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1 - 10件目/全33件

  1. 評価:4.000 4.0

    突然

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    突然の終わり過ぎる。何か物語を続けられない大人の事情があったのかと勘繰ってしまう。

    夏瑚が、大好きだった幼馴染の泰星を、同じく幼馴染の憂奈に騙すように取られ、絢斗先輩との距離が縮まっていくところ、憂奈の異常さが徐々に明らかになっていくところ、絢斗先輩の本当の姿や過去が明らかになっていくところ、表現が丁寧で、夏瑚の強さ、優しさもあって、物語に引き込まれます。

    でも憂奈と絢斗先輩の事件以降、夏瑚が絢斗先輩とちゃんと付き合うのはいいとして、先輩の抱えているであろう苦しみの描き方があまりに稚拙で説明的で、絢斗の言う"夏瑚が天使に見えた"、夏瑚が自分が天使だったたらいいのにと思う気持ちが浮き立ってこず、表面的過ぎる。もっと丁寧に時間をかけて、描いて欲しかった。本当にそんな事件に直面していたら、こんなもんじゃないはず。ルリカさんが本当は伯母ではなく主治医で、いつも支えていたとしても。

    絢斗の抱える本当の闇や深い苦しみに触れて、夏瑚自身が悩んで、思いを巡らせ、それを踏まえて、私が天使だったらいいのに、と言って欲しかった。

    憂奈の抱える闇だって相当なもののはず。それを、幼い頃の思いは描かれるものの、狂気的な部分がクローズアップされて、泰星がこれからもいつも近くにいるから大丈夫みたいな終わり方。えええー、それじゃ憂奈が可哀想すぎ。

    泰星が憂奈の本性を知り、夏瑚の辛さと強さと優しさを知り、自分が子供だったことを痛感、強くなりたいと思うところは描かれてるけど、泰星自身の葛藤、憂奈との気持ちのやり取りが読み取れない。だから、いわば"危ない"憂奈を引き受け、寄り添っていこうとするところに唐突感が否めない。

    なんか物凄く勿体無い終わり方です。残念。

    • 192
  2. 評価:5.000 5.0

    さすが面白い‼️

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    私も作者買いです‼️爆笑してしまうほどの面白さの中に、深いテーマがあるところが、とても好きです。

    アシガールとこんな風に繋がっていたなんて!というところもさすがです。若君が河童を助けたのって、唯を美しいと誉められたからだよね(笑)

    相変わらず超絶美形のお相手きよら様も、これまでの作品の恋のお相手とはタイプの違う美しさで、人間に変身した姿も素敵です。

    自分は人でも神でもないと言うきよら様。その中に流れる鬼の血を目覚めさせないよう、修行されるのでしょうか。特別な眼を持つ瞳子の修行とは違うのでしょうが、どう関わっていくのでしょうか。楽しみです。

    きっとどんな人の心の中にも、その割合は違っても、神のように慈悲深いところと、鬼のように醜い悪の部分がある。その悪の部分をいかに自分でコントロールして生きていくのかが、人生の修行。今回はそんな感じのテーマかなと思います。

    ちょこちょこ出てくる妖怪が、これまた面白い。これからが楽しみです‼️

    • 26
  3. 評価:5.000 5.0

    もう無理かな

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    陽はみちに、子供についての本当の気持ちを隠してきた。みちの言うように、その場しのぎでなだめて誤魔化してきた。その理由をみちが離れていくと思ったからと言う。みちと一緒にいたくて結婚したんだと。それ本当か?みちと一緒にいたいなら、みちを大切に思うなら、どうしてみちの気持ちに向き合わないんだよ。子供が嫌いなら、なんでもっと早く言わないんだよ。

    楓もひどい。散々旦那さんを放ったらかしにして、辛い寂しい思いさせておいて、いざ女の影を感じたらホテルに逃げたり、旦那さんを試したり。

    結婚したからって、お互いの気持ちにちゃんと向き合って、言葉で伝えないとだめだよね。言わなくても分かるだろうは、怠慢だと私は思う。みちも新名さんもそれをしようと努力してきた。でも陽は?楓は?みちにも新名さんにも、それぞれ幸せになって欲しいけどなあ。

