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1 - 10件目/全34件

  1. 評価:3.000 3.0

    最新54話まで読み星一つ下がりました。

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    とりあえず、ヒロイン•シェリルの可哀想度は星五つです。序盤でわかる気の毒エピソードは二つあります。

    一つは、侯爵家の長女でありながら黒髪黒瞳の容姿で生まれたというだけで実父から不義の子と疑われる。それが原因で実母は心を病んで亡くなり、父、継母、金髪碧眼の義妹から使用人以下のように虐げられ孤独に暮らしてきたこと。
    生まれた時点で悲劇的な運命が決まるなんて気の毒すぎます。

    そして二つめは、美人の妹ではなく何故か自分ご指名で顔も知らないお金持ちに求婚され、支度金も両親にネコババされ、義妹のペラペラな薄い古着を着て寒い地域に震えながら嫁ぐ事になる。
    そして、そのお相手セノーデル辺境伯にいざご対面するや否や、あんた誰だ?みたいに言われてしまう。本当の求婚相手は自分ではなく素行の悪い義妹リリア。 セノーデルの完全な間違いなのに何故か冷たい態度で “名前を馴れ馴れしく呼ぶな!”と拒絶され、離縁を突きつけられ、その期限がくるまで客間に追いやられることに。
    本人になんの落ち度もないのに、気の毒で胸が痛くなりました。

    セノーデルはのちに自分が馬鹿だったと猛省するわけですが、それまでは完全なクズです。
    リリアに嘘を吹き込まれて簡単に騙され転がされて、、遅咲きの恋かなんだかわかりませんが人を見る目がないと思いました。セノーデルは社会的に地位もある大人30歳ですし、もし賢い男性ならそんな簡単に転がされますかね。

    とりあえず、シェリルが優しい良い子で屋敷の使用人たちから愛されていくので、その流れから当然の如く、
    離縁成立までに、セノーデルがシェリルに恋する、二人は結ばれる、溺愛が始まる展開は想像してましたし、実際その通りに話は進みます。
    シェリルには幸せになってもらいたいと応援しながら読んでいました。

    ただ、最新話あたりで(58話ちょっと前から)少し評価が下がりました。
    セノーデル不在時に、リリアと二人の侍女が登場します。そして人のお屋敷で言いたい放題、リリアの独壇場になります。悪の塊みたいな振る舞い。 シェリルは少しだけ発言するも、ブルブル震えて泣いてばかりでイライラしました。

    セノーデルから愛され大切にされてやっと幸せだと自信もついてきたのだから、この妹に向かいあえないとただ可哀想な女性でつまらない。
    泣いて守られるだけでなく、彼女自身が強くなる進歩がみたいです。

    • 418
  2. 評価:4.000 4.0

    ありきたり設定でも読者を掴むパターン

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    配信されている35話まで読みました。
    まさにタイトル通りの一見ありきたりな設定にも関わらず面白い理由の一つは、
    序盤の掴みの良さにあると思います。

    偽聖女の汚名を着せられて婚約破棄されるだけの可哀想なヒロインだけではあまりインパクトがないですが、とんでもない馬鹿二人を登場させた。その相乗効果で、主人公エルヴィラは読者を一気に味方につけるというパターン。

    そして、聖女エルヴィラの立場を奪った新聖女ナタリアが、まさに女が嫌う集大成であること。
    そのような女の敵を新しい婚約者に据えたアレキサンデル王も程度が知れるわけで。
    ここで完全に、読者にとって嫌われキャラになった二人。

    次に、エルヴィラの前でしたり顔の馬鹿な二人の前に登場するルードルフ皇太子が読者をスカッとさせます。
    ナタリアの誘いに対して、
    “名前で呼んでくれるな、以後話しかけるな!”とピシャッと一蹴。
    読者の嫌われ者二人に恥をかかせ、エルヴィラの窮地を救ったルードルフ皇太子は、ヒーローとしての株が爆上がりします。

