Mayayaさんの投稿一覧

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661 - 670件目/全746件
  1. 評価:3.000 3.0

    あー、まどろっこしくて、めんどくさい

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     北川みゆき先生の作品は、好きか苦手かそのどちらかに分かれます。この「真夏のエデン」は、後者のほう。はっきり言って、適度にドロ沼で、カタルシスを感じます。
     特に、秋也の行動には、今も昔も??? 水夏のため?冬麻のため?結局、独りよがりで自己満足に過ぎない行動のせいで、水夏のことも冬麻のことも、(もしかしたら紗希のことさえも)傷付け、苦しめる結果になったとしか思えない。おまけに、水夏のことを忘れられないくせに、他の女と関係をもってきた(例えば紗希)あたりの弱さは、北川作品のヒーローとして、相当残念です。まあ、ヒロイン水夏も、昔にこだわり過ぎていて、どちらかというと後ろ向きで、秋也と冬麻に同情したくはなりますが…。
     最後はハッピーエンドなのですが、この結末は、本当にハッピーエンドと言えるのでしょうか。誰かの幸せの陰に、誰かの哀しみがある…北川先生からの、そんなメッセージが込められているような気がしてなりません。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    ファンタジー?だけじゃない、道徳です!

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     ファンタジー、冒険活劇、人外ロマンスなど、このお話のジャンル分けは人それぞれでしょうが、その根底に流れるのは倫理、哲学、道徳です。困難を困難とは思わずいつも前向きに、そして心のままにサリフィが発する言葉は、そのひとつひとつが宝物のように輝いて、相手の心に光を届けます。そして、多くの魔族の友を得ていきます。
     それにしても、サリフィは何故あんなに力強く、優しい言葉をもっているのでしょう。教育を受けたとは思えません。生贄としての運命を知ったときから、一日一日を大切に生きてきて、その結果、多くを考えるようになったからなのでしょうか。贄姫七不思議の一つです。
    「どんな風に生まれたって 自分は自分にしかなれない あなたになれるのは あなたしかいないんだから 生まれた意味なんて…それで十分じゃない…!」このサリフィの言葉は、そのまま友藤先生のメッセージなんだろうな。そして、結婚式でのモノローグ「私は 私に生まれて 本当によかった」全てのエピソードが、この言葉のためにあったのだと思います。

     生きている自分を愛おしく思わせてくれる作品、それがこの「贄姫と獣の王」です。勇気をもらいたいときに、絶対読み返したくなる、今更ながらの星5超えです!

     ところで、クライマックスでおーさまを支持するために、たくさんの魔族が集まってきたシーン、似たような場面をどこかで見たことがありませんか?昭和の名作「みなしごハッチ」のクライマックスシーン、スズメバチとの闘いの場面で、ハッチを助けるために、たくさんの昆虫たちが駆けつけたシーンを思い出したのは、私だけ?

    • 5
  3. 評価:5.000 5.0

    ある意味奇跡!

     SNS隆盛のこの時代、どう頑張ればこんな鈴ちゃんみたいな子に育つのか、とっても不思議です。門限6時?水戸黄門?JKだよねー?おじいちゃんの育て方もあったんだろうけれど、ここまで純粋培養なのはある意味奇跡です。
     一方、野宮くんも浮世離れしてるよね。このハイスペックさで、女の子と付き合う気がないって、どーゆーこと?まるで鈴のために用意されたような、絶妙なキャラ設定です。
     こんな2人だから、付き合い方も焦れったいこと焦ったいこと。でも、このお話は、そこがいいんだよなあ。なんだかんだ言っても、この2人、友達にも恵まれているし、ずっと読んでいられる有栖川鈴ちゃんの不思議ワールド、星5でおススメです。

    • 2
  4. 評価:5.000 5.0

    「いつわり」を「ほんもの」に

     綾瀬理人にとって、押し寄せる見合い話を回避するための契約婚…ただ、その相手の桜井遥菜は、彼にとって大切だった誰かを思い出させるような風貌のよう…ただの「契約婚」だけではない、ここから何か新しいものが始まりそうな予感です。
     結婚間近の相手から、とても酷い方法で傷付けられた遥菜ですが、それでも前を向いてベストを尽くそうとする姿には、心からエールを贈りたくなります。そして、綾瀬理人…根っこのところで心を閉ざしている感はあるものの、金森ケイタ先生史上、最高のハイスペックイケメンキャラではないですか?この2人に、ぜひ「いつわり」ではなく「ほんもの」の愛を見付けて欲しいのですが、それぞれに抱えているものや想いが違い過ぎて、なかなか一筋縄ではいかないようです。
     契約婚の期限は1年。限られた1年間で、この2人がどんな形でもいいから「本物」を見つけてくれることを信じ、期待を込めて星5です。

    • 2,574
  5. 評価:4.000 4.0

    想像の斜め上を行く北川発ヒロイン

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     北川みゆき先生の描くヒロインは、いつも想像の斜め上を行く(こんな表現をしたら、マナー講師の涼子母に叱られそう…)タイプが多く、いつも何かを抱えている。今回のヒロイン釘宮涼子は、結婚1年でワケありバツ1というのが、その何か。さらに、離婚後、初めて気になったというか、付き合うようになった相手というのが、元旦那の弟で内科医の高橋吉乃。北川先生、どこまで話を複雑にするつもりかしらん?
     サバサバしているように見えて、実は涼子が負った傷は思いの外深く、それが2人の関係に影を落とします。でも、年下ながら吉乃センセ、本気度半端ない!跳ね返されても、跳ね返されても、諦めない執念深さ?は、正に涼子を離婚に追いやった高橋家のDNAだなあと、妙に感心しました。
     途中、引っ張るだけ引っ張って、最後にあっさり終わるのも北川作品の十八番。今回も期待を裏切らず、怒涛の勢いでジ・エンド。元旦那+その浮気相手と、義兄妹という間柄になったのだから、そこんとこのバトルも見たかったなあ…。だって、自分の再婚前に「思い出づくり」をもちかけて来るようなゲス男だよ?天罰が下るところを見たいじゃん!でも、そんなくだらないことには、大切なページを割かないのが、北川作品のよさなのでしょうね。

    • 0
  6. 評価:3.000 3.0

    守られているだけじゃない!