    • 9
  4. 評価:5.000 5.0

    さすが奥が深い‼️

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    私も作者さん買いです‼️
    登場人物達が一癖も二癖もあるキャラクターで、心理描写も丁寧で、タイトルも含めて奥が深く、テーマがしっかりしているストーリーなところが大好きです‼️

    今回も意味深なタイトル。テトテトテは、手と手と手なんだと思われますが、握手も出来なくなったコロナ禍の時代を、テトテトテと、たどたどしくも少しずつ前に進んでいこうとしている、今の私達の様子を表している気がします。登場人物3人が、突然訳の分からない状態に放り込まれ、死を目の前にちらつかせられながら、手探りで生きていこうとしている姿を描いているのではないかと。

    拡声器から発せられるかの如く、緊急事態”宣言''が出され、会うことも出来ない、握手なる接触なんて、もっての外。

    直接人と繋がれずに孤独、"ぼっち"だったり、逆に在宅が増えて"過干渉"になって離婚したり、家族仲が悪くなったり。多くのことが出来なくなり、中止になり、"確実に何かを諦めざるを得ない''日々。

    毎日会って握手しなくちゃいけないところが、敢えての逆設定だけど、コロナ禍を経て何となく平常に戻りつつある中、人と人の関係性、繋がりって何だろうと考えさせられる今だからこその作品だと思います。

    人は誰かと繋がらないと、1人では生きていけない。友達がいない、1人でいたいという藍にだって、春子さんという存在がいる。でもいきなり全くの赤の他人の2人と、毎日繋がりを持たざるを得なくなり、人との関係は、友達とかいう"枠"ではなく、その人を大事に思うかどうかだと学び、成長していく。強制的ではあっても、他の2人は自分の人生において"大事な"存在なことにも気づいていくのでしょう。他の2人にもきっと何か抱えているものがあって、お互いに支え合って生きていくのだろうと思います。

    奥の深いテーマでも、拡声器というあり得ない"オカルト"さや、キャラの濃い登場人物達のおかげで、重くなりすぎないところが、相変わらず絶妙で素敵です‼️

    これからの展開がとても楽しみです‼️

    • 8
  5. 評価:5.000 5.0

    これこれ‼️

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    まさに題名通り、私たちが恋する理由というか、恋ってこういう風に始まっていくよな、という過程から、丁寧に丁寧に心理描写していて、とても納得感、好感が持てます。と同時に、自分も経験したことのあるような、リアルな感じにドキドキときめきます。

    偽装結婚やら政略結婚なんて、漫画としてはもちろん面白いんだけど、私みたいな一般庶民には関係ないし、普通は転生もしないし、不倫も略奪婚も実際には勘弁して欲しい。

    こういう、地に足ついた、リアリティのある大人の恋愛模様を描く作品、ありそうでなさそうで、とても素敵です‼️純・恋愛ものです。

    今後も等身大の大人の恋愛を、ぜひ細やかな心理描写で描いていってください。とても楽しみにしています‼️

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    怖いです

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    お隣さん、確かにイケメンで優しくて素敵ですけど、あの部屋見たら、怖い!の一言。好きになった後で知るとどうなのかってのは、確かにありますが、私だったら、即夜逃げのように引っ越します。

    事情は分かる。自分を死の淵から救ってくれた恩人を愛おしく思ってしまう余りなんでしょう。でもその愛情表現の仕方が間違ってる。

    写真はまだしも、使ったスプーンとか、カップとかを日付、状況のメモとともに保管してるのは、はっきり言って、変態の域に達してます。日記も怖い。"秘密"どころの話ではないです。あまりに怖くて先が読めなくなりました。

    他の方がおっしゃるとおり、犯罪以外の何物でもなく、逮捕以外の終わり方あるのかって感じてすが、例え付き合ったとしても、束縛されそう。漫画だからハッピーエンドなんですかねー。いやいや、それ本当にハッピーか?

