Mayayaさんの投稿一覧

投稿
1,557
いいね獲得
18,872
評価5 39% 610
評価4 35% 540
評価3 21% 321
評価2 4% 62
評価1 2% 24
71 - 80件目/全917件
  1. 評価:5.000 5.0

    名前覚えろよ💢って、思っていたけれど…

     初めて「シンデレラ」の物語に触れたときは、単純にハッピーエンドに憧れた。少し小慣れた頃には、「顔だけかよ」と、思い始めた。王宮等に関する知識がついてくると、「元低位貴族もしくは平民と、王子様の結婚?それ、設定上無理っしょ」と、揚げ足取りをする始末…。自分の「成長」に伴って、自分内でのシンデレラ物語の意味付けは、随分と変わってきたようです。
     こちらの「シンデレラ」も、そんな新解釈に基づくお話の一つ。まさか、正ヒロインのシンデレラが、こんなはちきん娘だったなんて…(笑)義姉のアデリーナのほうが、よっぽど「元祖シンデレラ」のイメージに近いかも?「王子」の謎も、この解釈なら納得。初めから運命の女性ありきで、そんな相手を探していたのなら、エラの魅了の虜になってもおかしくなかったよね、アレクシス?
     仕方なくアデリーナと結婚した彼が、彼女の名前を延々と間違え続けるお約束、その度にツッコミを入れたくなる落ちネタなど、毎話小気味良いテンポで物語は進みます。けれども、そんな楽しい名前ボケツッコミの陰に、実は、あんな切ない事情が隠されていたとは…原作者先生に、最大限の拍手です!
     さて、雨降って地固まる?一難去ってまた一難?アデリーナ、スローライフを満喫できるのは、もう少し先のことのようだよ?(笑)

    • 2
  2. 評価:4.000 4.0

    前半もだキュン、けれども後半は…

    ネタバレ レビューを表示する

     ああ、やっぱりこうなっちゃった…一城咲ルイ先生に、またもしてやられました、前半キュンキュン、後半サスペンスという、上げて⤴️下げる⤵️ストーリー展開…。「10歳下の幼なじみに求婚されています」を読んでいたので、薄々覚悟はしていたものの、想定以上の粘着度、サイコパス気質揃い踏みです。
     前半は、ヒロイン優とヒーロー晃の、じれじれ、キュンキュン、もだもだが続きますが、それはそれでいーんです!そこが魅力ですから…。好みからいくと、そのままいい感じに着地してくれたら、星5。ただ、今作は、早い時点で「あ、この子、厄介ちゃんだ」を匂わせているので、多少、心の準備はできます。
     そして、優と晃の仲を邪魔する厄介者が、もう一人。目的のためには、手段を選ばない登場人物が、二人もいるって…(いや、考えようによっては、晃もその範疇かも?)。ここが、一城咲先生の真骨頂?!方向違いの執念に囚われた人間の恐ろしさを、まざまざと見せつけられます。
     さて、押し寄せる悪意と妄執を振り払い、二人(優と晃のほうだよ〜)は、幸せな日々を迎えられるのか…もう少し我慢が必要なようです。

    • 0
  3. 評価:2.000 2.0

    アメコミ風というか、劇画ちっくというか…

    「ウェアウルフ」は、ダミアンやサイラス、「その香り」は、おそらく亡きジュリアの匂いのことを指しているのでしょうが、何故かしらシングルマザーのオリビアから、その香りが漂ってくると…。
     つかみの設定は、なかなかイイ感じ。けれども登場人物に、The 西洋!ていう感じの平均的な名前が多すぎて、差別化を図りにくい。その上、画の線が雑な印象で、ちょっと残念な雰囲気に…ヒロインオリビアが、かなり疲れたオバさんに見えてしまうのは、ご愛嬌。
     ヒーローダミアン、ウェアウルフの一族ってことらしいけれど、その「狼」姿、がっしりし過ぎて、どちらかというと「熊」!あれ?オオカミって、もっとシュッとしていなかったっけ?ニホンオオカミが、とうの昔に絶滅しているから、本物のオオカミ、あんまり見たことないもんな。
     ここまで書いて、気が付いた。ああ、自分、この作品の画のタイプ、あまり好みじゃないんだろうな。アメコミ風というか劇画ちっくというか…。疲れたオバさんに見えてしまうオリビア、ダミアンに愛されて、いつか美しいシンママと写る日が、やってくるのかしらん?

