登場人物は3人。レイチェル、ノア、アリシア。それぞれが誰かに恋をしている。しかしその相手が誰なのか明確に描かれているのは、レイチェルのみ。物語はずっとレイチェル視点で進行していきます。したがって、レイチェルの思い込みが含まれている可能性があり、それこそが物語を面白くしているポイントです。
    本当は、ノアは誰が好きなのか。アリシアは何を思っているのか。それらが語られる時、真の傍観者は誰なのかがわかるはず。ああ、知りたい。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    設定がくだらなすぎて面白い

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    かなり笑いました。
    まず設定のくだらなさが妙に面白い。主人公の女性が『自分が最後の返事をしなければ石になる呪い』をかけられてしまうという。そのせいで、メールなのかチャットなのか主人公が開発したメッセージ機能でも、商談相手の公爵様とのやり取りで最後の返信を主人公で終わらせなければ石になってしまうという。
    最高にくだらないのに、どこか心当たりがあるというか……『それでは』『ではでは』『失礼します』『^ ^』……のような、返信の応酬でやめ時がわからなくなる現実のあの場面を思い出してしまいます。
    主人公はなんとか自分の返信で終えようとするのですが、律儀な公爵様がどうしても挨拶を返してくる、その攻防が面白い。

    そして、メッセージ機能だけならまだしも、直接顔を合わせた日には。性懲りも無くまた始まる終わりなき挨拶の繰り返し。最後には主人公がブチ切れて『もう返事をしないで!』『最後の返事は私のものです!』と、もはや挙動不審な人と化してしまうという悲しい事態に。

    呪いの効力は1年間。主人公は乗り切ることができるのでしょうか。善人で見目麗しくもちょっと天然の公爵様との関係は、どうなっていくのでしょう。
    主人公の呪いの秘密を唯一知るじいやと、主人公の不審発言を警戒しまくる公爵様お付きの騎士も、それぞれいいキャラです。
    周囲を巻き込んだドタバタストーリーのこの先が楽しみです。

    • 1
  4. 評価:4.000 4.0

    キャラメルの思い出

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    子供の頃に両親を事故で亡くした主人公が親族の家の養女になり、虐げられて育った末に、実子である姉の身代わりに政略結婚をさせられるという、もはや巷に溢れ返る設定のお話です。
    結婚相手の旦那様は、子供の頃に出会った思い出の『キャラメル色の髪の男の子』なのでしょうか。というかきっとそうなのでしょう。
    この先のストーリーがなんとなく想像できる描き方は、安心感としては悪くないです。

    ちなみに、ありふれたストーリーの中で、主人公が旦那様に『脱げ』と命令されている場面で無料分を終えるあたりは、読者がつい先を読みたくなるようにしようという意図でしょうか。

    • 1
  5. 評価:4.000 4.0

    愛されてほしい

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    父親から必要とされずついには虐待死させられてしまった17歳の女子が、生前に愛読していた小説のとある登場人物の女の子に転生するというお話。
    しかもなんの因果か、転生時点では10歳のその子も、17歳で命を落とすことになっています。竜族の母と人間の父の間に生まれた子で、母親の死後には竜族の社会で不浄な子として虐げられながら生きています。
    日々読んでいた本なのでストーリーをよく把握している主人公は、竜族の地を追われた後、どうせ抗えない運命ならせめて命を失うその日までささやかな贅沢でもして暮らそうと、人間の父の住まいを訪ねます。かつては英雄だった父はその頃にはなんと小説の悪役に、しかもラスボスになっていました。

    設定が妙に面白い。主人公は自分の立ち位置をかつて愛読していた小説でよく承知しているので、10歳の身ながらいつも落ち着き払っていて反応もクール。感情をどこかに置いてきたラスボスの父親から心無い言葉を浴びせられても、意地悪な従兄からさんざん毒のあるいじりをされても、至って平常心。愛らしい少女の容姿とのギャップに笑えます。

    無料分ではまだ父親の溺愛ぶりを見ることはできていませんが、そこがこの物語の最大の面白味であると想像します。
    前世では父親に殺められてしまった主人公。今度は父親から存分に愛されてほしいです。そんな姿を見るのを楽しみに、この先を読み進めてみたいです。

