チールーさんの投稿一覧

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41 - 50件目/全344件
  1. 評価:3.000 3.0

    感情移入が難しかった

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    ここまで集まる?と言いたくなるほどに、主人公の周囲は酷い人間ばかり。いくらなんでもこうまで人に恵まれないものかな、とちょっとモヤっとしながらの読み始めでした。

    主人公の夫はわかりやすい不倫夫で、主人公を微塵も愛しておらず、読んでいて性格の良いところも見つからない。姑は絵に描いたようないびりをしてくるし、ご近所さんに嫁をいびっていると平気で話すような品のない人間。基本的にはどちらも単なるくだらない意地悪人間だなという印象です。復讐する価値もないような。

    けれど主人公が復讐をするに至ったのは、主人公の母親に対しての夫と姑の仕打ちが決め手だったのだと思います。女手一つで育ててくれた母を、夜の仕事をしていたことを理由に姑は酷く蔑み、ことあるごとに主人公の育ちが悪いと言い放ちます。(私にはどう見てもこの姑の息子である夫の方が育ちが悪いと思いますが。)夫に至っては、主人公の知らないところで主人公の母に結婚式に出席するなと告げていたことが判明します。
    愛娘の花嫁姿を見ることも叶わず病気で亡くなってしまった母を夫がとんでもない言葉で嘲笑うのを立ち聞きして、主人公は復讐を決意します。

    復讐の動機としてはしっかりしたものを感じるのですが、いかんせん夫と姑が性格が最悪なだけの単純な人間なので、わりと簡単に事が進んでしまう印象です。なかなかうまくいかずモヤモヤする復讐劇よりはスカッとしていいのかな、とも思いますが、ストーリー展開としてトントン拍子に行き過ぎの感も否めず。
    無料分が終わり、この先を読むか迷っています。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    微笑ましい

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    モンスター相手には最強なのに、対人となるとコミュ障の主人公。
    周囲からは貫禄充分にたたずむ寡黙な英雄のように見られていますが、実は脳内ではオロオロ。寡黙なわけではなく人と喋ることが極度に不得手で、やっとの思いで一言だけ発しても、噛みまくって何か古代の言葉を意味深に伝えているのだと思われる。笑

    そんな主人公の密かな楽しみは、家でひとりで漫画を読むこと。その内容が、『Sランク冒険者と美女のラブストーリー』。笑
    人がスキンシップしてきただけで吐き気をもよおしてしてしまうほどのコミュ障なのに、漫画を読みながら美女から求婚されることに憧れる主人公が微笑ましいです。

    可愛い冒険者たちとパーティを組んで、これからどんなドタバタな冒険が待っているのか、この先が楽しみです。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    読みやすい

    白黒版を読んでいる最中です。カラー版をみつけてびっくり。
    色がつくとなんだか新鮮です。景色も綺麗に見えます。でも怖い場面ではより怖くなってしまうんでしょうか……。
    このまま白黒版を読み進めるか、こちらにするか、悩み中です。

    • 1
  4. 評価:4.000 4.0

    駒子に拍手

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    仕事があまり(かなり)できない駒子と、厳しい上司の森崎さんの恋愛ストーリー。

    実は森崎さんは過去にトラウマがあって、人を頼ったり心を開いたりすることに臆病になっています。駒子と付き合ってからも、心の距離が近くなり過ぎたら失った時に辛いからと、変に距離を置きたがります。正直、付き合うにはちょっと難しい部分の多い男性です。
    しかしそこでへこたれないのが駒子。どんなに突き放されても、冷たくされても、既読スルーされても、泣きながら、チーンとなりながら、その度に何度も自分を奮い立たせてずっと森崎さんを愛し続けます。飾らない素直な言葉で、時に変顔になりながら大好きだと訴え続けます。私はあなたから離れていったりしないと。

    大抵の女子はめげてしまうであろう森崎さんの態度に、温かく辛抱強く寄り添い続けた駒子にあっぱれと言いたいです。こんないい子、森崎さんはもっと大切にしなくちゃ。これから森崎さんは駒子のために、強さを身につけていかなくてはいけないなと感じました。

