Mayayaさんの投稿一覧

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評価3 21% 321
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評価1 2% 24
51 - 60件目/全916件
  1. 評価:4.000 4.0

    捨てる男爵あれば、拾う侯爵あり

    「捨てられ男爵令嬢」ということだけれど、単に婚約者に「捨てられ」ただけではなく、着の身着のままで家を追い出されるという、文字どおり「捨てられ」令嬢…それが、本作のヒロインソフィアです。そんなソフィアを、森で「拾った」のは、ギルバート・フォルスター侯爵。成り行きとはいえ、王太子サマの命令じゃ、仕方ないものね(笑)
     偶然出会ったギルバートとソフィアだけれど、この二人、実は「ある能力」の発動に関して、運命の?間柄でした。ギルバートのその力は、二人の距離を近付け、ソフィアの両親の死の真相を明らかにする過程で、大いに役立ちます。叔父一家に虐げられ、自己肯定感を根こそぎ奪われていたソフィアが、侯爵家の人々の支えで、少しずつ自信を取り戻し、強さを身に付けていく様子は必見。ソフィアとギルバートの愛情物語ではありますが、一人の女性の成長と自立の物語とみることもできると思います。
     ところで、「黒騎士様」とありますが、ギルバートを「黒騎士」と表現している場面は、ついぞ探せなかった…隊服が黒っぽいから?魔法騎士だから?ちょっと、気になっています。
     完結とは出ていないものの、初回配信分で、物語は一段落。けれども、まだまだ続きがあるそうな…強さを身に付けつつあるソフィアの波瀾万丈の物語、次の配信が待たれます。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    1000年を翔ける友情と愛情の物語

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     物語の中の人物に、憑依してしまうという体で始まったこの作品、いつの間にか本当の「転生」物語にシフトチェンジして、見事大団円を迎えました…パチパチ(拍手)。初めこそ、推しキャラブレイクの幸せを願いつつ、自分は退場するつもりの転生ヒロインアンシアでしたが、後半は、完全に「アンシア」と同化して、1000年を超える呪いに立ち向かうという、壮大なストーリー展開。総じて見れば、伏線をほぼ回収して、ピタッと着地を決めた!という印象です。
    「罪の子」という言葉を聞くことがあるけれど、一体誰が犯した罪?生まれた子供自体に罪があるのではなく、それは大人が犯した罪。ブレイクにかけられた呪いも、1000年前の祖先に関わるもので、完全にとばっちり。その呪いに伴って、1000年前の登場人物たちが交錯するあたりは、正直ちょっとまどろっこしい。でも、アンシアとブレイクの真実の愛が試されるという意味では、必要な流れだったんだろうな…。
     特筆すべきは、画のレベルが色、線、造形とも最高水準を、最後まで保ち切って、完結を迎えたこと。アンシアとブレイクが、年齢の割にやや幼く見えるという向きはあるものの、それを差し引いても、画の水準が素晴らしい!紙コミックスになったら、絶対に購入して、手元に置きたいと思えるレベル。特に、ブレイクの父である皇帝テステオン様は、眼福ですよ〜。もちろん星5で、超絶おすすめです。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    後半盛り上がります!

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     前半は、偏見に立ち向かいつつ、自分を含めた壁にぶつかっている人々の自立に向けての、お仕事サクセスストーリー…つまりは、社会貢献と金儲けのお話でんな(笑)多少のつまずきはあるものの、シェリアの快進撃が、小気味良いです。
     後半は、一周目のシェリアの死にまつわる、様々な謎を解明していく流れ。ヘリオスとの結婚の真実も、ここで明らかになっていきます。
     伝言ゲームって、人から人に伝わっていくうちに、結構内容が変わっていくことがほとんど。シェリアとヘリオスの悲劇も、双方の国の価値観の違い+二人の間に入った者の悪意+執着心によって、引き起こされたものでした。
     この手のお話としては珍しく、シェリアとヘリオスは、タイトルどおり離婚します。けれども、そこにはヘリオスの強く、大きな愛が秘められていました。シェリアの幸せを願うヘリオスの想いが、切な過ぎて、胸が締め付けられます。
     ヘリオスの想いはシェリアに届くのか…想いを伝え合うことの大切さを、改めて教えてくれたこの作品、後半の盛り上がりを評価して、星5です。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    爆誕!腹黒聖女(笑)

     悪女と聖女が入れ替わって…というお話は、他にもあるけれど、悪女も聖女もまともで、互いに入れ替わった現状に満足しているパターンは、そうそうないかも…。この物語、新しい視点の予感がします。
     ヒロインの「悪女」カサンドラは、両親の無関心ゆえの「悪女」で、根っからの「悪」ではない。むしろ、生き残るために「強さ」を身に付けなければならなかった、サバイバーです。だから、入れ替わり相手の聖女エリアナと自分のために、毅然とした態度で難題に立ち向かい、一つ一つ解決していく様子が、小気味良いのです。カサンドラ、悪役公爵令嬢として生き抜いてきたことが、とっても役に立っているね。
     もう一つ面白いのが、今のところ、ヒーロー候補が見当たらないこと。取り敢えずの候補は、枢機卿のロレンソでしたが、腹に一物ありそうで…こりゃ、女性の自立物語として進んでいくケース?下手な恋愛要素を組み込むよりも、カサンドラとエリアナの友情物語を軸に、くだらない連中をバッサバッサと切り捨てていく展開のほうが、面白いかもです。
     なぜ、悪女カサンドラと聖女エリアナが入れ替わったのか…それは、二人がもっている赤、青それぞれの「神聖力」と、何か関係があるのかもしれません。このまま入れ替わりが続くのか、それとも…あまり読者を舐めない展開を期待して、星5です。

    • 6
  5. 評価:5.000 5.0

    史上最強の愛すべきおバカヒロイン

     何じゃこの、濃ゆ過ぎるヒロインわ!?というのが、最初の印象。気性の乱気流を体現しているかのような赤毛の縦ロールと落っこちそうなどんぐり眼、常にギャーギャー騒ぎ回って、思い立ったら猪突猛進、もっと人の話を聞け〜って叫びたくなるような、無駄におバカな行動力…正直、本当にこんなのがヒロイン?って感じでした。
     けれども、ヒーローセシルの「闇」に対抗できるのは、このくらい強烈なキャラである必要があったんだということが、最後まで読むとよく分かります。それに、このおバカを感じさせるバーティアが、実は真っ直ぐ過ぎて、健気過ぎて、とても愛すべき人物であるということに、割と早い段階で気付かされるから不思議。まさしく彼女こそ、セシルの「観察記録」の中でのヒロインでした。
     ラストのほうで、「自称悪役令嬢な妻」や「自称悪役令嬢な母」に触れているけれど、まだまだ深掘りできそうな展開…そして、鋭い読者は、とっくに気付いているけれど、「妻」編へのフラグも、しっかりと立っていた!ということで、とりあえずは皆で「妻」編に詣りませう♡

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    一芸必殺領地経営ジャンル…ってか?

     いつか王子様が…が、女の子の夢だとしたら、男の子の夢は、冒険者でスーパーヒーローな一国一城の主?もちろん、女の子にはモテモテで…といったところでしょうか。異世界転生領地経営ジャンルが、流行るワケです。そこに、一芸必殺が加われば、もはややりたい放題?(笑)
     本作のヒーローエクトも、そんな一芸必殺領地経営主人公の一人。中身はおっさんなのに、器は少年ってとこが、「夢よもう一度」の顕れ?現代日本で教育を受けた、至って普通の善良な一般市民が本質ゆえに、どうしても自由・平等・平和の民主主義根性が、滲み出てしまう…ああ、日本って、いい国なんだよなぁ。
     改善改良が十八番の日本人にとって、ハズレ属性の土魔法とて、工夫の余地無限大。闘う領主サマとしてのエクトの活躍、これからますます楽しみです。頼むから、お色気ハーレム路線にだけは、走らないでおくれ〜。

    • 4
  7. 評価:2.000 2.0

    玉石混交の「石」のほう

     作家さんがRIDIとあったので、期待して読み始めたのですが、画の線が粗く、暴力的な描写もそれなりにあり、何よりも設定の説明不足感が否めず、あっちこっちと迷走状態。おまけに、登場人物名が韓流カタカナなので、日本人あるあるの記憶に残りにくいケースで…玉石混交の「石」のほうの作品でした。(←意見には、個人差があります)
    「社長が犬なんてありえない!」とありますが、それを言ったら、猫なんてありえない!鹿なんてありえない!ミーアキャットなんてありえない!って感じで、ありとあらゆる「獣人」が登場してきます。社長の犬、珍しくないよ。むしろ「平凡」だよ。動物図鑑とまではいかなくても、ちょっとした動物園並みには種類が豊富。さすがに、シロナガスクジラやカモノハシの獣人は、登場しませんでしたが…。
     風呂敷を、変則的に広げたところまでは良かったものの、たたみ方を忘れてしまった…そんな印象の作品です。ptにゆとりがあったら、そのたたみ忘れの様子を、お確かめくださりませ。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    ツッコミどころはあっても…!

