最初は変態にしか見えなかったティセ公爵でした。いわゆる上級貴族の破産寸前の下級貴族((後継者もない娘しかいない)イジメなのかなと思いましたが、何か考えているようにも見えて来ました。美しく冷静で理性的で忍耐力があり(足が不自由で辛い経験をして来た)責任感が強い(家門の没落を何としても食い止めようとする犠牲的な努力をする)ヒロインのクロエは、大貴族の奥様にはピッタリな役割とも言えるのです。…普通の女性ならトンデモないと断るでしょうが、断れないからと公爵は目をつけたんですね。クロエが公爵に言ったように、どうしても妻を迎える必要があったのです。そこまで聡明で都合の良い女性は、他にはいなかったからでしょう。しかしこれで終わるようなら、物語としては面白くはありません。この捻くれた公爵は、これからどんな態度に出てクロエを困らせ、クロエはどうするのでしょうか?じっくり読みたいと思います。
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その品格に反抗を
015話
第15話