Mayayaさんの投稿一覧

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71 - 80件目/全998件
  1. 評価:5.000 5.0

    幸せに生きるために〜道子の選択

     美しく、逞しく、強かなヒロイン道子。どこか浮世離れした、気のいい風情の兄栄人。シニカルな目で世の中を見つつも、純粋さが見え隠れする弟譲。この三人が作り出す三角関係は、二等辺三角形?不等辺三角形?…正三角形でないことは、確かです。ヒロイン道子の視点で物語は描かれていますが、実はどこか高い場所から、栄人がこの顛末を俯瞰しているような…そんな印象さえもってしまいます。
     紅をさす指って、薬指じゃなかったっけと思いつつ、小指は約束を確かめる指。誰との、何の約束を示唆しているのでしょうか。道子が、自活のために始めようとしている、化粧品雑貨店の商売の行方と相まって、とても気になるところです。そして、もう一つ気になるのは、譲の存在理由…栄人のためだけ?単なる華族の後継ぎとその弟という以上の、もっと複雑な事情が、この二人にはありそうです。
     冒頭の垢抜けた洋装の道子は、何年後の設定なのでしょう。そして、その手を取るのは、栄人なのか譲なのか…現代では考えられない、時代と身分と価値観に翻弄される三人、彼ら全員に幸あれと願いつつ、今後の展開を見守ろうと思います。

    • 46
  2. 評価:4.000 4.0

    無自覚無双無感動ヒーロー(笑)

     いろんなタイプのヒーローがいるけれど、これだけ無自覚無双無感動ヒーローも珍しい。人と対話するのは必要最低限、内声=モノローグ多し、もしかして、スライムと会話している方が多いかも?というくらい、徹底して口数の少ないヒーローです。
     特には、正義感に燃えているわけでもなく、情に篤いわけでもなく、実験的なノリで淡々と任務をこなす…転生賢者と言いながら、多分救世主的な意味合いで、召喚されたんだろうな。
     技によっては、MPがマイナスになってしまうのが笑えるし(それも、あり得ないくらい!)、普通低級な魔物として扱われるスライムたちが、意外と無双である設定が面白い。現代だったら、AIを搭載したドローン?主人公のユージが無表情な分だけ、スライムたちの表情の変化が楽しいです。
     ところで、かなり多くの話数が出ているけれど、無自覚無双無表情で、300話以上もつのかしらん?それは、これから確かめてみようと思います。

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

    無自覚男子のサクセスストーリー

     後方支援のメンバーをお荷物扱いする流れって、現代に置き換えると、営業事務の仕事を認めない営業マンみたいな?仕事って、自分一人でやっているわけじゃないのにね。それにしても、5年も一緒にいて、ユークの神業サポートにも気付けないって、サンダーパイクのサイモン、所詮その程度の実力。ユーク、見限って正解です。
     ところでヒーローのユーク、決定的に無自覚過ぎる。まず、自分の実力に無自覚。「先生」をやっていたくらいだから、誰か正当に彼を評価する人物や機関は、なかったのかな?
     それから、女の子たちにも無自覚。あれだけ、いろんな種類の好意を寄せられているのに、鈍ちんを通せるのって、ある意味才能。ただし、ハーレム状態=エロに走らない分だけ、好感がもてます。
     ユークという最高のバックアップメンバーを得て、破竹の勢いのパーティー「クローバー」ユークが入って、幸運を呼ぶ四葉のクローバーかと思いきや、まだまだメンバーは増える模様。それも、女の子ばっか!?ユークよ、このまま無自覚健全男子の君で、いておくれ…(笑)

