Mayayaさんの投稿一覧

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81 - 90件目/全998件
  1. 評価:2.000 2.0

    The 理不尽!

     ヒロインの設定が、理不尽であればあるほど、物語がドラマティックになる?意見には個人差がありますが、行き過ぎた暴力や凄惨な虐めのシーンの、何が楽しいのか…アダルトシーンだけではなく、暴力シーンにもR指定が必要だということを、この作品を読んでいると、強く感じます。
     とにかく、ヒロインユリアに対する肉体的・精神的DVには、胸が悪くなる。そして、彼女がそんな仕打ちを受けなければならない理由の、理不尽さ。「狂愛」の主、カミーユの口から語られるその理由は、ユリア自身ではどうにもできなかったことで、完全に「屁理屈」「八つ当たり」「逆恨み」彼のパラノイア的思考に、怒りを通り越して、憐れみさえ感じるほどでした。
     一方、カミーユの存在感が余りにも強すぎて、ヒーローであるはずの「純愛」グレン、かなり影が薄かった…サンライズ作品でいうところの、敵美形キャラが、正統派ヒーローを凌駕するっていう、あれですわ。「公爵」って肩書きほどには、権力の振るいどころも少ないかも?
     正直、ずうっ〜と理不尽なことが多く、本当の意味でスッキリできるかどうかは、読者の好み次第。自分的には、この作品「The 理不尽大賞」にノミネートです!

    • 2
  2. 評価:5.000 5.0

    待望のフルカラー化!

     既存作品のフルカラー化には、賛否両論ありますが、本作は、ぜひフルカラー化してほしかったものの一つ。それは、ヒロインナナリーの髪色の変化が、とても重要な意味をもっていると感じたからです。
     もちろん、モノクロでも、台詞や描写をもとに、想像力を膨らませるという楽しみはあります。でも、フルカラーで髪色の違いがはっきりしていると、人物の特定や時系列が、とても整理しやすいのです。モノクロより、ちょいお高めなのは、想定の範囲内…(涙)
     そして、ピンク頭隆盛の昨今にあって、ナナリーの水色の髪色…栗毛色から変化したわけですが、後々の展開を考えると、実は結構大事な場面。フルカラーだからこそ、印象付けられるものもあるかと思います。
     それにしても、余裕綽々に見えるアルウェスの、憎ったらしいこと!でも、彼、湖に浮かぶ白鳥の如く、水面下では、結構足をバタバタさせているところが、愛おしい…もちろん、ナナリーのために、です。
     多分、回が進むほどフルカラーであることが、意味をもってくる作品。もとから面白い本作、フルカラー化でその面白さが、一層伝わりそうな気がします。

    • 3
  3. 評価:4.000 4.0

    一度目は、気付けない?

     夢か現実か、前回の記憶をもったまま、青春と初恋をやり直すことになった琴音。どこぞの転生漫画と違って、身分も経済力もチート能力もなく、32歳という社会経験だけがアドバンテージという状態。前回の「後悔」を逆手にとって、「うなずきちゃん」ではない人生を目指します。
     大抵の転生モノは、二度目が無双過ぎるものが多く、正直食傷気味。けれども本作は、普通の子が、前回よりもほんのちょっと勇気を出すことによって、少しずつ運命を変えていく様子が丁寧に描かれ、共感できます。と同時に、何故一度目は、愛梨の腹黒に気付かなかった?何故今回同様、頑張れなかった?という焦りに似た思いも湧き上がってきます。
     でもそれは、琴音自身も感じているように、「32歳だから」立ち向かえることも多いだろうし、「後悔」の重さを知っているからこそ、行動にも反映されるのでしょう。同じ17歳同士なら、やっぱり愛梨みたいなタイプが、のさばるんだろうなぁ。
     さて、一度目はもてなかった「本当の友達」も増え、少しずつ愛梨に対抗する強さを身に付けてきた琴音。ただし、この作品の着地点が分からない…戻る?このまま?パラレル?夢オチ?最後の最後に「何?その終わり方!?」ってならないことを、切に切に希望します(笑)

    • 8
  4. 評価:5.000 5.0

    本当のヒーローは?