    ネタバレ レビューを表示する

     単に、自分の人生を逆行してやり直すのではなく、異なる時代(未来)、異なる国(日本)、異なる人物(葵)を経験し、最新の医療技術を身に付けて、また元の「自分」に転生するとは…。葵の人生って、何だったの?エリーゼの踏み台か?とも思ったけれども、転生・召喚されて、いきなりチートな力を発揮するよりは、まあ筋が通っているのかもしれない。
     それにしても、エリーゼが、現代医学の知識と技術でもって、感染を防いだり、疫病を抑えたりするところまでは、共感できた。でも、外科的手術は…?150年前の設備・道具で、そんだけの手術に耐え得る麻酔管理ができたとも思えず、高度な術式?常識で考えたら、絶対無理。あとは、リンデンたち皇族が使う「魔法」の力でも、借りた?な〜んて、ツッコミを入れるのも、野暮かぁ(笑)
     それでも、やっぱりこの話、面白い。女性の社会進出を、エリーゼを通じて小気味よく描いているあたり、予定調和と思いつつも、痛快に感じる自分がいます。
     最終話を「葵」でまとめているところをみると、これは転生・回帰モノというよりは、パラレルワールドでの出来事だったのかな?ツッコミどころは多々あっても、イケメン美女パラダイスの本作、やっぱり星5で、オススメです!

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    「清麗」と書いて「すみれ」と読む

    「俺の器を浴槽とするなら、清麗のは“海”…」
    無限とも言える程の神通力を持つ清麗の、本当の力を見抜けず、「あひるの子」呼ばわりした白鳥父…ほんっと人を見る目がない💢そんなボケ父に盲愛されてきた、弟火雅理の出来は問題外としても、このネグレクト父、本当に「八咫烏」の精鋭だったの?実は清麗は、本当の子じゃなかった!と言われても、信じちゃうほどの、酷い扱いです。
     それにしても、表紙が黒髪の美少女風で、名が「清麗ーすみれ」で、「ツガイ」だから、てっきり女の子だと思っていたら、はい、ごめんなさい、男の子でした〜ぁ💦この「ツガイ」も、どちらかというと、「八咫烏」での任務上のバディ的存在?即BLと思い込んだ自分に、喝を入れてやりたい。
     ただ、清麗を「ツガイ」として大切にしようとする累を見ていると、単なるバディ以上のものを期待する自分がいることも、また事実。この二人の関係は、この先「ツガイ」として数多の作戦を遂行していく中で、また変化していくのでしょう。
     さあ、清麗、初陣の準備は整った!(というか、整えさせられたー笑)累と二人で、無双の神通力を見せてくれい!

    • 16
  10. 評価:4.000 4.0

    男は黙って…

     その昔、「男は黙って、◯⚪︎◯◯ビール」ってCMがあったけれど、ヒーロージークは、まさにそのタイプ。口数少ないヒーローベスト5に入ろうかという勢いの、寡黙で堅物なヒーローです。これで、20代半ばっていうのだから、一体どういう子供時代を送ってきたのでしょう…そのうち、頭ん中覗いてみたいかも?
     このジークという男、守備力のみで無双するだけあって、女子に対しても全然チャラくなく、完全に紳士。だから、女子たちが、ほっとかないよね?かくして出来上がったのが、少年・青年漫画ジャンルでよく見られる、タイプの異なる女子たちによるジークファンクラブ!?本人は、老成し過ぎて、その存在に全く気付いていませんが…
     ジーク以外の若い男の登場人物たちも、情けない。出てくる男出てくる男、敵か、闇堕ちするか、乗っ取られるかの、どれかの末路…これじゃあ、ジークがモテまくるのも無理はない。
     なんかトラブルの度に、親衛隊が増えているようなんですけれど、気のせいか…ジークが、門番として無双なのは理解できたとして、このお話、結末はどうなることやら…(笑)

    • 1

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