    それらの序盤の掴みがわかりやすくて非常に良かったと思います。

    ストーリーが進むにつれ、エルヴィラを迎えたゾマー帝国は干バツが解消されたり、乙女の百合の花を咲かせた聖女に国民が祝福ムード一色になり、ルードルフ&エルヴィラ夫妻の関係も見所の一つですね。^_^

    その一方で、エルヴィラが国を去った直後から大災害続きで国民が苦しくなっていき、アレキサンデル王&ナタリアは乙女の百合の贋作で国民を欺くなどして、とことん堕ちていきます。

    ゾマー帝国の神殿で、エルヴィラが聖女認定された時の神官の言葉。
    “清らかがこの世を巡り、汚染された悪魔があの世を巡る”
    まるでこの二組のカップルを象徴するような表現に感じました。

    他にも魅力的なキャラが何人も登場しています。
    港町をしきっているユゼフは男気があって良いですね。
    最新話は、贋作を作らされた生き証人であるじいさんの救出の際、ユゼフに情報を流した謎の男レオンが登場!
    あの金髪ピアスバンダナ姿から推察するに、エルヴィラのお兄さんではないかと。。

    今後はユゼフ、レオン、エサイアス様あたりのサブキャラの活躍の場が増えていくのかなと期待しつつ、偽ナタリア断罪&王失脚へのカウントダウンも楽しみです。

    • 68
  3. 評価:5.000 5.0

    途中から海外ドラマのような大作でした!

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    最初は、あまり期待せず読んでいましたが、12話の結婚式終えたあたりから、良い意味で裏切られたというか、、意外と壮大なスケールでびっくり、中弛みもなくクライマックスまで夢中で一気読みしました。

    所々に、なんとなくHBOの大ヒット海外ドラマを彷彿とさせる場面があったように感じました。

    そして、華やかな彩色が施されている点も、展開する物語の主軸になるものたちに息を吹きこんでいて、緊張感や美しさが伝わってくる。。
    まるで海外ドラマを見ているような気分になりました。

    途中から面白く感じた理由の一つは、物語のヒロイン ”ロベリアの悪女” と呼ばれるエルザのキャラクターに強烈に惹きつけられたことです。

    凛としてて強い女性だなと思って読んでいたら、それだけじゃない、騎士の喧嘩を秒で止める程、めちゃくちゃ強いのでビックリしました。笑

    エルザと政略結婚する ”北の怪物”レンも、
    最強騎士団の誰よりも強いのですが、
    エルザは得意な破壊魔法の他、
    レンから授かった冬の魔法、
    さらに途中から覚醒するアルンデル魔法
    と三つの魔術を持つほど強くなっていく。
    そして優雅で賢く、悪評についても考え方は人それぞれとあえて自己弁護もしないところがかっこよかったです。

    エルザとレンが出逢うまでは、お互いに傷を持ち孤独に生きていて、
    “伴侶として最善は尽くすが愛は求めない”
    という約束で結婚をしたわけですが、
    二人に愛が芽生えるまで意外と早かった点は、逆に焦ったくならないので良かったと思います。
    中盤から、夫婦、騎士団達が力を合わせて敵アルデルンの主との戦いに焦点を当てて、その間の謎解きも楽しめました。

    戦いの中、誰も入る余地がない程、エルザとレンの愛がブレないところも勿論良かったです。
    ヤキモチがきっかけで愛に目覚めてからのレンの溺愛っぷり、エルザを傷つけたり侮辱する者たちには容赦なく冷徹なところも素敵でした。

    そして敵との攻防、最終決戦は本当に素晴らしかったです。英雄と女神になった二人。

    後半の悪役 ”聖女と呼ばれる妹”リリエルが、とことん堕ちていく姿は爽快で、その数年後の哀れな姿がきちんと描かれていて納得の結末でした。

    唯一気になっていたエルザの弟の行方にも安堵しました。そしてその流れから、レンとエルザが子供達と登場するハッピーエンド。

    すごく綺麗で完璧な最終回でした!

