5.0
希望が託されたお伽噺
セカンド・バースデイもしくはターニングポイント。勇輝にとっては、佐渡に立ち向かったあの日あの時間のあの瞬間。では、自分自身のセカンド・バースデイはいつだったろう…? ふと、そんなことを思いました。
本音を言うと、1回立ち向かったくらいじゃ、イジメはそうそうなくならない、これが現実です。職場だって、室伏さんのような良い先輩ばかりではない。けれども、勇輝は、勇輝の方法で生き抜いた、そのことに意味があるのではないでしょうか。
5話完結のお伽噺、それでも、このお話のあちらこちらに真実と希望が散りばめられています。勇輝のような思いをする子を生み出さない、勇輝のように立ち上がろうとする子に手を差し伸べる、それは、大人の責任。綺麗事ですが、そんな大人でありたいと思わせてくれた作品、勿論おすすめです。
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セカンド・バースデイ