Mayayaさんの投稿一覧

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71 - 80件目/全743件
  1. 評価:4.000 4.0

    ハムスター増し増しで(笑)

    「幻獣」という言葉から受ける印象は、竜や一角獣、天馬や不死鳥など、美しく荘厳でありながらも、時には禍々しく、人智を超えた存在という稀有なもの。間違っても、巨大ハムスターを幻獣の類として扱うとは思わなんだ。もふもふ推しの欲求に応えた結果?ヒロインマリアやヒーローレイヴァルトらの造形と、あまりにもギャップがあり過ぎて、シリアス寄り?ギャグ寄り?どっちの頭で読めばよいのか、なかなかに混乱させられます。
     ただしこのハムちゃんたち、ハムスター同士で意思疎通を図ったり、マリアの薬作りを手伝ったり、人間の姿に変身したりと、非常に小回りのきく存在。人間たちを振り回すと言う意味で、「幻獣」という位置付けは、適材適所だったのかも…とにかく、最初から最後まで、存在感たっぷりのバイブレーヤーです。
     その分、マリアとレイヴァルトの絡みは、シリアス路線かと思いきや、微妙にレイヴァルトがポンコツで、ギャグみ多め。マリアを無条件で溺愛し、空回りするところは既定路線として、匂いのせいで幻獣たちに避けられ、しゅんとするあたりは、加齢臭かってツッコみたくなる。
     幻獣〜ガラスの森〜青の薬師の設定が、やや複雑なのが玉に瑕ですが、人間関係のイライラが、全くといってよいほどないのが、推しポイント。「ハム◯郎」ファンは、多分楽しめます!

    • 2
  2. 評価:3.000 3.0

    良くも悪くも中華風(笑)

     記憶喪失から始まるドタバタコメディー、良くも悪くも中華風です。ん?韓流も入ってる?まあ、主人公たちが、雅と春斗と日本名にはなっているけれど、どう考えても一般的な日本人の思考回路とは、ズレてるわなぁ…。
     溺れてから相当の期間、意識が戻らなかったのなら、記憶喪失どころではない脳障害の可能性があるのでは?というツッコミは置いといて、やたら攻撃的でバタバタと行動するヒロイン、無駄にスペックの高いヒーロー、テンプレ的に登場するヒロインのライバル、そして、話数の割にはサクサク進まないメインストーリー…残念ながら、自分が考える海外モノの「悪くも」の条件に、結構はまっています。キョンシーの衣装は、(笑)だったけれど…。
    「良くも」は、記憶喪失の謎を引っ張ることで、作品全体への興味も、引っ張れるところまで引っ張っているってことかな。あとは、記憶喪失ネタの割には、深刻にならずに楽しめる?ことも、この作品のよいところよね。
     ただし、最終回が意外と?パッとしないケースも、海外モノあるある。さて、雅と春斗は、いい感じに着地できたのか…ポイントにゆとりのある方は、一か八か、どうぞポチってみてください。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    元獣医無双の痛快もふもふ物語

     転生悪役令嬢追放され設定からのスタートですが、それにしても、ヒロインルナの無双っぷりときたら、半端ない。前世獣医の知識を活かして大活躍!までは、まあ想定の範囲内として、動物たちと話せる?やりこんでいたオンラインゲームのスキルを発動できる?神獣の加護を得られる?聖王妃の生まれ変わり??!その上、動物大好きで、命を大切さを知っているのだから、獣人の王子アレクファートが彼女を好きにならないはずがない…もう、ヒロインルナ、最強です!
     危機に陥る度に、その上をいくチート能力が発動されたり、加護が与えられたりするので、悪役が多く出てくる割には、全くイライラせず読み進められるところが、おすすめポイント。たくさん登場する「動物たち」(←神獣、聖獣、イーグルドラゴンetc…)も魅力的だし、物語が進むに従って、ルナがどんどん綺麗になっていくのも見どころです。まさに天下無双の痛快もふもふストーリー、安全安心の星5で、推せます!

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    「恋フレ」の時点で、恋は始まっている

     楽しい恋をするだけで、相手を本気で愛してしまったら、関係終了となる間柄←恋フレ…だそうですが、う〜ん、ヒロイン世莉もヒーロー真尋も、結局何をしたくてこの関係を始めたのか、よく分からない。体の関係を伴わないとのことだから、お互い異性の茶飲み友達が欲しかったのかね?
     茶飲み友達で良かったのなら、世莉には、同じ会社で同期の佐々岡透吾がいるじゃん。気兼ねなく一緒にいられて、会社の外で会っているときは、それなりに楽しいわけでしょ?ほら、「恋フレ」の条件満たしている、ただひとつ、ときめきがないということ以外は…(うぅ、佐々岡が不憫です…笑)
     個人的には、真尋サンより佐々岡のほうが推せる、今のところ。真尋氏、顔も言動もパーフェクト過ぎて、ちょっと人間味がない。画像処理されて、実在しない美しい景色を見せられているような…?でも、最初に世莉が惹かれたのは、そういう表面的なところだから、「恋フレ」のうちは、これでよいのかも…。
     過去の経験から、それぞれ何かトラウマに縛られている二人ですが、26歳と28歳、悟りを開くには、正直早過ぎます。世莉サン、真尋サン、お互いを「恋フレ」と認識した時点で、既に恋が始まっていると思いませんか?

    • 8
  5. 評価:5.000 5.0

    雨降って地固まり、一難去ってまた一難

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     ベストエンドで暗殺、ノーマルエンドで毒殺、バッドエンドで刺殺…どう転んでも破滅ルート真っしぐら、これが「ヒロイン」フェリシアの運命でした。となりゃ、全力で回避するしかない!ってことで、彼女の孤軍奮闘が始まります。
     なぜ、孤軍奮闘かというと、グランカルストの第二王女ながら、側室腹の彼女には、味方が全くいない。腹違いの兄弟たちからは、嫌がらせをされるだけではなく、毒まで盛られる始末。それでも、逞しく生き抜き、「毒」を制するようになったフェリシアは、ヒロインとして推せる輝きをもっています。兄王アイゼンは、実は彼女を守るツンデレシスコンだったという裏事情も、後々分かってくるしね。
     一方、ヒーローウィリアムは、これまた稀に見る腹黒鬼畜言いたい放題王太子。「私は今 馬と話しているのかな それとも鹿かな」等々、ウィリアム名言集を作りたいくらい。そんな彼が、フェリシアだけには無類のヤンデレぶりを発揮するので、その秘密を知るべく、読者は物語の世界に、ぐいぐい引き込まれていきます。
     ストーリーは、雨降って地固まり、一難去ってまた一難の連続。せっかく結婚まで漕ぎつけたのに、側室志望が名乗りをあげるなど、なかなか平穏無事にとはいかない模様。でも、フェリシア一択の腹黒ヤンデレウィリアムに任せておけば、まず大丈夫でしょう。全ての破滅フラグをへし折って、1日も早く、正真正銘のハッピーエンドを迎えることを期待しています。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    ポンコツウィルバートと庶民派クラリス

     クラリス、家出したくらいで、侯爵家との縁を切れると本当に思ってたのーっ?!と、まずツッこんでみました。そもそも、発想が貴族らしくない。使用人扱いとはいえ、最低限の教育は受けさせてもらった手前、どんなに意に沿わなくとも、結婚話は受けるべき。それが貴族の宿命で、選り好みなんてできるわけもない。それに、正直家を出るためだけだったら、20歳年上の「あの」公爵と結婚してもよかったんじゃない?だからクラリスの家出は、物語的には自由の証明だったかもしれないけれど、現実的には、ただの面食い、我儘、選り好みってところかな。
     それでも、ちびっ子ウィルバートと過ごしているときのクラリスは、ポジティブで素敵です。使用人扱いが、ここでは身を助けた、というか彼女、根っからの庶民気質ですわ。
     これだけなら、単なるシンデレラストーリーで終わっていたけれど、そこに「呪われた」要素がぶっ込まれたから、俄然面白くなりました。この呪われちびっ子ウィルバートが結構ポンコツで、庇護欲を掻き立てられます。そんな中、クラリスが彼の呪いを解く鍵を握っていると分かって…ということで、あれやこれやの事件に巻き込まれますが、二人の心の距離も徐々に縮まって…はい、続きは勝手に想像するか、ポチッと課金するか、どちらかで♡

    • 7
  7. 評価:5.000 5.0

    みにあまる彼女

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     恋愛経験ゼロどころか、初恋さえも自覚したことのないいろは…恋愛上級者である春希の「愛が重すぎる」アタックを華麗にスーパーセーブ、まさに「みにあまる彼女」って感じです。
     春希は、自分でも言っているように「付き合ってからスイッチ入ったりする」タイプ。だから、いろはに対しても、そんな入りでした。それが、いろはを知るにつけ、どんどん彼女にのめり込み、溺愛していく…そのヤンデレぶりが、楽しいです。
     いろはは恋を知らなかっただけあって、あざとい駆け引きなどできるわけもなく、思い立ったら即行動タイプ。そこが、いろいろ抑圧され、ヤンデレ気質を育ててきた春希にとって、新鮮かつツボにハマったんだろうな。春希の重い愛のツッコミを、無自覚でスルーするいろはのボケは、まさに夫婦漫才ですわ。
     いろはにとって春希は「みにあまる彼氏」だったけれど、春希にとってもいろはは「みにあまる彼女」。付き合ってからスイッチの入った二人、実は、唯一無二の存在同士だったというオチです。少なくとも、いろはの18歳の誕生日(高校在学中)に、婚姻届を出しちゃうくらいには(言い出しっぺはいろは笑)。
     青春のドキドキ、イライラ、もやもや、きゅんきゅんが、たっぷり詰まったこのお話、星も5個詰めて、超おススメです。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    ドタバタとシリアスとの二人三脚

     メインは、ヒロインアリアとヒーローユリウスの夫婦漫才、ユリウスのツッコミとアリアのボケ?いや、アリアは天然だった…。全体的にドタバタコメディーの体ですが、時々見せるユリウスのシリアスな表情に、ドキッとさせられます。この男、ゴミ男のふりをしているけれど、決してゴミなんかじゃないよね。
     そもそも、一国の皇太子ともなれば、縁談相手は他国の王女か、悪くても侯爵令嬢以上レベル。それが、全員両手を挙げて、自国の騎士団長との婚約を後押し?!パパ陛下が縮んだ理由やアリア自身の秘密も相まって、この婚約、ユリウスのアリアへの想い以上に、複雑な事情が隠されていそうです。
     とはいえ、タイトルにあるように、胸やけしそうなほどのアリアに対するユリウスの溺愛?かまってちゃん?っぷりは、全編通じて健在。あらゆる横槍も、軽くいなしていきそうで、そこは誰が絡んできても心配なさそうです。むしろ、一番の敵はアリアの頑なさ…今まで通じなかったのに、大丈夫なの?って感じ。
    「婚約」することで、初めて同じ目線に立った二人。これから、胸やけしそうなくらいのユリウスくんの猛アピール、たっぷりと楽しませていただきましょう(笑)

    • 40
  9. 評価:4.000 4.0

    ベタだけど、ま、いっかー。

     言わずと知れた回帰リベンジものです。相変わらず、腹黒妹に唆されたバカ王子がヒロインを裏切って、ヒロインは命を落として…という王道の展開。そして、回帰前は大きな接点がなかった正ヒーローと、回帰後は手を組んで、そのうち憎からず想うようになって…というのも、大方の予想どおり。
     強いて違いを挙げるなら、ヒロインセリアが、庶子で魔力もち、腹黒妹ジュリエットが、嫡子なのに魔力なしってあたり?普通、悪役姉妹って、義理だったり、庶子だったりで、ヒロインを妬んで貶める役どころだもんね。
     それにしても、回帰後のヒロインの強いこと、賢いこと、逞しいこと…。こんなにいろいろできるのなら、回帰前も何とかなったんじゃない?と思えるほど。でも、これだけ上手く立ち回れるのも、2回目だからだよね。予習しておけば、授業での理解度が格段に違うことは、周知の事実。
     セリアの回帰と、コール伯爵カイとは、全くの無関係ではなさそう。それに、タイトルにある「甘美な愛」に辿り着くまでは、まだまだ紆余曲折がありそうです。「炎雷」と「凍結」、全く正反対だった二人が、復讐の果てに得るものは一体何なのか…良い意味で、予想を裏切る斬新な展開を期待しています。

    • 9
  10. 評価:5.000 5.0

    徒然なるままに古今ぼく地球

     全話無料配信をきっかけに、再々度読み返しています。一度めは「花ゆめ」で、二度めはコミックスで、その間何度も読み返していたのですが、改めて電子で読み返してみると、また、新たな発見が…。連載開始当初と終盤とでは、画が随分変わっていったことには、リアルタイムで気付いていましたが、これほどだったとは!どちらかというと、「アクマくん」シリーズ寄りだったのですね。
     他にも、「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌を歌いながら?飛行するアダムスキー型円盤や、同性愛者の表現の違いなど、冒頭だけでも気付きがいっぱい!掘り起こしが楽しみです。
     それから、輪と亜梨子の年の差に、違和感を覚えていた当時の自分。女子のほうが10近く上って、正直あり得な〜いと思っていました、漫画の世界だから成立するのだろうと…。視野の狭さに、当時の自分を叱ってやりたい気分です。自分自身の価値観の変化にも驚かされます。
     壮大で、あまりにも壮大すぎて、この作品を読むにあたっては、それ相応の覚悟が必要です。それから、長くこのシリーズを続けてきたことによって、微妙に辻褄が合わないと感じたり、伏線が回収しきれていなかったり、違和感を覚えたりすることもあるかと思います。
     それでも、紫苑と木蓮の想いから始まり、輪と亜梨子に手渡され、蓮たちに引き継がれた地球への愛の物語…作者の日渡早紀先生の、人々への願いが込められたこの作品たちに、ぜひ触れてみてほしいと思うのです。「ぼく地球(ぼくたま)」シリーズ入門編、今更ですが星5で、絶賛お薦めです。もしかしたら、紫苑や木蓮の気配を、まわりを包む空気の中に、読後、感じられるようになるかもしれませんよ。

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