5.0
こうして大人になっていく
『他人』のこころは「違国」。それぞれにルールや風土(風景)が在る。
その違国に触れながら、朝は自分の国(こころ)を確立していく。
そんなお話だった(無料の70話迄)
朝は両親の死で「大人」になるしかない状態なのに、槙生ちゃんに拾われて
まんま子犬のように右往左往無遠慮に自分の疑問を口にして、欲しい答えを求める子ども。
朝の母は答えを用意する人で、(朝母の)妹の槙生ちゃんは自分で考えろと諭す人。
全く違うタイプの導きを受ける朝は大変だと思うw
よく米ドラや欧米文学で「大事なこども時代」とか「こどものままでいて欲しい」
と言いながら、飼ゴロすだけの親や、子供意思を尊重(と言えば聞こえはいいが、放任なだけ)
する親の姿が描かれるけど、まさにそんな感じ
(朝にとってどっちが正しいなんてわからないけどね😳)。
でも、可哀想と甘やかされるだけでも、早く自立しろと強制されるでも無く
新しい大人との自然な付き合いと、ちゃんとモラトリアムを貰って
自分のペースで大人になって行けるんじゃないかな(まだクソガキの域だけど)
両親の死が無ければ、朝はどう育ったのだろうか?
そんな対比を浮かべながらも、朝(と槙生ちゃんの)成長を見守り
幸せを祈りたくなる作品です😊
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違国日記