2.0
いきなりの残念な展開。
最新話16話まで読みました。15話からの展開が残念すぎて星2つ程一気に下がりました。
大学の図書館司書で美人なヒロイン美波の片想い相手は、20歳近く年上で本の虫で古典オタクの似鳥教授。
年の差、同じ職場、2人のギャップ(一方が奥手)とありきたりではありますが、美波が教授に出逢い恋に落ちその後四年間も片想いをしていたあたりは、序盤にギュッと短く集約されているのでテンポは良かったです。まあ多少、大学時代は恋多き美女が、四年間も不毛な恋をしていた理由に多少の物足りなさを感じましたけど。
そして押してダメなら引いてみる作戦の後、自分の片想いに最終決着をつけるため、理詰めには理詰めと感じた美波は、卒論という形で告白レポートを教授に提出します。
20年近くも恋愛をお休みしていた教授は、年の差の葛藤はあるものの、自分をよく見て理解してくれている美波に心が動き、両思いカップルになった2人は間もなく同棲を始めます。
2人の心理描写がわかりやすいのがすごく良いです。
恋愛の仕方が分からずドキドキしながら古今和歌集で答えを探そうとしたり、美波の元彼が来るであろう同窓会の知らせを手に持ち公園がどこかのベンチでモヤモヤしながら佇む、、そんな教授が可愛いなあと思いました。
そして、好きな相手に好きになってもらえたこと、理論武装の教授の心を溶かしたこと、お互いが心の中で”奇跡”と表現していて、大人の純愛で素敵だなと胸がキュンとし始めていた矢先、、、
15話から残念な展開に突入します。
一つは、20年前に恩師の妻(美波が見た写真の女性)と不倫をしていた。恩師と同じく自分も文学に夢中なためその相手に別れを告げられた。そして間もなくその相手が他界し後悔が残って拗らせていた。。そんなようなことを、もやもやしていた美波に話す教授。。大昔の事だし不倫の事実はさておき、何でも正直に今になって話すのは如何なものかと。。
そして二つめ、その不倫相手と生写しのような娘が丁度離婚ホヤホヤだとアピールして登場。
教授が初恋相手で母との不倫も知っていて拗らせていたと告白。そして美波の存在を聞かされてもお構いなしに付き合いたいと迫ります。予告では付き合わないと不倫を記事にする。と脅しているようで。。
これまでの純愛な流れをガラッとチープに変えてしまった展開にがっかりしました。残念です。
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似鳥教授の可愛い悪あがき