Mayayaさんの投稿一覧

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71 - 80件目/全1,047件
  1. 評価:4.000 4.0

    求む!弱肉強食下剋上物語

     序盤からいきなり胸悪展開、ヒーローがなす術もなく痛めつけられているのは、正直気分のよいものではない。それが、どう見ても理不尽である場合は、余計ムカッ腹が立ってくる。
     少なくても、この物語の世界観は、弱者に優しいものではない。カハールが蒼炎の翼のギルド長という時点で、こんな小物でも長になることを認める三流の実力主義社会であることが窺える。だからこそ、トーリのように運に恵まれ、「大賢者」に成り上がることも可能なのだろうけれど。
     では、たまたま兄ネイルからお守り代わりの魔石のペンダントを譲り受け、「ヒゲの本」を開くことができたトーリは、運が良かっただけなのだろうか。周囲の冒険者にはなくてトーリにあるもの、それは「家族を守りたい」「生き抜きたい」という強い信念。その思いに「ヒゲの本」が応えたように思う。なぜなら、本が求めているのは「強い冒険者」家族みんなで幸せになりたいというリアムの思いは、他のどの冒険者よりも純粋で、強いものであろうから。
     とはいえ、よもやここから100近くの魔石を集める展開!?どうか物語途中で、挫折しませんように…

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    ヴィル様どこのどなた?

     どうしてヒロインやヒーローの身内って、こうもクズな設定が多いのか…。共感、協調、敬愛よりも、妬み、嫉み、追い落としの感情のほうが、人間の本性であると思いたくはないが、物語の展開上その方がドラマチックなのだろう。本作も、本来なら叔父一家が、エインズワース家直系であるリシェを護り育てることが正しい道であるにも関わらず、親子で追い落としにかかることで「悪役」となり、物語性を高めている。それが分かってはいるものの、やはり悪人がのさばっている序盤は、どうにもムカっ腹がおさまらない。
     それでも、ハリボテ聖女コーデリアによって喉を潰されたリシェ(少しは警戒しろや〜)の声は、思っていたより早く復活したし、謎のお隣さんヴィルは、アゼイン王国王太子なんぞ足下にも及ばない存在のよう…。ここから叔父一家&クズ王太子&アゼイン王国へのざまぁが始まるかと思うと、ワクワクしきり。
     それにしても、場合によっては超常的な力を発揮するヴィルの正体が気になる。おまけに彼は、元からリシェのことも知っているよう。よくある展開と思いつつ続きが気になって、ついつい星5をつけてしまう自分、結局作者さんの術中に嵌ってしまったい!(汗)

    • 3
  3. 評価:3.000 3.0

    なんか唐突過ぎるような?

     一国の王様が、突然お忍びで占い師を訪ねてくる!?準備期間も後ろ盾もなく、いきなり妃として後宮に入る!?王朝ものをたくさん読んできたせいか、どうしても違和感、唐突感が否めない。端正な画だけに、ちょっと残念です。
     そもそも、後宮で呪術的なことが起こっているのなら、王家お抱えの医者や占い師や呪術師や祈祷師が、まず事にあたるはず。それを、何故鈴華を後宮入りさせてまで〜?というのが、一番のツッコミどころ。いろいろ手を尽くして、もう八方塞がりだった?実は鈴華、チートな力の持ち主?そもそも、まだ大きな被害は出ていないのに、予防的措置とはいえ、どこの馬の骨とも分からぬ鈴華を妃にするあたり、崇楸詠サマ、余程切羽詰まっていたのかな。そのあたりの事情は、追々分かってきそうです。
     個人的には、王朝推理ものには面白い作品が多いと思っています。でも、ヒーローが「皇帝」の場合は、ちょっとモヤる。だって、大抵お妃様をたくさんもつ設定でしょ?鈴華だって、53番目。楸詠が、どういうタイプの王様か知らないけれど、日本人としては一夫一婦制を支持したいよな。

    • 0
  4. 評価:1.000 1.0

    馬鹿にするのも、ほどほどに…⤵️

     いろいろぶっ飛んだ作品を目にしてきたけれど、この作品はその中でも最たるもの。障がいをもつ人への差別意識を助長するような言葉選び、女性の意思を無視した出産の強制、挙げ句の果てに不当な束縛?例え最終的に、これらのことを全て逆転するような流れになったとしても、この序盤の表現に対する嫌悪感は、払拭できそうもにない。
     騙されたといえば、序盤の直人(←多分ヒーロー)のルックスと中盤以降のそれとの落差。青髪垂らした青年実業家風だったのに、途中から薄水色髪のオールバックのおっさんに…!詐欺だろっ💢
     その直人自身も、父親から鞭打ちされるなど、いろいろな形での暴力が容認されているこの作品、いくら無料分が多いとしても、読み続けるにはそれなりの覚悟が必要そう。いつでも離脱可能、読むことを強いられないだけ、ヒロイン順子よりは幸いか。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    「伝説」が新たな伝説を呼ぶ物語

    「ここは俺に任せて先に行け」…うん、何てカッコいい!古来、チーム戦(聖闘士なんちゃら、美少女戦士なんちゃらetc…)でよく使われた台詞。熱い友情に基づく自己犠牲精神に、胸を躍らせたものです。
     本作も期待を裏切ることなく、見事本懐を遂げて?無事帰還。ここで再会を喜び合い、大団円!…と思いきや、少年に若返った!?かくして戸籍上40代、精神年齢上30代、肉体年齢10代の表向きF級、ホントはS級の冒険者ロック(ラック)の誕生です。このとんでも展開、ご都合主義のように見えますが、設定がしっかりしているので、不思議とゴリ押し感がない…面白いです!
     少年ロックに対して、かつての相棒ゴランとエリックは、40代渋オジとしていい味出しています。二人の子供が全員女の子なのは、さりげなくヒーローに好意を集めようとする青少年漫画ならではの視点でしょうか。肉体年齢が10代の割には、ロックがギラギラしていないので、そこは戸籍上40代の良識が働いているのかもしれません。
     伝説となったラックが、ロックとして新たな「伝説」を築く物語、星5でお薦めです。願わくば、我にも「生命転移」の伝授を…(笑)

