5.0
他サイトで完結まで読み、単行本も買い、ノベルまで読んでいるくらいハマっています。漫画の方はフルカラーでとても綺麗、読みやすいです。とにかくオススメなので、レビューします!
冒頭は最悪な始まりです。ヒロインのティアは産まれた時から神のお告げにより皇后となることが決まっており厳しい教育を受けて育ちます。完璧な彼女に周りは称賛し、自分も努力している皇太子・ルブリスは比べられることに辟易し、罪のない彼女を忌み嫌います。ここからファンタジー感すごいですが、神のお告げが間違っており、新たな女・美優が現れルブは美優を選びます。(これは外伝で読むとティアへの当てつけになってます)皇妃として皇后の分まで仕事をこなすティアが健気です。ルブリスからの愛は受けられなかったけれども、彼の子を妊娠しますが色々あって流産してしまいます。ほどなくして美優も妊娠しますがティアの父によって流産させられたとなってしまい、父は殺され、それにカッとなったティアはルブを刺してしまい死ぬ運命に。ここまでは辛すぎる内容ですが、とにかくここは耐えて欲しいです!笑
目覚めると9歳の子どもだった頃に戻り、人生をやり直します。同じ人生を辿りたくない一心で剣術を学び、騎士となります。友達もでき(2人ともかなり重要!)、以前の人生にはなかった意志や表情などを見るうちにルブもティアを気にかけるように。やがて美優も現れますが、その頃にはルブはティアを愛するようになっています。結局は2人は結ばれ、美優は可哀想な運命を辿ります。過去の記憶から、ティアはずっとルブを拒絶しているのですが、諦めず何度も歩み寄ってくれるルブリスにキュンキュンしっぱなしでした。個人的にはカルセインとの関係も好きでした。
ノベルの外伝では色んな方向から書かれています。カルセインのティアを思う気持ち、転生前の腐った皇帝ルブリスの気持ち、美優の気持ち、全てが面白かったです。最後まで読み、1番の被害者は美優だなと心底可哀想になりました。また結婚後の2人のストーリーも書かれています。とてもよかったです!
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捨てられた皇妃