    • 61
  4. 評価:5.000 5.0

    何気に秀逸!43話〜山田Lv爆上がり!

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    読者を選ぶ作品かと思いきや、現代的なネトゲの世界と恋愛漫画の王道が見事に融合した作品だと思います。

    現在配信中の52話まで読んで良かった点は多々ありますが、、。

    まず、ヒロイン茜は元カレに誘われるまではゲームに興味の無かった初心者なので、ゲームに詳しくない読者でもわかりやすい内容です。

    そして、ネット上の危険に警鐘を鳴らすエピソードもしっかり盛り込まれている。それが、序盤印象がよろしくない茜の成長過程=好感度上昇につながっていること。

    それを踏まえて改めて気付いた点があります。

    この作品は推し恋愛漫画大賞にノミネートされていて投票が締切の時点では、まだ42話までの配信で止まっていました。
    ちょうどこのあたりでヒロインが山田と両思いになって次回に続くという流れ。
    茜と山田が両思いになるまでわりと長い。。
    にも関わらず、
    失速や中弛みなく読者をそこまで夢中にさせた理由は、ヒロインの成長過程と感情希薄タイプの山田の変化する過程が、すごく魅力的に描かれていたからかなと。

    ”はい”と”まあそうですね。”
    ばかりの山田の変化は、表情、視線、微妙な動きなどで読み解くいう難解さが面白い。

    同じギルド内のマスター瑠璃姫=瑛太は早々に、山田には茜が合うと見抜いていましたが、
    茜って実はモテ要素揃っている。と気付かされます。

    喜怒哀楽がはっきりしていて素直なところ。
    人を疑わないので痛い目を見るけど、そんな相手にも基本は優しい。
    大人の女になろうかと試みるもあっさりやめて、等身大の自分を変えないところ。
    自分の事は我慢できても大切な仲間を侮辱されたら立ち上がるところ。

    ゲーム内のパラディンとしてはまだポンコツ気味ですが、ヒロインとしてはぐんぐんと好感度Lv あがっています。

    最初の残念な茜のイメージが、山田との恋を応援したくなるようなヒロインにいつのまにか上書きされているという。

    最初ハードル下げて早い段階でキャラ立ちさせた作者さん、お見事です。

    そして、43話から茜と付き合い始めた山田のかっこよさ、胸キュンが止まらない問題!

    相変わらず言葉は少ないです。
    茜からの電話で
    終始、ハイ、ハイ、ハイしか言ってない。と瑛太からつっこまれていましたが、、。
    山田は表情や仕草で読み解く男なんで。。
    それで十分なんですね。(笑)

    続きの配信が待ち遠しいです。

    • 44
  5. 評価:2.000 2.0

    最新9話まで読んで疑問が一つ。

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    まず、現在配信中9話までの内容が、書かれているあらすじ/詳細にほとんど追いついていない点が多少疑問に思いました。
    次の配信がいつかわかりませんが、先走りすぎなあらすじは逆に読者の関心をそぐような気が個人的にしたので。。

    以下はこれまで読んだ要約と感想です。

    主要な登場人物は3人。
    ヒロインである貧乏伯爵家の娘アリス。
    国筆頭公爵家の息子で王子様的存在のアーサー。
    ヒロインの幼馴染で侯爵家の息子グレン。

    爵位から考えてアリス一家にとっては、アーサー一家は雲の上の存在、グレン一家にもずっと媚びへつらってきた様子。

    ある日、アリスとグレンの婚約話が持ち上がる。
    どうやらグレンが強く希望している様子。
    両親はこの縁談をまとめたいが、アリス自身は、苦手なグレンとの婚約は回避したい。

    そこで思わず、
    “お付き合いしている高貴な方がいる”。。
    とその場しのぎの嘘でピンチを切り抜けたアリスは、下手のテッポー数撃ちゃ当たる作戦にでる。
    そして作戦決行。
    顔も上げずに婚約を申し込んだ最初の相手からOKの返事が、、顔を上げると、なんと、みんなの憧れの王子様アーサーだった。。

    て感じの、とーってもシンプルな流れです。
    更に読み進めてわかる事が2つ。

    まず、アーサーは前からアリスを知っていて自分のものにしたい理由がある様子。

    そして、グレンも今までの暴言には理由があってアリスを手放したくない様子。

    貧乏貴族娘がイケメン達からモテモテのシンデレラストーリー、漫画の中の漫画って感じですね。。
    個人的には、貴族ものは好きなジャンルだし、絵は綺麗だと思いますが、ありきたりのストーリーとヒロインに際立った魅力を感じなかったので、

    私は9話ここで脱落です。。

    • 39
  6. 評価:5.000 5.0

    最新15話まで何度も胸撃ち抜かれました!

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    配信中の最新15話まで読みました。

    進学塾に通う優等生女子とヤンキー校に通う不良男子。。という一見共通点がない正反対の二人リサとゼン。
    ありきたりなラブストーリーと思いきや読み進めると案外そうでもない。

    じわじわと感じるタイトルの上手さ、
    完璧ではない二人のキャラクター描写と対比、
    序盤の二人の出逢いからテンポよく進むところ、シンプルだけど尊いセリフなど
    全て文句なしに五つ星だと思います。

    二人の出会いは雨の中。
    喧嘩でぼろぼろ瀕死状態のゼンを見て見ぬ振りする通行人の大人達に対して、巻き込まれる事を恐れず傘をそっと差し出し救急車が必要かとゼンに尋ねるリサ。
    ゼンの反応や状態を見て、頭にタオルをかけ救急病院の詳細を書いたメモを手渡し傘を置いて静かに立ち去るリサのかっこよさに最初は心掴まれてしまいます。

    その行動に恩義を感じたゼンは、後日リサを見つけ出し、手書きのお助けクーポンを渡したり、困ってる時は俺が助けてやるからと自信満々に言う。ハート撃ち抜かれました。こんなこと言われてまず嬉しくない女子はいないですから。

    二人の愛の始まりを感じたところは、
    母子家庭で育った優等生リサは、母親や恋している塾講師や周りの同級生全員からしっかり者で一人で何でもできるドライな女子と思われているのですが、実はとても不器用な女子だとゼンが最初に見抜くところじゃないかなと個人的に感じました。

    必要な場面で、ドラ○もんのようにいろんなアイテムを重たいカバンから出すリサ。これって一見準備がいいしっかり者な女子と見られるのでしょうけど、、実は、しっかり者でいなきゃ、周りに迷惑かけたらいけないと自分に言い聞かせる一種の強迫観念を打ち消すための行為だったりして、、ちょっと切ないです。

    その荷物が詰まったカバンを置いて身軽な状態で、ゼンのバイクの後ろにまたがり景色を眺めたリサの心理描写が素晴らしかったです。

    そういう流れがあって、ゼンのシンプルで最高のセリフが飛び出します。
    リサの足りない物は俺が貸す、俺の足りない物はリサが貸せばいい。だったかな。
    もう愛に溢れてますね。

    ゼンと敵対しているボス猿フーみんが、”ゼンとはうまくいかないよ” とリサに言ったその言葉の真意が気になるところですが、、二人の愛の行方がどうなっていくか楽しみです!