    • 1
  6. 評価:3.000 3.0

    その女、危険物につき取扱注意

     紹介文に「爽快ざまぁ三昧!!!!!」とありますが、本当にそうでしょうか。確かに神器とやら(どんな仕組みかよう分かりませんが…)を駆使してのざまぁ三昧、その部分だけは爽快です。でもその過程が、絵柄からは想像できないほど凄惨で、思いの外受け入れ難いのです。
     自分的には「お前はもう死んでいる」風に、敵役がどんどん分解されている印象。確かにそのまま生かしておいては、いろんな意味で禍根を残す可能性があるから「完膚なきまで根絶やしに」というエリザベート(=エリー)の行動も、理解しようと思えば理解できます。けれども、毒を食らわば皿まで、一族郎党連座制という流れは、かなり違和感。個人主義にどっぷり浸かって育った自分には、「そこにいただけで」「所属しただけで」命を奪われるという理不尽さは、到底受け入れられるものではありません。きっとこれは、エリザベートが「貴族」だからこそ思い至る結果なのでしょう。
     この女、どこまでやるのか…かつてないダークヒロイン、爆誕の予感です。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    年上の女房は金の草鞋を履いてでも…だけど

    「運命の番」物語は、漫画として嫌いじゃないけれど、それにしても、はた迷惑なシステム。まあ、半強制的に惹かれるのだから、お互い容姿・性格・能力・家柄格差はどうでもよいとして、相手に配偶者がいたら、どうするんだろ?…って疑問にも、しっかり対策が練られておりました。
     そうよね、アルシャミアのように、男運が悪けりゃいいのよね。これも、「運命の番」システムの発動結果?お陰様で、運命の番として運命に定められた運命の二人が、ようやくニアミス。多分これは、ルシリウスが、18歳を迎える必要があったのでしょう。
     とは言っても、アルシャミアは、既に24歳、ん?6歳差、これは、王国的にセーフ?もっと歳の差、20歳とか30歳とか?あった場合は、どうするんだろう。いくら年上の女房は金の草鞋を履いてでも…とは言っても、限度があるでしょうよ。おまけに、教師と生徒?こりゃ、禁断の匂いしかしてこない…(笑)
     祝福を与えてくださるはずの女神様、この顛末、一体どうしてくれるんですかぁ!?

    • 0
  8. 評価:3.000 3.0

    終わったようで、続きそうな、でも終わって

     初めは、単純で面白かった。王妃が不在だと、災いが起こるとかいう「カミラの呪い」のお陰で?契約王妃の必然性も納得がいったし、そこから起こる修道女見習いのエステラと猜疑王ヴィクリスの、ズレたやり取りが楽しくて、続きがとても気になる展開でした。
     残念なのは、「ウスラ教団」や「ホルスの籠手」が出てきて、あれこれ回収が始まってから。なぜ、伯爵令嬢のエステラが修道女見習いに?ってあたりを中心に、怒涛の如く回収が始まるのですが、駆け足で話が進んだせいか、ぎゅっと詰め込んだ感じで、今一つ盛り上がりに欠ける印象です。ラストも、ヴィクリス姉ユージーナ様帰国が、よもやのメインイベント!?で、この終わり方で、本当に正解かと…
     もしかして、続きの可能性があるから、終わったようで、続きそうな、でも頑張って着地させたような、どっちに転んでもいい終わり方?猜疑心をもってしまうのは、仕方がない…(笑)

    • 0
  9. 評価:3.000 3.0

    思いの外、面白くて…

     画は正直、好みではありません。ヒロインリディアをはじめとして、女の子たちの目がでっか過ぎる!いくら漫画の世界だからって、これはないだろってくらい、大きいです。男子は、普通に漫画サイズなのにね。そして、ヒロインのモノローグが多めのためか、ストーリー運びもお堅い感じで、慣れるまでにちょっと時間がかかりました。
     でも、慣れてくると、このお話、地味に面白い。アレンが、リディアが考えているような「庶民」でないことは、タイトルから十分想定できるとして、リディア自身にも、本人の預かり知らぬ大きな秘密が…。その匂わせ方が絶妙で、最初の印象以上に、プロットがしっかりしていることが窺えます。
     その昔、リディアの両親に、一体何があったのでしょう…そして、アレンの両親との関係は?何より、リディアの本当の力について、その種明かしが待たれます。画は、やっぱり気になるけれど、面白いから、まあいいか…(笑)

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    「悪役令嬢」が、霞んでしまったい(笑)

    「一輪華」と「鬼花」でお馴染み、孤高の溺愛男を描かせたらピカイチのクレハ先生が原作、そして「聖獣番」で、水も滴りそうなイイ男を具現化してくださっている大庭そと先生が作画となると、これはもう90%買い!更に、4話完結という簡潔な流れで、100%購入決定、おススメです。
     主な…というよりも、全ての登場人物は、侯爵令嬢エミリア、子爵令嬢モニカ、子爵令息マルティン、そして、公爵令息ウィルクスです。誰が「悪役令嬢」かって?それは、推して知るべし‥で。
     クレハ先生らしいな思うのは、ヒーロー(多分)ウィルクスの落差!これは、なかなか必見です。ヒロインが、完全に霞んでしまってますよ〜(笑)

    • 7

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