バルトは最初からクレアを皇女にする為だけに奔走していた。結婚式には自分をひと思いにクレアに剣で息の根を止めさせようとまで考えていたと…?だけど、ここに来て皇帝が亡くなるのが近い事を知った。
そうなると大公が出て来て、次の皇帝の座を狙って来る。
どうしてもクレアを皇女にしなければならない。皇女を指示する貴族達がどれだけいるからを考えて、直ぐ手のひらを返す貴族達を抑えるには軍事力を持った自分しかいないと。自分を恐れる貴族達を抑えて、大公に対抗しなければならない。
だから「俺をお前の物にしろ」と言う事だろう。大公に国を取られてしまえば、この国は滅んで終うと杞憂したのかバルトは。
-
4
アルタスの東風
097話
アルタスの東風(96)