五十嵐さんは、下に見ていた向上心のないはずの
リリに全部持っていかれた。
最後はハルまでもね。
久々にスッキリさせて頂きました、ありがとう。
リリには、トントン拍子で上に駆け上がる五十嵐さんにはない、ずっとお店で働いていたいという信念がある。考え方の違いで、別にリリが五十嵐さんに比べて能力が明らかに劣っているわけではない。
時には不器用に思われるかもしれないだろうが、リリに限らず、一生現役を望んで昇進を蹴ってフリーになるアナウンサーや現役にこだわるホテルマン、営業マンなどいろんな世界には必ずそんな人がいるのだ。
ハルはそんなリリが好きで、組織からつぶされないようにリリの上に立って守っていたんだよね。
「今あるポジションはリリのため」いやぁ、ほんとに
ハル、あなたはかっこいいよ。
今のハルの何割かはリリで作られてるってことを
五十嵐さんにしれっと言うのもよかった。
だけど、できることならあなたの愛するリリに聞かせてあげたかったよ…
あえてリリに聞こえるように言わないのもハルなんだけどね。
五十嵐さんの働き方が良くてリリの働き方が悪いわけでもない、逆もしかり。
ただ見下していた出世欲のないリリに五十嵐さんは
公私ともにこてんぱんにされて、少しはリリの存在を見直してくれたかな。
リリのように管理職を望まず、自分の店の隅から隅まで愛し守る道を選ぶ人がいるってことも知って、
五十嵐さんの価値観が変わり、視野が広くなったら、この先五十嵐さんは一皮むけてもっと素敵な上司になるんじゃないでしょうか。
今こそショックかもしれないけど、独りよがりな管理者になるよりは、ここで高い鼻を折られてよかったと思ってくれたらいいな。
さて、今回のことで、上司である五十嵐さんはリリに
何を言うのだろうか。
まずお互いの考え方が違っていた、今回の仕事への
評価が非常に気になるところ。
あとは持丸さんも「あきらめ時」と言っているから
いよいよリリに見切りをつけるのかな。そして五十嵐さんも。
これでリリもハルに色々言えるかな。
次回、2人の距離がまた近くなりますように。
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リベンジ・ウェディング【マイクロ】
084話
第38話 -2