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    トゥロバンチャ発竹取&若草物語

     求婚してきた貴公子たちに、それぞれ課題を与えた輝夜姫。結局、誰も彼女の課題をクリアできず、輝夜姫は全ての求婚を断って、月に還ってしまいます。じゃ、残された貴公子たちは…?これは、原作がバッドエンドを迎えることを憂えた輝夜姫こと、「正ヒロイン」レベッカ=マッキオーネが書き換えた、新たな輝夜姫の物語なのかもしれません。ただし、設定は、「若草物語」に置き換わったようですが?!
     ところで、このお話、主要キャラともいえるメンバーが、実に多い!新ヒロイン?は、ベルキオ家の末娘リリアナですが、彼女の3人の姉たち+そのパートナーたちのキャラの、立っていること、立っていること…誰一人として、モブ感がありません。そして、田舎で隠遁生活を送っているはずの、リリアナの実兄アンドレア…姉妹を見捨てた感がありますが、この物語を構成する上で、実は彼の存在が、とても重要な鍵となっているような気がします。
     原作の主人公‘sと3人の姉たちが、次々と結婚し、なぜかしら義兄3人たちは、リリアナの愛情を奪い合うなど、一見とっ散らかったように見えるこの流れ…けれども、その根底には、「リリアナの命を守る」という共通の願いがありました。コメディーテイストながら、実は、結構シリアスな所以です。
    「愛する家族とおいしいものを 一生一緒に食べること」…果たして、リリアナの願いは叶うのでしょうか。竹取物語テイストの若草物語、謎解きと答え合わせが楽しみな星5作品です。

    • 39
  5. 評価:5.000 5.0

    その瞳に映すのは…

     雇用機会均等法、ジェンダーレスと、一見、性差の関係なく活躍できる社会になりつつあるものの、男性が本気で暴力を振るおうとしたならば、その体格差、体力差から、女性が抵抗できる可能性は、かなり少ないのではないだろうか。
     この物語のヒロインメルティアも、そんな被害者の一人。どんなに気高い精神を備えていても、それを発揮できる環境に恵まれず、さらに自尊心をへし折られては、人は輝けない。男を前にすると、目を開けられないというのは、自分の尊厳を守ろうとする、せめてもの彼女の防衛手段。トラウマというひと言で、片付けたくはない。同時に、モラルと法律に守られている現代社会は、感じている以上に、実は生き易い世界なのかもしれない。
     ヒーローのアルトルは、メルティアの印象とは異なり、とても紳士的。ここからも、自分たちに都合のよいように情報を操作してきた王国の悪意を感じる。一見、ただの政略結婚のように見えるアルトルとメルティアだが、彼女の意思を尊重し、大切に扱うアルトルの行動から、どうもそれだけではなさそう…溺愛の種火が見え隠れ?
     視線を合わせなくてもよいときは、アルトルに慣れてきたメルティア。相手の気持ちに寄り添って、信頼を積み重ねようとするアルトルの姿勢が素晴らしい。メルティア、あなたの世界にも、その瞳に映す価値のある男性は、たくさんいるはずだよ。アルトルも、きっとその一人。これから、二人の距離がどんどん近付くことを期待して、星5決定!

    • 9
  6. 評価:5.000 5.0

    無自覚刷り込み青田刈り物語

     まだ初恋も経験していない、孤独な少年の心を救ってくれた、年上の優しいお姉さん…これ、絶対好きになってしまいますがなぁ〜!まあ、並の男の子なら、そんな甘い思い出を胸に秘めつつも、思春期特有の欲と興味関心とで、目の前にいる手頃な女の子に走っちゃう可能性大。
     でも、一色蓮は、そうじゃなかった!なみいる女子には塩対応、会えるかどうかも分からない三鈴和花を想い続けて、はや十数年、ついに運命の再会を果たしてしまうあたり、さすがにお約束(笑)漫画の世界は、こうでなくっちゃ!
     それにしても、無自覚刷り込み青田刈りの和花さん、「もしも」初恋の神崎主任に向かって、一歩踏み出していれば、「もしも」神崎樹が大人の男ぶりっ子をしていなければ、彼女を取り巻く恋愛模様も、随分違っていたはず。22歳の一色くんにチャンスが回ってきたのは、若さ故の彼の一途さが、功を奏したのかもしれません。
     女子が年上の8歳差に対する、社会の偏見をものともせず、ストレートな愛情表現を、日々滝のように浴び続ける一色くん。その糖度高めのワンコぶりは、和花でなくても、ハマりそう。二人の足を引っ張るサイコパス的な登場人物も、珍しく出てこないので、いろんな甘さにどっぷりと浸ることができます。安全安心の星5作品、お薦めです。

    • 3
  7. 評価:4.000 4.0

    安かろう悪かろうに警鐘を…

     天涯孤独で、親しい友達が一人もいないという設定ならいざ知らず、家族や交友関係を鑑みれば、突然の転生や召喚なんて、現実問題ナンセンス!でも、この作品のヒーローウィルムのように、ブラック企業で働く青年漫画のモブみたいな存在から、チート能力のあるそこそこイケメン少年に転生できるのなら、前世の記憶をもったままでも悪くない?
     ヒーローウィルムの能力は、タイトルどおり「クラフト」…使う相手のことを考えて、細やかな要望に応えるあたりは、さすが日本の職人芸?!ブラック企業で滅私奉公していたサービス精神が、この世界でもダダ漏れてしまっているのかもしれません。
     家具にしても、服にしても、◯トリやユ◯クロのお陰で、質の良いものが、昭和の頃には考えられなかったような値段で手に入る現代。一方、伝統的な技能が、担い手不足で、次々と消えかかっていることも、また現実。この作品は、たとえ高価で、手に入れるまでに時間がかかったとしても、その価値を認め、技術を大切にしようとする人々がいれば、ホンモノは廃れないと、現代の消費傾倒文化に、さりげなく警鐘を鳴らしているようにも思います。
     果たしてウィルムは、セカンドライフを謳歌できるのか…中の人が、元社畜だったら、かなり難しいだろうなぁ…(笑)

