5.0
承認欲求の塊
他人に認められたいという欲求...
その欲に取り憑かれ、取り殺されてしまった男の話
江戸川乱歩の小説の主人公のように、欲に取り憑かれた男は語りかけてくる
「君」の接し方に違和感があったが、それは主人公が自身を女性と偽っていたことが原因であった
ラストは、君に正体を隠して接するのが心苦しくなった主人公が君に罪を告白したために拒絶され、特別な存在である君まで自ら手にかけてしまうという救いのない展開であった
そして主人公は、君を失うことで自ら作り出した世界から抜け出す機会を永遠に失うことになったのだと思う
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