    • 34
  7. 評価:2.000 2.0

    いきなりの残念な展開。

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    最新話16話まで読みました。15話からの展開が残念すぎて星2つ程一気に下がりました。

    大学の図書館司書で美人なヒロイン美波の片想い相手は、20歳近く年上で本の虫で古典オタクの似鳥教授。

    年の差、同じ職場、2人のギャップ(一方が奥手)とありきたりではありますが、美波が教授に出逢い恋に落ちその後四年間も片想いをしていたあたりは、序盤にギュッと短く集約されているのでテンポは良かったです。まあ多少、大学時代は恋多き美女が、四年間も不毛な恋をしていた理由に多少の物足りなさを感じましたけど。

    そして押してダメなら引いてみる作戦の後、自分の片想いに最終決着をつけるため、理詰めには理詰めと感じた美波は、卒論という形で告白レポートを教授に提出します。
    20年近くも恋愛をお休みしていた教授は、年の差の葛藤はあるものの、自分をよく見て理解してくれている美波に心が動き、両思いカップルになった2人は間もなく同棲を始めます。

    2人の心理描写がわかりやすいのがすごく良いです。
    恋愛の仕方が分からずドキドキしながら古今和歌集で答えを探そうとしたり、美波の元彼が来るであろう同窓会の知らせを手に持ち公園がどこかのベンチでモヤモヤしながら佇む、、そんな教授が可愛いなあと思いました。
    そして、好きな相手に好きになってもらえたこと、理論武装の教授の心を溶かしたこと、お互いが心の中で”奇跡”と表現していて、大人の純愛で素敵だなと胸がキュンとし始めていた矢先、、、
    15話から残念な展開に突入します。

    一つは、20年前に恩師の妻(美波が見た写真の女性)と不倫をしていた。恩師と同じく自分も文学に夢中なためその相手に別れを告げられた。そして間もなくその相手が他界し後悔が残って拗らせていた。。そんなようなことを、もやもやしていた美波に話す教授。。大昔の事だし不倫の事実はさておき、何でも正直に今になって話すのは如何なものかと。。
    そして二つめ、その不倫相手と生写しのような娘が丁度離婚ホヤホヤだとアピールして登場。
    教授が初恋相手で母との不倫も知っていて拗らせていたと告白。そして美波の存在を聞かされてもお構いなしに付き合いたいと迫ります。予告では付き合わないと不倫を記事にする。と脅しているようで。。

    これまでの純愛な流れをガラッとチープに変えてしまった展開にがっかりしました。残念です。

    • 32
  8. 評価:1.000 1.0

    最新19話まで読みました。

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    18話くらいまでなら星4くらいでした。ストーリーも仁科さん気に入っていたので。。でも最新話で、仁科さんの秘密がここまでのストーカーだったなんて、、しかも髪の毛まで管理とか、、もう衝撃的すぎて、、もう少し違う展開はなかったのか、、先を読む気持ちが消えてしまいました。

    • 34
  9. 評価:5.000 5.0

    他の王族ものとは一線を画す作品です!

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    最初の数話で予想を完全に裏切られました。
    まず、後宮内の勢力争いにあまり焦点を置いていない事と主人公の魅力が独走しているおかげで、重たい気持ちにはならないです。
    第一話で慣れない中国の人物名が次々と出てきて、ん?ついていけるか?と一瞬怯みそうになりましたが。笑

    以下は最新23話までの要約と感想です。

    皇后陛下と四夫人、そしてその各妃達を後継人に雛女と呼ばれる次世代の妃候補達が5人います。

    ヒロインは、現皇后の姪で皇太子から寵愛を一身に受けていて次期皇后候補ナンバーワンの玲琳。わかりやすく”善女“とします。

    対する”悪女”は、四夫人ではトップの朱貴妃を後継人に持つも ”ドブネズミ” と呼ばれ嫌われている妃候補最下位の彗月。

    七夕の日、”悪女”彗月が道術を使って”善女“玲琳と体を入れ替えてしまう。

    “善女”になった彗月のシナリオでは、”悪女”玲琳を始末して皇太子の寵愛と夢のようなポジションを手に入れること。
    しかし“悪女”玲琳は、牢に入れられ皇太子や周りから罵られても飢えた獣と同じ檻に入れられて処刑寸前までも、起きてない事を気にしてもしょうがないと鋼のメンタルで肝が座っている様子。

