3.0
漫画の中の文学
うーん、評価が難しい。
独特の世界観、と言えばそうなのかもしれないが、ちょっと「狙いすぎ」という気もする。
おそらく作品のひとつの方向性として、「漫画で文学をやる」みたいなことはあるのではないかと思う。
その志を否定するわけではないし、実際、文学を感じさせる漫画の中に優れた作品もあると思う。
だが、誤解を恐れずに言えば、漫画は漫画だ。
それ以上でもそれ以下でもない。
漫画の中の文学というのは、あくまで読む側が「感じる」ものであって、作り手の側が押しつけるものではない。
そのあたり、本作の文学の主張はちょっとうるさすぎる気がして、私は入り込むことが難しかった。
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