3.0
最新54話まで読み星一つ下がりました。
とりあえず、ヒロイン•シェリルの可哀想度は星五つです。序盤でわかる気の毒エピソードは二つあります。
一つは、侯爵家の長女でありながら黒髪黒瞳の容姿で生まれたというだけで実父から不義の子と疑われる。それが原因で実母は心を病んで亡くなり、父、継母、金髪碧眼の義妹から使用人以下のように虐げられ孤独に暮らしてきたこと。
生まれた時点で悲劇的な運命が決まるなんて気の毒すぎます。
そして二つめは、美人の妹ではなく何故か自分ご指名で顔も知らないお金持ちに求婚され、支度金も両親にネコババされ、義妹のペラペラな薄い古着を着て寒い地域に震えながら嫁ぐ事になる。
そして、そのお相手セノーデル辺境伯にいざご対面するや否や、あんた誰だ?みたいに言われてしまう。本当の求婚相手は自分ではなく素行の悪い義妹リリア。 セノーデルの完全な間違いなのに何故か冷たい態度で “名前を馴れ馴れしく呼ぶな!”と拒絶され、離縁を突きつけられ、その期限がくるまで客間に追いやられることに。
本人になんの落ち度もないのに、気の毒で胸が痛くなりました。
セノーデルはのちに自分が馬鹿だったと猛省するわけですが、それまでは完全なクズです。
リリアに嘘を吹き込まれて簡単に騙され転がされて、、遅咲きの恋かなんだかわかりませんが人を見る目がないと思いました。セノーデルは社会的に地位もある大人30歳ですし、もし賢い男性ならそんな簡単に転がされますかね。
とりあえず、シェリルが優しい良い子で屋敷の使用人たちから愛されていくので、その流れから当然の如く、
離縁成立までに、セノーデルがシェリルに恋する、二人は結ばれる、溺愛が始まる展開は想像してましたし、実際その通りに話は進みます。
シェリルには幸せになってもらいたいと応援しながら読んでいました。
ただ、最新話あたりで(58話ちょっと前から)少し評価が下がりました。
セノーデル不在時に、リリアと二人の侍女が登場します。そして人のお屋敷で言いたい放題、リリアの独壇場になります。悪の塊みたいな振る舞い。 シェリルは少しだけ発言するも、ブルブル震えて泣いてばかりでイライラしました。
セノーデルから愛され大切にされてやっと幸せだと自信もついてきたのだから、この妹に向かいあえないとただ可哀想な女性でつまらない。
泣いて守られるだけでなく、彼女自身が強くなる進歩がみたいです。
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間違いで求婚された女は一年後離縁される