    「ラスボス公爵の甥っ子を育てたら溺愛されました」…まあ、タイトルから想像するに、ヒーローバルドの甥っ子リオンを、ヒロインアディラが育てたら、 アディラがバルドに溺愛されました…的な?確かに、その側面は無きにしも非ずですが、この作品、ヒーローもヒロインも、完全にある人物に喰われてしまっています。それはもちろん、甥っ子の「リオン」です!
     とにかく、彼が、可愛い!!プラチナブロンドに澄んだアメジスト色の瞳という恵まれたビジュ、他人を傷付けたくないという優しい心、バルドの期待に応えようと、苦手なことにでも挑戦し続ける芯の強さ。彼が、一生懸命あれやこれや頑張る姿は健気すぎて、思わずニマニマ。もちろんそれは、家庭教師アディラの創意工夫と献身に満ちたお世話が、リオンの心に届いているからこそなのですが…。アディラやバルドが、どう頑張っていても、リオンが登場した途端、一瞬でそっちにもっていかれます。
     物語は27話完結となっていますが、一度「完結」となった作品が、ある日「配信中…」と変更されるのは、電子の世界ではよくあること。願わくば新しいステージで、バルドとアディラ、そして、リオンに再会できることを願っています。

    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    「結婚商売」風も、また佳き哉

    「結婚商売」を、電子でも紙でも購入している身としては、どうしても類似点を探してしまうこの設定。ヒロインのほうが、家柄よし。ヒーローは、二つ名を持つ戦いのエキスパート。ヒロインには、身分の高い父と兄がいる。ヒロインの我儘で、結婚生活を駄目にした挙句、夫婦ともども命を落とす(1周目)。ヒロインが、回帰する。ヒロインが領地経営に乗り出し、領の特産品を考案する(2周目)。ヒロインに、真心をもって仕える侍女がいる。ヒーローが貞節を守り、誠実である。ヒロインに執着する、美麗サブキャラがいる。1周目と異なり、2周目は、ヒロインとヒーローが、ラブラブになる…!視点を変えれば、もっとありそうかも?
     これだけ類似点があるのに(意見には個人差があります)、二番煎じ感(先に世に出たのは、どちらの作品でしょう)が少ないのは、画のタイプが異なることと、飽きさせないテンポの良さのおかげか…それに加えて、ヒロインのエレインとヒーローのウォルトの二人が、少しずつ愛を育んでいく過程が、とてもよろしいのです。
     ちょっとお高めの65ptも、読み応えのあるボリュームを考えれば、妥当な線かも。エレインの回帰の理由など、まだまだ未解決の謎はありますが、星5を捧げて、二人の愛の行方を見守りたいと思います。

    • 5
  6. 評価:2.000 2.0

    Mr.&Mrs.スミスですか(笑)

     特務機関で、夫婦で…となれば、真っ先に思い出すのは、映画の「Mr.&Mrs.スミス」ちょっと似た設定で、綾瀬はるかと西島秀俊が出演した、奥様はなんちゃらってTVドラマもあったけ?でもそれらは、お互いの正体を知らない同士。本作は、任務上、政略結婚をせざるを得なくなった、素直になれない二人の強力両片想い物語です。
     この素材、基本的に大好物なんだけれど、いかんせん設定が荒唐無稽過ぎ。日本を守る特務機関はまだよいとして、原油輸出国を傘にきて、無茶ぶりをしてくる姫さまとか、ラブラブ度を監視する結婚指輪とか、あまりにも現実味が無さすぎる。あと、線の描き方がダイナミック過ぎて、アップのコマの粗が気になる。女性漫画ジャンルだけれど、少年漫画的なノリの画とストーリー展開は、どうだかなぁ…
     ヘタなツッコミを入れず、アイリスと純太朗の空想世界的ラブコメとして読めば、それはそれでよいかもしれません。12話完結は、簡潔ですよ〜。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    人材育成適材適所物語

     見た目微妙、自己肯定感低め、対人スキル不思議くんのヴィムが、世間からから浮きまくりって想定が、耳に痛い。まさに、人間社会の一般的モデル。会社(竜の翼)が、出来の悪い社員をリストラするのは、よくあること。仕方がないこととはいえ、序盤の理不尽さには、胸が悪くなります。
     一方、他の会社(夜蜻蛉)で、自分のスキルを生かして頭角を表し、有能な社員として活躍できる機会が与えられる可能性があることも、また事実。要は、個人の能力を見抜いて、それを認め、活かせる場所を用意する…適材適所で人材を育成しようとする社風の会社は伸びるってことだね、夜蜻蛉団長カミラ様?
     一流の会社で、一流の仲間に認められ、超一流の社長から期待される…夜蜻蛉に出会ったヴィムは、まさに水を得た魚のよう。なかなか自己肯定感は育たないものの、「君は好きに生きて良いんだ」というカミラのひと言が、彼の使命感と闘志を奮い立たせます。
     実際、ヴィムを追い出した「竜の翼」の、その後の凋落ぶりと、「夜蜻蛉」のますますの隆盛ぶりを見れば、胸スカ間違いなし!自身を「傀儡師」まで「強化」したときの、訳の分からない無双ぶりは、まあ、ちょっと別次元なのですが…(笑)
     多分、変人級天才肌付与術オタクが、自己肯定感を育てる物語。多様性の時代、こんな絶妙なヒーローが、いてもいいんだよね?