    ちなみに、仕事では難ありの駒子ですが、料理を始め家事においてはスペシャルです。人にはそれぞれ得手不得手があって、誰にでも輝く場所があるということを実感させられる、良いお話です。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    イネスの人生を見届けたい

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    プロローグとその先の数話は難解です。ヒロインであるイネスの言動や態度に「?」が続きます。けれどそれらは後々にちゃんと答え合わせがされていきますので、まずは意味がわからなくとも読み進めていっていいかも知れません。

    イネスの視点を描く回で、物語が一気に種明かしされます。実は彼女は3度目の人生を生きていること。1度目と2度目では、苦しみの末に壮絶な死を遂げたこと。

    1度目の人生で結婚した男は、2度目の人生ではイネスが愛した相手を殺してしまう。
    そうして3度目の人生では、その男から確実に離れるため、イネスは幼少のうちに、公の場である少年を結婚相手として名指しします。それがカッセルです。

    見目麗しいカッセルは、婚約中に他の女性と遊びまくります。そしてある日、その現場をイネスに目撃されてしまいます。
    イネスが自分を好きだと思っているカッセルは、イネスの元へ弁明に向かいますが、そこでイネスから、貴方には興味ないのでお好きにどうぞ、と言われてしまい、脳内がパニックに。そこからどんどん、イネスのことばかりを考えるようになり……。

    ずっと暗い色の服ばかりを着て、化粧もせず髪を引っ詰めたイネスが、結婚式で目を見張る美しさを披露する場面には見入りました。溜め息が出るほどに綺麗です。絵の美しさはこの作品の大きな魅力のひとつだと思います。

    イネスの1度目と2度目の人生が絡みながらのストーリー展開ゆえ、読み進めていくうちに難しいなと感じる部分はあります。けれどそれが読みごたえにも繋がっています。
    気づけばイネスを愛してやまないカッセルの夫ぶりと、その愛に少しずつ心を寄せていくイネスの様子を見守っていきたいです。
    イネスの3度目の人生が、穏やかで幸せなものでありますように。

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    沼系男子をまだ見ていない

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    12話まで読んできました。
    萱沼さんは終始完璧でした。人としてとても良い視点を持っていて、言葉選びにはしっかりとした芯がありながらも相手への思いやりがあって。仕事ができ、プライベートではいつも安心をくれる。完璧です。
    恋愛において『沼系男子』であることを除いては……。
    と書きたいところですが、実は12話までではまだその沼っぷりを披露されていません。萱沼さんは今のところ、頼りになって、ほしい言葉をくれて、さりげない優しさと安心感とストレートな『好き』をくれる、最高の男性です。
    この先、一体どんな沼が待っているのか……。

    主人公は地に足のついたしっかり者の女性です。いつもプラス思考で、面倒な仕事を押し付けられても愚痴を言わず、『できる人がやればいいのだから自分がやる』と考えます。物事を運に委ねることを好まず、何かのせいにしないで自分で努力をしておこうと考える人です。
    同棲している彼氏は、そんな主人公がしっかり者過ぎてつまらないからと浮気に走りますが、私は主人公の考え方には基本、好感が持てます。人や運のせいにしないというのは、自分の心の健康を保つ秘訣でもあると思うので。
    ただ、プラス思考も過ぎると辛くなってしまうのかも知れません。人のせいにしないどころか、人の非までを自分でなんとかしようとすると、さすがにしんどくなりますよね。主人公がそれでどんどん苦しくなってしまった時、そこを鮮やかに救いに来るのが、萱沼さんです。

    ここまでのストーリーはなかなか良いと思います。流れに無理がないし、登場人物の行動も心理描写も自然で、読んでいてストレスがありません。絵も綺麗で好きです。

    ちなみに、作品紹介のあらすじで、既に彼氏と主人公の職場の後輩が浮気をすることは明かされていましたので、それを踏まえて読んだわけですが、1話目からちょいちょい伏線があって面白かったです。

    • 18
  7. 評価:4.000 4.0

    気にしない曽根くんと気にしすぎる主人公

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    学生時代にいわゆる陰キャだったことがトラウマになっている主人公。職場では無理をして陽キャを演じています。
    そこへ新しく入社してきた曽根くんが、何ひとつ繕わない堂々とした陰キャぶりを発揮。主人公が心をかき乱されまくるというストーリーです。