    • 16
  6. 評価:4.000 4.0

    虫が苦手だけれど読んでしまった

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    オゲハの顔は可愛いけれど、体は思いっきり虫です。苦手な人はそれだけでしんどいかも知れません。私はつい不思議な空気感に惹かれて読んでしまいました。

    空からやってきた不思議な虫を見つけたキジは、オゲハと名付けてそれを家に連れ帰ります。
    連れ帰ったはいいけれど、大切に育てるわけではない。粗雑に扱うし、餌もやらない。
    私は最初、キジがオゲハを意識的に虐待しているんだと思いました。けど、それとはちょっと違う。無感動なんですよね。餌が必要だということに思い至らない。乱暴に扱ったら辛いだろうかと考える心の動きがない。
    家庭環境が影響しているのかな、と思います。キジの食事はほとんど、自分で購入したファストフード。孤食が当たり前のようで、淋しいとも思っていない様子。そんな日常が、そのままオゲハへの扱い方に表れているのだと。

    無料12話まで読みました。キジがオゲハを連れて家出をしようというところです。餌もあげるようになったし、少しずつオゲハに意識を向けるようになってきたキジ。この先の展開がどうなるのか気になって、ポイントを消費して先を読むことになりそうです。

    • 0
  7. 評価:3.000 3.0

    1ミリも泣かず

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    私があまのじゃくなのか……。

    様々な夫婦のかたちがありますので、余命宣告をされた後の過ごし方に正解不正解は無いとは思います。それぞれの夫婦がそれぞれの時間を過ごせたら何よりです。

    そう前置きをさせていただいた上で、この作品の率直な感想を述べさせていただきます。

    余命わずかな妻がとことん嫌な奴になった場合、果たしてその死後に夫は『せいせいした』となるでしょうか。
    朗らかだった妻が病気で自棄になり残りの時間を幸せに過ごさず死んでいったことに、夫は無力感をおぼえるのでは。もしくは、妻からかけられた辛辣な言葉の数々がトラウマになって、ずっと引きずるのでは。

    もちろん辛いのは死にゆく妻ですが、それでも残される夫のために何かしたいのならば、思いきり笑顔で余命を存分に生きた方が、夫も悔いが残らずその後も前向きになれるのではと感じました。
    あくまでも私の感想です。

    最後に、遺影について。
    遺影は大勢の他人の目に晒されるものです。妻が夫にだけ見せたごくごくプライベートな表情を遺影に使って他人に晒すというのは、さすがに違うのでは?

    • 5
  8. 評価:4.000 4.0

    面白い

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    家族全員が揃って転生。ペットたちも一緒というのが、夢があって良いです。
    転生前の子供たちは皆いい歳で全員独身だったのが、転生後には青少年に。今生こそは結婚させる!と張りきる母がガチで面白いです。
    エピソードがそれぞれ愉快で、色々ありながらも平和で癒し要素のあるストーリーです。肩の力を抜いて気軽に読める作品です。

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    愛されてる場合じゃないけど

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    最近ではよくある、死に戻り→復讐のストーリーですが、復讐をするにあたっての協力者ふたりが主人公を溺愛してきて、そんな場合じゃないのに……という設定が新しくて面白いです。

    主人公が魅力的。愛する父を救うために前の失敗を決して繰り返さないという意志が、自身を強くしています。

    主人公に想いを寄せるふたりの男性もとても良い。
    見目麗しい公爵は、力があり頼りになる存在です。ツンデレは大概にした方がいいかと思いますが……。
    従者のロマネは主人公に忠実で、そしてとても強い。言動などがちょい悪ですが……。
    この2人に愛されて、そんな場合じゃないと言いつつ主人公はどうするのでしょう。この先の展開が楽しみです。

    • 1
  10. 評価:4.000 4.0

    母娘を応援したい

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    男に騙されるダメダメなお母さんが昔は大人気のポールダンサーだったことが判明。それを知った娘が、自らもポールダンスを始めるというストーリー。

    まず、絵がとても綺麗です。お母さんの過去の写真が、溜め息が出るほどに美しい。あの写真を見せられたら、当時のダンスを知らなくとも絶対にすごいダンサーだったんだろうと納得してしまうほどに説得力のある、一枚の写真でした。

    諸々のブランクがありながらも本気度満点のお母さん。きっとこれからまた素敵なダンサーになるんでしょうね。そして娘も……。
    この先の展開が楽しみです。

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