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    男子だったら「きむらたくや」?(笑)

    「グランマ〜」の高口里純先生が、また一風変わった昭和ネタで、読者に問題提起をしてくれました。「はらせつこ」で入力すると、一発で「原節子」に変換されちゃうんだから、さすがの原節子。
     でも、正直、昭和の中頃に活躍した女優さんよ?かの山口百恵、ちあきなおみ以上に、スパッと見事に芸能界から姿を消して、その後、亡くなったとき以外マスコミとは、一切関わらなかった潔さ。昭和後半、平成、令和生まれの読者の心に、この名前が、どれだけ刺さるのかなぁと、かなり気になります。
     だから、「原節子」という名前で弄られるという初期設定も、ちょっと実感がない。昔の女優さんの名前だと、気付かれることはあっても、それであーだこーだ言われることって、まずないんじゃないかな?どちらかといえば、今どきのアラサーには珍しい「◯子」と、子がつく名前ってことで、弄られそうだよね。
     これは、開き直ってのびのび生きている魅力的な「原節子」に、当然?の如く訪れたモテ期の話…として読んでいけば、よいのかも。因みに、男子だったら「きむらたくや」なんだろうな(笑)

    • 2
  9. 評価:3.000 3.0

    桜田くんの株が、爆上がり⤴️(笑)

     ももしろ先生の「オオカミ王子〜」は好きでしたが、この作品は、主要登場人物たちが残念過ぎました。
     まず、ヒロイン知枝里。言っていることと、やっていることが、ズレズレで、共感できない。共感できないヒロインは、どこまでいっても可愛く見えてこないから、不思議。
     次に、ヒーロー佐久良の元家庭教師&元恋人の絵梨。はじめは、家庭教師として、純粋に佐久良のことを心配してたんだろうけれど、教師と生徒の一線、越えんなや。相手、未成年の中・高生でしょ?成人してからだったら、何も言うまい。でも、教師を目指していたのなら、絶対に踏み止まるべきだった。
     そして、一番のヘタレは、安堂佐久良、ヒーローの君だよっ💢母親を亡くして、自暴自棄になるって、それこそどーしよーもなく親不孝。彼の甘ったれた依存心が、絵梨の人生を狂わせ、知枝里を振り回し、桜田くんの想いを無碍にした。その重さに、本当の意味で気付いてはおらず、ヒーロー特権で幸せになろうなんざ、片腹痛いって、このことだ。
     主要メンバーがヘタレだらけだったので、サブヒーローの桜田くんの株が、爆上がり!終盤に向かうにつれ、彼の輝きがどんどん増していきますので、この作品、そこんとこオススメです(笑)

    • 3
  10. 評価:2.000 2.0

    少年漫画みたいな極道ネタの女性漫画

     少年漫画みたいな極道ネタ…というのは、構成員の皆様が、みんなコワモテ、そして、ヒーロー(一応)以外の男性キャラが、およそ美しくない、というあたり?コマの進め方も、普通の女性漫画とは、ちょっと違う…ま、ヒロインも、前髪ぱっつんのデカ吊り目で、「美しくなって…」とは、あまり思えんのですがね。
     シリアスな内容かと思いきや、結構コメディー路線。緊張感があるようで、抜けている、いろいろツッコミどころ多しの展開です。真剣の扱いもさることながら、娘に切っ先を向けんなや、ボケナス親父っ💢
     それでも、仮性ツンデレ御曹司社長と、寄木細工ばりの箱入り娘のロミジュリ、いえ、ウェストサイド物語風ラブコメと思って読んでいけばよいのかな?東が青龍で西が白虎なのに、関(東)白虎会と関(西)青龍会とねじれたネーミングで、何とも違和感を感じてしまうところではありますが…(笑)

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