    • 1
  4. 評価:4.000 4.0

    偶然か必然か

     神殿騎士団団長ギョームから、父親が剣の鞘の修理を頼まれたことが起点となって、ヒロインレアの多難な人生が始まりました。作中、巧みに張り巡らされた伏線によって、実はレアが、陰謀の渦中に放り込まれていたことに気付かされます。彼女は平民のはずですが、何か秘密がありそう…
     ヒーローポジには、今のところ美貌の騎士見習いバルタこと、バルタサル。実は彼、単なる騎士見習いではなく、前国王の非嫡出子(らしい)。命を救ってくれた異母兄で現国王のフィリップに恩義を感じ、彼の手足となって、聖地奪還を目指します。女性かと勘違いしそうになる美しさは、これまでのヒーロー像とは、かなり異なる趣。
     そんな二人の出会いは、偶然か、必然か。先の読めない展開に、今までにない、新しい物語の予感が湧き上がります。
     ところで、冒頭の寓話は、何を示唆しているのでしょう。そして、「私は必ず約束を守るから あなたも守ってください」の言わんとするところは?そこに、レアやバルタ、もしかしたらバルタの異母兄である国王フィリップが関わってくる可能性は?この物語、まだまだ謎が多く、今後の展開に期待大です。

    • 7
  5. 評価:4.000 4.0

    秒速でタイトル回収?(笑)

    「元農大女子」…転生前の農大女子としての記憶は、ごくわずか。受け継いだものといえば、農業に関する研究への意欲くらい。タイトルに掲げるほどの「元農大女子」でもない。
    「悪役令嬢」…魔力量が異様に高かったせいで、本来進むはずだった学校には行かず、魔法学校に進学。この時点で、無意識のうちに悪役令嬢へのフラグをへし折っていた。ということで、ピンク頭の「正ヒロイン」、完全にひとり芝居(笑)
     早々にタイトルを回収する作品も多いけれど、こちらもそれに該当。ヒロインユリア、初っ端から、婚約者候補リグラスに「断罪」されるなど、悪役令嬢になる隙さえ与えられず…でした。
     ただし、ユリアは本当に農業オタクで、そこから派生するあれやこれやのお話、これが、かなり面白い。特に、悪役令嬢ならぬ悪役第2妃イレーヌ様の激烈さが、小気味よい。シオン王、「何も言えねぇ…」って感じだもんね(笑)
     さて、悪役たちが、莫迦でおマヌケで、とことん小物臭を撒き散らかしているため、ユリア&ローレンとその周辺の賢さが際立ちます。ユリア、やっぱり貴女に、悪役令嬢は無理っぽいよ!

    • 2
  6. 評価:4.000 4.0

    継母必要悪考

    「シンデレラ」も「白雪姫」も、キーパーソンは「継母」。どちらも、悪女たるこの継母がいなければ、これだけ広く長く、愛され続ける物語にはならなかった気がします。
     だから、本作にも強烈な「継母」アグネスが、登場します。継母の目的もいろいろでしょうが、この人は、多分、財産狙いと地位狙い。そして、平民出身ゆえか、劣等感が酷く、その怒りの矛先が、継子のヴィヴィアンに向かってしまったことが、全てのはじまりでした。
    「シンデレラ」も「白雪姫」も、そして本作も、ある意味ステップファミリーの物語なんだけれど、まあ、父親たちの情けないこと。どうして皆、こうも悪女に引っ掛かる?ただ、アグネスの場合は、旦那が彼女の劣等感を慮り、丁寧に夫人教育を行い、愛情を注いでいれば、もう少し何とかならなかったかね。いきなり、平民から伯爵夫人は、ツラいです。
     さて、ヴィヴィアンとシルヴェストルの絆は、アグネスの悪行があったからこそ、深まりました。やはりお伽話に、ワルい継母は必要なようです。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    レオン様は狩りがお上手?

    「前世私に興味がなかった夫〜」の月白セブン先生の原作なので、一にも二にもなく購入しました。「恋愛至上主義からの解放」を目指して、契約婚を死守しようとする?主人公二人という視点が面白くて、早くも心を鷲掴みにされています。普通、逆じゃろっ!(笑)
     恋愛至上主義の風潮にあって、互いの利益のために「離婚しない」を約束に、契約結婚をした「レオン」とクリスティーヌ。「レオン」がミドルネームで、その正体は、鬼宰相パトリックだったという話は、よくある設定。クリスティーヌ、貴女だって「シャルロット」という名で、文官試験に合格してるんだからね?なんだかんだ言って、この二人、似たもの夫婦です。そして、この二つの名を使い分けたことによって生じたズレ?ドタバタ?ギャップ?が、ワクワクさせてくれるのです。クリスティーヌが、恋愛においてかなりの鈍チンであることも、重要かも…
     クリスティーヌの「一泡吹かせる作戦」に乗った感じのレオン様、本当にそれだけだったのでしょうか。3年かけて、彼女を宰相室専任補佐官まで手繰り寄せたパトリック宰相、なんか超一流の狩人のニオイがします。この二人、この先も目が離せそうにありません。