    結果として無罪になり謹慎処分がくだされてからの”悪女”玲琳の魅力は炸裂していきますが、”善女“彗月は、”玲琳は虚弱体質だった”という番狂わせで逆に苦しむことになります。

    このあたりの”善女“と”悪女”の対比と、物語の核心を的確に付いている所が素晴らしいです。

    健康になった”悪女”玲琳が、そのありがたみがわかるからこそ物事に感謝し生き生き輝いていく。
     その一方で、虚弱になった”善女“彗月は、嫉妬心に囚われ大切な事を見失っているのでもがき苦しんでいく。

    “悪女”玲琳の様子から、女官、皇太子の異母弟である鷲官長は、入れ替わりに気づき始めますが、現時点で皇太子はまだ冷静な目で見れていない。気付いた時、打ちのめされるんでしょうけど。

    そして”悪女”玲琳の大切な女官を追い込んだ謎の人は、彗月の後継人朱貴妃かなと推測してます。慈悲心とか胡散臭いし、後宮内のナンバー2って悪い女が定説ですから。笑

    入れ替わり解消後どのような結末になるか緊張感期待感が高まる面白さです。

    王族貴族ものが好きな方はドンピシャにハマるのではないでしょうか。他とは一線を画す素晴らしい作品だと思います!

    • 22
  10. 評価:5.000 5.0

    最新話までヒロインの魅力炸裂中!

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    この原作者さんの他のコミカライズ作品
    ”悪徳令嬢はオジサマに夢中です”
    が予想に反して面白かったため、その流れから最新13話まで読みました。
    タッグを組む漫画家さんは違いますが、この作品も五つ星で面白いです!

    以下はストーリーのネタバレ要約と感想です。

    まず、ヒロイン•リリアーナの愛らしいキャラに序盤からずっとハート掴まれてしまいます。

    タイトルにあるように見た目も小動物系で、両親や兄弟からも溺愛されている伯爵令嬢リリアーナ。
    王家主催で”年頃の貴族の娘たちは全員参加”
    という、氷の王子とのお見合いパーティーで、婚約者に選ばれる事は回避したいリリアーナは、
    地味な装いで壁の花になって目立たない作戦を兄弟達と立てて決行しますが、

    その作戦と食いしん坊な性格が裏目に出てしまい、ウィリアム王子から”コレ”と選ばれてしまう。

    最初は王子も冷たく何とかして婚約者候補から外してもらおうとするリリアーナですが、

    王子の前で、リスやハムスターのように頬いっぱいにして夢中にお菓子を食べたり、
    最初の話題で、王子の幼馴染の鼻毛が三倍速で伸びるお祈りをすると言ったり、、

    まあ確かに、どんなイケメンでも鼻毛が伸びてる姿を見てしまうと、百年の恋も冷めてしまう気にはなりますが笑
    鼻毛話を真顔で話す貴族の娘らしくないリリアーナに、笑わない王子も絆されていきます。

    リリアーナは可愛いだけではなくて、意外とたくましいところがあるので、そんなところがまた愛されキャラ要素なんだなと思います。
    例えば、
    嫉妬した貴族の女達から呼び出されても、イケメン兄弟を生贄にしてうまく立ち回る要領の良さもあれば、
    王太子妃教育は優秀で、そこから逃げたいわけではなく、婚約者という立場から逃げたいという真面目な線引きがある。

    家柄や資産や容姿などにこだわる他の貴族の娘達と違い、自分の両親の様に幸せになれる相手を望んでいるところも良いですね。

    読み進めると、ウィリアム王子視点のエピソードがあり、そこで彼が何故女を信じないか笑わなくなっていったか理由が判明します。

    そこからは、
    リリアーナの婚約回避の奮闘より、むしろ王子の芽生え始めた恋を応援したくなりました。

    リリアーナは王子にとってやっと見つけた理想的な相手だとわかるので、今後二人がどのように変わっていくのか続きの配信が楽しみです。

    • 22
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全34件

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