    • 2
  7. 評価:5.000 5.0

    あまりにファンキー

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    百瀬さんがあまりにファンキー、というか、ある意味、超天然、超鈍感。兄嫁を思い続けるための偽装結婚もそうだが、好きと気づいた相手に離婚切り出し、3年もほっといて、自分は思い続けてましたって。言わなきゃ分からんわーい!
    結婚している間の明葉の気持ちだって、普通は気づきそうなもんだよ。

    明葉も早く気持ち伝えようよ!ってか、結婚している間の百瀬さんの気持ちの変化にも気付きそうだけどねー。離婚切り出されたら、家族になりたいという相手の名前聞こうよ。

    それぞれの鈍感さ故の腐れ縁。腐れ縁もご縁の一つ。2人はご縁があったんですねー。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    良かった

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    とにかく翔を助けられて良かった。読後はその気持ちでいっぱいです。涙が溢れました。パラレルワールドが存在しようとしまいと、今この時に目の前に居る大事な友達を救うことに、皆が一生懸命になり、最後まで守り抜く。

    幼い頃から寂しい思いをしてきて、母親の自殺という辛い心の傷を抱え、母親からの送られなかった最後のメールを読んで自殺してしまうはずだった翔が、死を思いとどまれたのは、自分を大切に思ってくれる友達や彼女の存在が最後によぎったから。そういう人たちの愛を感じることが出来たから。人と人との繋がりが、人の命を救う。

    今未来にいる自分たちの現実はもう変えられなくても、10年後の自分達からの奇跡の手紙によって、今目の前にいる大事な友達を救うことが出来た。だからこそ今この時を大事に後悔のないように生きることが大切だということなんたろう。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    心優しい人達の話です

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    主人公の木絵ちゃんの妄想は最高に面白い。爆笑です。声出して笑います。

    でもそれよりも何よりも、木絵ちゃんの心の優しさに温かい気持ちになり、自分を省みます。妄想自体にも優しさがありますが、光正さんからテレパスだと告白されて悩んでいる時、一人で歩く光正さんを見て、これまでどれだけ傷つき、苦しみ、悩んできたんだろうと、光正さんの心を思いやる木絵ちゃん。自分は自分のことばかりだったと。果たして私なら、そこまで思いが至ったろうかと、恥ずかしくなりました。
    光正さんはもちろんものすごく優しい。テレパスの妹も弟もお祖母様も、クセはあってもとても優しい。それ以外の高台家の人達も妹や弟の恋の相手も、木絵ちゃんの先輩の阿部さんも、みんなそれぞれに優しさがある。妹の茂子ちゃんの彼氏の浩平くんの心の奥に見える春の海のような穏やかさ、私もテレパスになって見てみたいと思いました。どんな風に見えるんだろう。

    光正さんがテレパスであることを告白した後、寒い冬の朝、会社の前で木絵ちゃんが待っていること、木絵ちゃんが自分を受け入れてくれたことに気づき、暖かい光に包まれた気持ちになるシーン。結婚式で木絵ちゃんが、私の愛する人はテレパス、だからこれまで片隅の人生を送ってきた私を見つけてくれたと思うシーン。この2シーンは本当に泣けます。

    世の中に聖人君子のような人はいない。みんなどこかしら人には見せられないマイナスな面や闇がある。自分にはそういうところがあると自分でちゃんと認めて、それを全部分かってしまう相手のことさえ思いやれる、寄り添える優しさを持てる人、そういう人が本当に心の優しい人なんだと思います。この物語のテーマは、優しさだと思います。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    どうしようもなく悲しい抒情詩

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    私は好きです。なかなか本題に辿り着かないとのご指摘もありますが、絵の美しさも相まって、壮大な抒情詩のような始まり方が、とても新鮮で引き込まれました。けれど最後の最後に、こんなどうしようもない悲しみが待っていようとは。

    溢れ出る叫びがスピード感のある文字の連射で描かれたかと思うと、花びらの落ちる静寂の中で悲哀を描く様な、緩急のある感情描写で心掴まれました。

    テルとリュウの、特にテルの生きてきた“人生"が、そしてこれからが、なんと残酷で苦しく、でも美しく悲哀に満ちていることか。孤独と絶望の中で死んでいったゲン。ただ一つのこと以外は忘れてしまったナナ。テルとしっかりと手を繋ぎ共に前を向いて生きてきたのに、やっと奪い返した王座についた時、"弟"のようなテルを失っていたリュウ。

    大人達の思惑の中で翻弄された、4人の若者達の人生を想う時、蝶々の子守唄が悲しく響きます。血生臭い殺戮と醜い権力争いの真っ只中で生きた、激しくも哀しい美しい生き様。

    どうしようもなく悲しい。

    • 0
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