2.0
20話以降、怒涛の展開について行けない
とにかく20話くらいまでは哀しい事も多いがまぁその結果2人の仲が深まっていくので読めたのですが、雪子がお菓子作り以外にも旦那様のためにひとりで積極的に外出したり堂々と他人にも合う、いきなり社交的な人物になったり、名探偵モノになっていき別人格すぎて違和感すごい、読者の気持ち置き去りでも構うもんかといった展開になった。
旦那様が危害を加えられたり主人公への実家からの罵詈雑言もいつまでもあるし、行く先々で次の事件が起こるといった解決した安心感もあまりないままで、嫁いだ頃のような穏やかな日常の描写も減り、事件解決が主な急展開が多く、ストーリーが雑になっていく。昭和の時代のドラマのような、50年くらい昔の小説をいくつもハイライトで畳み掛けてるような、とにかく読後の後味悪くしんどくなります。
原作の方はどうなのか気になり斜め読みしたが、さらにとんでもな無茶苦茶な展開で、やはりこちらの続きを読む気にはならなかった。
原作の印象では、次々と主人公を痛めつけることを作者が楽しんでいるようにすら感じられたので、コミック化するなら話題を詰め込みすぎず、丁寧に物語を進めて完成度を上げてくれたら1つ1つの事件解決までが面白くなったのでは。
さらに表紙のイメージとかけ離れた暴力的な場面の多い物語なので騙された感も大きいです。少女漫画らしい少し幼い画風も内容と合っていないし、逆にこの絵柄で大正浪漫を堪能できるような、若い夫婦の恋物語を読みたかった気持ちもあるので星2つです。
そもそもざまぁ系と言われる話しは好きではないので、苦手な人は要注意です。それが目当ての人もスッキリしないかも、八つ当たりされる側の人は大抵が仕返しよりも関係を絶ちたい、憂さ晴らしに他人を攻撃する側の人間の方が楽しめる作品なのかも。
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大正身代わり婚~金平糖は甘くほどけて~