    • 11
  8. 評価:3.000 3.0

    「ですが」多めです!(汗)

     今流行りの一国一城領地経営物語のようですが、チートなスキルを授けられた他作品のヒーローたちとは異なり、本作のヒーローアクスの武器は、領主という地位と「前世で得た知識」。ま、それもチートっちゃあチートですが、どうしてもダイナミックさに欠ける…っつーか、何、コレ、騙し討ち?初回配信分のエピソードだけで判断するならば、ですが。
     領民を避難させるとかという、まことしやかな理由で、アクスが稼いだ2週間。その停戦期間中に、前世の知識を生かして、着々と反撃の準備を進め、見事に形勢を逆転させる…一見、もの凄いようですが、これ、敵がチョロくなかったら、多分成功しなかった策。一騎打ちで口上を立てている最中の相手を、みんなで一斉に攻撃するような、そんな卑怯さ、戦いの正しさ、みたいな?
     技術や材料、道具もなく、インフラも整備されていないのに、現代知識が役立つのか?に対しては、これまた魔法や亜人たちの持つそれぞれの能力で、カバーする模様。この先も、裏をかく&ご都合主義で乗り切り、成り上がっていくのかな?個人的には、あまりワクワクしない展開です、今のところは…。

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    赤毛のエルフリーデもとい小松詩奈(笑)

     不幸の象徴赤髪持ちってことで、ずっと引きこもり放置令嬢のはずだったのに、「お金」を持って街に繰り出したり、ドレスをオーダーしたり、舞踏会パーティーに一人で参加したり…トントン拍子ながら、いろいろ?な流れ。ビンタ張られた意地悪姉モニカはどーした?放置していた親はどーした?エルフリーデの突然のこの「奇行」を、誰も見咎めないのかーい!と、いろいろツッコミどころはあるものの、まあいいわ。全てエルフリーデこと、小松詩奈にもっていかれています。このヒロイン、非常にポジティブ!
     ヒーローのリオネルも、なかなかイイ男なんだけれど、何故本編正悪役令嬢のミーシャに遠慮する?第一王子なんだから、ガツーンと言ってやればいいのに…。何か、弱みでも握られてんのかね?(笑)
     こんな二人が「契約結婚」を目論んで…ってところで、ここから邪魔者をバッサバッサと切り捨てていく予定…だよね?現実世界を股に掛けて活躍した小松詩奈の、対人スキルと美容知識を存分に生かして、胸スカ展開となることを期待しています。

    • 3
  10. 評価:5.000 5.0

    まさに十竜十色!

     様々な「竜騎士」の物語を読んできたけれど、中でもこれは、異色作。主人公シリルの「ドラゴン・ファースト」スタンスは、まあ普通だとして、「騎士」というよりは、象使いや馬子のように「使役」する感じ?ざっくりいうと、竜を使った何でも屋さんです。でも、そこにホワイトな労使関係を混ぜ込んでくるから、新視点で面白い。
     面白いといえば、竜のタイプがバラエティに富んでいることも、お薦めポイントの一つ。属、科、目に加えて、能力や性質についても、竜辞典が実際にあるのでは?と思わせるほど、きちんと設定されています。そこに個体差も加わるのだから、本当に個性豊かな竜の玉手箱。なぜかしら、女の子っぽい名前が多い点が、不思議ですが…(笑)
     個性豊かで、尊重し合って、適材適所を考慮することで、ベストパフォーマンスを発揮させ続ける…まさしく理想的な「優良ホワイト企業」ギルド。物語の中でなら、こんな働き方改革、実現したっていいよね?次は、どんなタイプの竜が登場するのかなと期待しつつ、星5です。

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