    • 0
  8. 評価:3.000 3.0

    「王道」だからこそ、気になる…

    ネタバレ レビューを表示する

     マーマレードコミックスならではの、「途中横槍は入るけれども、最後は収まるところに収まる、王道のシンデレラストーリー」です。それはそれでよいんだけれども、王道だからこそ気になる「違和感」を、いろいろ感じた作品でした。
     まず、「交際期間0日」とあるけれど、知り合ってから数か月経っているし、二人で何回か出かけてもいるのだから、あえて強調するほどでもなかったかなと。同様に「子づくり婚」とタイトルに挙げるほど、子づくりに励んではいなかったような…
     それから、ヒーローの一弥だけれど、花澄に対する言葉遣いが、初めっから常体語っていうか、ぶっきらぼうでびっくり。今どきの社長、部下に対しても丁寧語使うことが多いよ。自分の親や花澄の祖母には、丁寧語で対応しているから、年長者限定なのかもね。
     鳳城家は一見、ビジネスライクな家庭なのに、一弥の異母妹美代莉の、なんと素直に育ったことか…。作中では悪役の義母も、美代莉にとっては、よい母親だったのかね。
     一弥は、父が実母を追い出したと思っているけれど、実は、実母の浮気が原因。事実を伏せているのは、一弥の気持ちを慮ってのことだけど、30男にそれは過保護。ましてや、まだ「赤の他人」の花澄に、真相を教えるなんて、それでいいーんかい?
     でも、一番もやもやしたのが、一弥の祖父と花澄の祖母のエピソード。結婚を約束していたのに、ある日突然姿を見せなくなって、その後、良家のご令嬢と結婚して婿養子だってぇ?なんたる不誠実!再会後、双方とも普通に昔話をしていましたが、そこ、謝るところでしょっ!
     ハッピーエンドだからこそ気になって、重箱の隅をつついてみました。こんなことが気になるのは、自分だけかな?

    • 1
  9. 評価:4.000 4.0

    何故に「ワン・ペア」?

     謎・謎・謎…とにかく、謎の多い作品です。作中で説明されるゲームのルールと同じくらい、理解不能!?
     まず、アデルの本当の顔はどれ?って混乱するくらい、ヒロインの顔が定まらない。本来のアデルは、黒髪翠眼なんだろうけれど、金髪のメイベルや栗色のセラも、それぞれ捨て難い。見かけを変えるのも、賭博師を続けるためには、必要なんだろうけどね。
     それから、アデルが10年後に「とんだ」のは、ルーディ・リオネルの「指輪」のせいなんだけれど、そもそも彼って何者?単なる能天気な魔法使いというだけでは、なさそうです。
     一番の謎は、エドウィン・エルシー・エルフィンハイムの存在。彼が「とぶ」前の「エド」であることは、大方の推察どおりだし、アデルひと筋という点も推せるけれど、他にどんな力を隠している?「運命のペンデュラム」をはじめとして、多くの謎がとっ散らかっているこのお話…無事伏線回収ができているのか、ちょっと心配です。
     ところで、なぜタイトルが「ワン・ペア・レディ」なのでしょう。ワン・ペアって、ポーカーでは、最弱の役のことだよね?それ以下は、ハイカード勝負。アデルの腕と人の心を読む能力、そして運を考えれば、とてもじゃないけれど「最弱」とは思えない。読み進めるうちに、タイトル回収があると信じて、謎解きに挑みたいと思います。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    フルカラーで、ぐっと読みやすく⤴️

     大好きな作品のフルカラー版ということで、期待しながら読み始めました。心配していた雑な色付けなどはされておらず、ある意味、モノクロ版より見やすくなっていると思います。もちろん、その分10ptお高いのですが…(笑)
     もともとヒロインのユイが、白髪な上にトパーズ色の瞳であるために、モノクロ版だと、表情が分かりにくかったり、背景に溶け込み過ぎたりしている印象がありました。その点、カラーだと、ぐっと認識しやすくなりました。ただ、白黒の線ならではの、繊細な世界観は、やや失われたかも…要は、好みですよね。これから読み始めるのなら、フルカラーのほうが読み易いかもです。
     さて冒頭では、ユイがとっても辛い目にあっていて、目を背けたくなるほどです。でも、ここで諦めずに、ぜひ読み続けることをお勧めします。因みにモノクロ版では、コミカライズならではのオリジナル展開多めの領域に入っていて、目が離せない状態。こちらのフルカラー版も、早くそこまで追いつきますように…。

    • 0

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています