Mayayaさんの投稿一覧

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61 - 70件目/全863件
  1. 評価:4.000 4.0

    半分、青い。

     子供の頃は、大人になったら、大人らしくなるのだと思っていた。現実は…精神年齢社会性18歳くらいで止まったまま、必死で大人を演じているような日々。多分、奈央と里村も、そういう感じなんだと思う。
     だって、「賭けからはじまるサヨナラの恋」が、あまりにも焦れった過ぎて、まるで高校生かよって。大人だったら、もう少しスマートにって思いますが、先に述べたとおり、意外とみんな脳内は、経験不足の青二才。まあ、その中でも一番あほガキなのは、里村に賭けを強いた、営業部のパワハラ三人組。給料泥棒と書いた熨斗を付けて、どこかにとばしてしまいましょう。おそらく、うっす〜い生き方しかしてこなかったんだろうな。人は経験した分しか、成長できないからね。
     ただ、元凶はパワハラ三人組であっても、「賭け」を選んだのは里村だし、「サヨナラ」を選んだのは奈央。そして、里村は自分の「嘘」に苦しみ、奈央は「恋」に苦しみます。読者は、全てを知っているのに、主役二人は、互いに気持ちを探り合い、空回り、すれ違う…まるで、昔流行ったトレンディードラマ?月9?を観ている気分。
     大人には属しているけれど、まだまだ半分、青い…というか、人間、恋に関しては、いつまでも青い…そんな甘酸っぱい気持ちにさせてくれる、なかなかの良作です。

    • 2
  2. 評価:5.000 5.0

    皇帝陛下の崩れっぷりをご覧あれ!

     全編読み終えて…冒頭、火の太武霊、土の伽由、金の陵和滅、水の泗与について触れているから、その全部が、本編ストーリーに絡んでくると思うじゃん。でも、蓋を開けてみれば、重要だったのは、火の太武霊と水の泗与。まあ、土の伽由もそれなりにキーマンだったけれど、予想とはちょっと違う役割。金の陵和滅に至っては、どーゆー扱い?!つまりは、このお話、神の子たる火の太武霊の流れを汲む皇帝丹と、水の泗与の流れを汲む泗与族出身の側室芭陽の、命を懸けた深い深い愛情物語です。
     どのくらい深いかっていうと、前半では、冷酷非道としか思えない行動(←現代なら「責任能力がない」ということになるのかな?)をとっていた、というか、とらざるを得なかった丹が、後半は、芭陽なしでは何も手につかない状態に…?!その崩れっぷりが、たまりません!「運命」とはいえ、あのくらいストレートにお互いを必要とするのなら、それも悪くない感じ。
     ライバル、敵役は、それなりに出てきますが、中途半端に退場(気分は、ナレ死?)することが多いので、そこが不満の方は不満かも…多分、全ての伏線回収には、至っていないような気がします。それでも、丹ののめり込みっぷりを見ていれば、全て許せるかもです。(←意見には個人差があります)
     皆様お察しのとおり、太陽(丹)の主は、人間芭陽。では、どのようにして「太陽の主」の座を得たのか…詳しいネタバレは、ぜひ116話分をご読破あれ。外伝、中でも特別外伝は、特にオススメですよ〜。

    • 7
  3. 評価:4.000 4.0

    確かに一風変わってる

     メール、LINE、電話…終わりどころを掴めなくて、やり取りを上手く切り上げられなかった経験って、誰しもあるもの。これは、悪魔妖精トリックスターが仕掛けた「これからは あなたが最後の返事をしてください(←さもなくば、あなたは石になってしまいますよ〜勝手に補足)」という呪いに、ヒロインミルアが果敢に立ち向かう姿を描いた、一大スペクタクルストーリーです…のワケないし!多分、コミカルラブストーリーなのでしょう…多分。
     ミルアが陥った「呪い」の設定は、(笑)だけれど、そこに絡んでくるヒーロー、デイラ公爵ユーリクスの天然っぷりも(笑)です。完璧な身分に、完璧な容姿、魔法剣士という唯一無二の力をもちながら、引きこもっていたがために、世間知らずのお坊っちゃま臭が…この人、親切すぎて、ミルアにとっては「最後の返事をさせない」天敵みたいな存在に?!こんなんで、二人にLove 要素が生まれるのか、甚だ疑問です。
     ミルアにかけられた「呪い」は、1年で解けるものらしいのですが、果たしてその間石化せずに済むのでしょうか…メイドのリリーの存在も気になります。何より、トリックスターの意図は?一風変わったおみくじストーリー、吉と出るか凶と出るか、ミルアの健闘を祈りたいと思います。

    • 2
  4. 評価:4.000 4.0

    素数を唱える伯爵令嬢

     婚約者の裏切り→婚約破棄→新たに婚約→そして、愛が生まれる…と、テンプレな展開を予想したのですが、この新婚約者のヒーロー(多分)ジークフリード様、期待に反して、軽い、チャラい、ゲスい…(汗)ある意味、裏切られました。元婚約者王太子パトリックも、周囲から眉をひそめられるくらい能天気だし、この物語、まともな男は出てこないんか?横盗り聖女のベアトリス、本当にパトリックでよかったのか、後でほぞを噛まないことをお祈りいたしますわ〜。
     とはいえ、軽い、チャラい、ゲスいのジークフリード様も、表の顔と裏の顔を使い分けている様子。何だかんだ言っても、「氷の令嬢」ユーフェミアの心に働きかける行動をとっているあたり、彼の作戦のような気がします。
     ユーフェミアが、素数を数えながら必死で心を鎮めようとする姿には、かなり共感。そんな熱い心をもった彼女が「氷の令嬢」なんて、とんでもない!王妃教育の弊害も含め、一体何が彼女の「炎の力」を押さえつけてしまったのか、この先の種明かしが、とても楽しみです。謎を解く鍵は、15年前にある?
     キスによって婚約解消という契約を取り交わした、ユーフェミアとジークフリード。タイトル「これ以上キスをしないで」が、二人のこれからを暗示しているようで、期待大です。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    拗れて、すれ違って、引きずって…

     白石さよ先生の原作ってことで、拗れて、すれ違って、引きずって…やや自己肯定感低めのヒロインと、微妙に秘密主義のヒーローとの、焦れ焦れカップルの組み合わせかなぁと、期待してしまいます。
     それにしても、地元の中小企業でもあるまいし、都会で、それも仕事上の関係で、幼馴染同士が再会するかぁ?宝くじで高額当選する並みに、有り得ない。それも、初恋の相手?漫画じゃなかったら、まさに運命の再会。莉穂、自分を変えたんでしょ?今度こそ、玉砕覚悟で、想いを伝えなくちゃだよ。
     遼太郎氏は遼太郎氏で、7年ぶりにしては、どうも距離感が近い。これは、ひょっとすれば、ひょっとするよね〜と、白石さよ先生ファンの読者は、思うわけです。
     個人的には、7年間も放置しておいてどうよ!とか、結局、7年間も引きずってどうよ!とか思うのですが、それさえも、白石節に乗せられちゃっているんだろうなぁ…。さあ、遼太郎サン、ぜひ納得できるように、説明していただきましょうか。

    • 11
  6. 評価:4.000 4.0

    ヒロイン無双!…ぢゃなかった…

     55話までが第一部、いわばバルムート公爵家vsロジモンド公爵家という構図の、ヒロインイザベラ復讐編です。義父(予定)キャラハンのサポートがあったとはいえ、表向き9歳のイザベラが、頑張ります。中身は、成人しているんだけどね。
     ただ、このイザベラ、回帰した割には、そのアドバンテージを生かしきれていないっていうか、いつもアセアセしている感じ。他作品によく見られる回帰=無双というわけではないところが、逆に興味深い点です。
     第二部56話以降は、イザベラとその婚約者ユータが15歳に成長した場面から始まります。黒魔法使いたちとの戦いも気になるところですが、何と言っても一番の興味の対象は、イザベラとユータの「恋の行方」。ユータは「お嫁ちゃん」と見定めたイザベラを、昔から大切に想っていますが、彼女のほうはというと、諸事情からそこまでの想いでは…。でも、ワンコのユータの性格を変えてしまうという16歳での発病まで、もう間もなくだし、「聖女」も登場してきそうだし、「ラドグルンの王冠」の秘密も気になるところだしで、このお話、まだまだ油断のできない展開になりそうです。

    • 4
  7. 評価:5.000 5.0

    現代社会に疲れた大人の夢かしらん?

     少女・女性漫画の異世界転生召喚モノは、大抵ヒロインが、聖女やら何やらすんごい能力をもっていることになっちゃっていて、その力を使いながら、世界統一…ぢゃなかった、世界安定を目指して活躍するってパターンが、なかなか多いです。勿論、ヒーローとの恋バナもお約束。
     それに対して、少年・青年漫画のほうは、意外とスローライフ色強め。チートな能力を与えられていても、あまり目立ち過ぎないようにしながら、異世界に馴染んでいこうという感じ?これって、現代社会に疲れ果てた?或いは、ゆとり世代育ちが、その本分を発揮して?こういう自由だけれど、ある程度は尊重されて、生活にも困らず、癒されながら暮らしたいって願望の表れなのかも…まだまだ、男はつらいよ!の時代は、続いているようです。
     さて、この作品の興味深さは、「落ち人アリト」と「現代日本人有仁」が、彼の中でどう折り合いをつけて、この先生きていくかというところ。もしかしたら、ハイエルフでエルグラードの名をもつオースト爺さんより長生きしちゃうかも…スローライフというタイトルに騙されること勿れ、さりげなく、差別や死生観をぶっ込みながら、読者に対して、如何に生きるかを投げかけてくる、なかなかの問題提起作です。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    ウサギ型精霊キーラに癒されます!

     赤羽チカ先生の作画で、クレイン先生の原作だったら、それだけで買い!クレイン先生、ヤンデレ溺愛系のヒーローを描くのがお上手ですけれど、今作のヒーローレナート様も、そっち寄り。目には見えないけれど、深い深い溺愛って感じで、早くも胸が切なくなっています。
     それにしても、1周目の12歳で全てを失ったヴィクトリアと、2周目の「イージーモード」のヴィクトリアの、何と違うことか…。1周目の記憶がある分、ぎこちなくなってしまうところはあるものの、もう誰にも「鉄の女」なんて言わせない。レナートは、そんな彼女の笑顔を見たかったのかもしれませんね。
     破滅回避のためにヴィクトリアが奔走するのは当然として、何故かしら、いつもレナートのナイスアシストが…?!前の時間軸では、ヴィクトリアと契約していた「時を司る」高位精霊キーラが、今の時間軸ではレナートと契約していること、そして、そのレナートが全ての魔力を失っていること、そのあたりの事情が、この物語の大きな鍵、伏線になりそうです。
     ところで、自分的に今作のイチオシキャラは、ウサギ型精霊のキーラ。この子が、涙をポロポロ流す場面がいくつかありますが、その度にこちらも目頭が熱くなり、同時に癒されます。さあ、ヴィクトリア、2周目は一人で闘う必要はなさそうだよ。全ての破滅フラグをへし折って、今度こそ幸せになろう!

    • 8
  9. 評価:3.000 3.0

    クセつよ人物が、途切れなく…⤵️

     エラとオスカーの悲しむべき1周目の生…現代なら「ちゃんと話をすればよかったのに、ありえないケース!」と、一刀両断されるところでしょう。けれども、自己肯定感の育つ余地のなかった二人の生育歴、そして、政略結婚という背景を考えると、何ら不思議でもないこと。その上、悪意をもって、二人に有る事無い事を吹き込んだ、侍女長スカラーの存在。同じ男爵令嬢なのに、辺境伯夫人となったエラを妬んでの悪行の数々が、二人の1周めの生を悲惨なものにしたと言っても、過言ではありません。
     だから、2周目早々に、この身の程知らず女を退場させたことで、物語はかなりスッキリしたはず。が、このお話、それ以外にも勘違い登場人物が多すぎたぁ〜…身の程知らず逆恨み元使用人でしょ?ごうつくばり男爵一家でしょ?金の亡者に、自己中娘、金の切れ目が縁の切れ目家族の醜悪さよ。極め付けが、隣国のパラノイア領主?オスカー様への歪みっぷりが気持ち悪過ぎて、手の施しようがありません。
     それでも、回帰したエラの努力によって、1周めよりはずっと充実した人生が…あ“〜、早くこれらクセつよキャラたちを、すっきり全員成敗して、エラとオスカーの幸せな笑顔を見たいものです。

    • 1
  10. 評価:1.000 1.0

    SORAJIMAメルトダウン

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     全29話中、24話が無料開放という時点で、察するべきでした。SORAJIMA少年漫画ジャンルに時々見られる「散々盛り上げておいて、ここでいきなり最終回っ?!」というパターンの、自分内通称SORAJIMAメルトダウン。神城正幸、お前もかっ!という感じです。
     20話過ぎてからも、新キャラや新グッズがどんどん出てくるあたり、十分怪しいよなぁ…これ、ちゃんと回収できるの?と。もともと話数が決まっていて、そこへ無理やりエピソードを詰め込んだ結果、収拾がつかなくなったのか、それとも、よくある打ち切りなのか、SORAJIMAさん、どっちなんだいっ?

    • 1

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