    無理に陽キャを装っているということもあって、主人公は『陽キャ』について少々偏った認識をしているように感じます。主人公の演じるキャラクターは、陽キャというより軽薄なチャラ男です。実際には、陽キャ=軽薄な人ではなく、陽キャと言われる人でも思慮深く思いやりのある人はたくさんいるはずです。
    物静かで口数の少ない人を簡単に陰キャと揶揄することにも疑問を感じます。本来、物静かという個性は悪でも劣っているわけでもないので。

    そもそも、人を陰キャと陽キャの二極に分類するのではなく、十人十色の個性をお互いに認め合っていけたら何よりですね。

    • 2
  8. 評価:3.000 3.0

    不穏なまま続くストーリー

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    10話まで読みました。
    ここまでの印象を一言で言うと『不穏』です。
    主人公が幼なじみのエドリックのことを恋い慕う回想でも、エドリックが主人公への想いに気づく場面でも、なぜかその雰囲気はいつも『不穏』。
    エドリックの顔にはいつも冷酷そうな笑みがあり、主人公に至っては笑顔すら見せない。エドリックの母親は主人公に冷たく、息子ともうまくいってはいない。
    とはいえ、それぞれが表立って激しく揉めるようなことはなく、主人公のお見合いが静かに破談になったりしながらストーリーは続いていきます。
    エドリックの婚約者とその愛人が登場してからは、多少は表立って揉めますが、それにしても何と言うか、ヒタヒタと冷たい何かが近づいてきているような、そんな物語の進行です。
    この先はどんな展開になっていくのか、今の時点では全く想像がつきません。このまま暗いばかりのお話なのか、それとも主人公が何らかの光を見出すことがあるのか……。

    • 17
  9. 評価:5.000 5.0

    幸せになってほしい

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    祖国のために隣国の第一王子に嫁いだ主人公。ところが夫は愛人を作りまくり、正妻である主人公をないがしろにします。姑である王妃にもいびられ、それでも主人公は祖国のために献身的に公務をこなし続けます。

    ある夜、公の場で夫の愛人の1人に転ばされワインをかけられた主人公。夫は主人公に手を差し伸べず、それどころか叱り飛ばしてきました。主人公は涙ながらに宮殿を飛び出し、夢中で庭を走っていたら、薔薇に囲まれた美しい建物にたどり着き、そこにいた不思議な銀髪の青年に遭遇して……。

    物語冒頭の説明から読み解くに、この銀髪イケメンは、腹違いの第二王子だと想像できます。彼はなぜか主人公を知っていて、自分の結婚相手だと言い放ちます。
    過去に2人にどんな接点があったのか、なぜ自分の結婚相手だと言うのか、第二王子と主人公のこの先の展開が楽しみです。できるならば、主人公には第一王子ではなく第二王子と幸せになってほしい。道のりは平坦ではないでしょうけれど。願わくば、主人公の有能ぶりを知る王様が2人の味方になってくれたら何より心強いのですが……。

    • 2
  10. 評価:4.000 4.0

    腹に剣が刺さったイケメンと暮らす日々

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    血の繋がらない家族に虐げられてきた主人公が、高齢の公爵のもとに嫁がされるストーリー。
    ……と思いきや、なんと公爵様は若くてイケメン。そして何より、腹に短剣が刺さっている!

    実は公爵様には、訳あって不老不死の呪いがかけられているとのこと。腹の短剣は主人公の目にしか見えず、それを抜くことができるのも主人公だけ。剣を抜くと呪いは解け、公爵さまは亡くなるのだと言います。
    もう死にたいから剣を抜いてくれと言う公爵様に、主人公はせっかく嫁いで来たのに未亡人になるのは嫌だと答えます。自分が死ぬ時には抜いてあげるから、それまで夫として側にいてほしい、と。

    やたら長く生きてしまって日々の喜びを失っている様子の公爵様と、これからの生活に希望を見出し、庭仕事や片付けに公爵様を巻き込んでいく主人公。それに素敵な執事さんが加わった3人での生活は、なんだか楽しそうな予感がします。

    この先おそらく主人公は歳を重ねていき、公爵様は若いままなのでしょうが、そうなった時の2人の関係性の描写にも興味があります。

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