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現代の社会について考えさせられた
非行に走ってしまった少年少女たち
その人たちの中には軽度の知的障害をかかえる人が多く、そういった子達に少年院でしっかりと精神医療を受けさせ、更生に導いていく様子が描かれたお話でした。
少年院では医療体制等しっかりサポートされているのに、ここでどんなに改善されても、そこを出て社会に戻った時に、こういった問題を抱えている人達を受け入れる体制が社会の方に出来ていないことが問題だなと思いました。
少年院にいる時はいきいきしていたのに、社会に戻ると自分に対して厳しい環境で、どんどん追い詰められていく様子は見ていて心が痛かったです。
自分もかつて職場に、何度言っても覚えない、少しの機転すらきかない、融通もきかない、ミスばっかりする、というグレーゾーンぽい人がいて、その人のおかげで仕事や雑務が増えたりすることでイライラしていたことがありました。多分きつくあたったことも何度もあったと思うと、大いに反省しなければなりません。
軽度知的障害を持つ人、そうでない人、いじめたり、いがみ合ったり、そんなことの無い、皆が過ごしやすい社会を作れば、このような非行少年たちは減らせるはず。でもじゃあそんな社会にしていくには、どうしたらいいんだろうか?と、とても考えさせられました。
最後に六麦先生はとても良い先生。
自分も心に問題を抱えた際には、このようにじっくり向き合ってくれる先生に看てもらいたいです。
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ケーキの切れない非行少年たち