     不本意ながら…とは言っていますが、ヒロインの芦屋雅サマ、なかなかどうして強い「意思」をもっていらっしゃいます。だから、神様にもあやかしにも、一歩も引かず、言いたいことをはっきり言ってしまうタイプ。決して、守られているだけではありません。まあ、そのくらいメンタル強くないと、親や周囲にあれだけ拒絶されたのに、ここまで素直に育つはずないもんね。さすが「奇跡の魂」の持ち主です。
     一方、雅を嫁に選んだ桜月神社の奉り神・朔の真意は如何に?本当に雅にベタ惚れなのか、それとも嫁にして「奇跡の魂」の力を手に入れたいだけなのか、今のところ???です。鬼丸というイケメンだけど悪そうな?ライバルも登場して、う〜ん、これからますます波乱の予感…。
    「蜜夜婚」の大ファンなので、そちらと比べれば、やや画ががちゃがちゃしている印象ですが、ヒロインの設定は現代風で面白いかな。自分の命を狙うあやかしたちとの相互理解を願う雅の奮闘ぶりを、これから応援していきたいと思います。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    1本で3本分面白い、さすが青年漫画!

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    正直、着物は見るものであって、日常着るものではないという印象。それは、
    ①着るのが面倒くさい。着せてもらうのも面倒くさい。時間もかかる。帯なんて、どーすりゃいいの!?
    ②保管が大変。たたみ方面倒くさい。洗えない場合が多いから、とにかく保管に気を使う。
    ③値段が高い!ある意味、オートクチュールかって。
    ④ドレスコード?しきたり?面倒くさい。TPOにいろいろ縛られすぎ。
    ⑤動きにくい!!
    だからこそ、着物のある生活を当たり前のように送っているもものことを、心から応援したくなるのです。こんな女の子、この日本のどこかに、絶対いて欲しいなって。ある意味、日本男児の“夢”でしょうね。

     青年漫画ジャンルだなあと思うことは、他にもあります。まず、ももが着物に着替えるシーン。全てではありませんが、あー、男のコを喜ばせたいんだナーという意図を感じるときが何度か…。そして、椎名さんにフラれた後も、結局は彼を忘れられないもも。(最初に告ったのも、ももの方からだしね。)女性目線の漫画だったら、ももと椎名さんの関係レベル(仕事の取引先)だったら、さっさと次に行ってると思う。だって、特に接点ないもの!これは、一途に俺のことを想ってほしいという、男性の願望の表れでは?

     ももと一緒に、関西圏をはじめとするあちらこちらの「おでかけスポット」を回れるのは、このコロナ禍の状況では癒しです。早く本当に行ってみたいです。各回で紹介されるももの着物姿を、カラーで見られないのは残念ですが、こちらはコミックスの巻頭ページで全て楽しめます。(配信では、コミックスの表紙のみで、全てではない!残念。)

     一度はうまくいかなかった、ももと椎名さん。今は遠距離恋愛で、会える回数は少ないながらも、大切に愛を育んでいます。さて、この先は…。
     ももの着物コーデ、各地のおでかけスポット、そして、ももと椎名さんの恋の行方と、1本で3種類分美味しい欲張り漫画、もちろん星5でおススメです。

    • 2
  8. 評価:2.000 2.0

    タイトル負けかな?

     出だしから?です。まず、同棲相手の「自分探し」について、里菜は「待つ」ことにしたけれど、そこんとこ、ちゃんと話し合ったの?と、スタートからあやふや。なもんだから、イタミ先生の担当になった経緯も、「え?そんな感じで、担当決まっちゃうの?」で、作者さん、本当に出版業界のこと知ってるのかな?(漫画家さんだから知ってるよね)
     おまけに里菜は、ただイタミ先生にくっついているだけで、担当さんらしい「仕事」をしているようには見えないし、作家志望の相手に独断でコンタクトをとるなどフライングをするしだし、とにかく、いろいろ読んでいて、話の筋とは別の意味で「はらはら」する展開です。一生懸命なんだろうけれど、何気に無能さばかりに目がいく描かれ方で、本当に何の「専属担当」?と誤解されそう…。タイトルを意味深にしたせいで、女性漫画としての方向性を見失っちゃったかもです。
     というわけで、最後までのめり込んで読むという感覚を味わえず、ハッピーエンドだけれど、「そっか〜ぁ」という感じです、今は…。

    • 1
  9. 評価:4.000 4.0

    嘘をつく必要あるん?

     巷で流行っている?「家政夫」モノですが、取り敢えずそれらの中では、一番のイケメンです、安達さんは。(あくまで個人の感想です。)そして、例に漏れず、仕事は完璧、秘密も山盛りってところかな?秘密っていうのは、知りたがる人物にとっての「秘密」であって、当の本人からしてみれば、秘密でも何でもないことはままあります。けれども、この安達さんは、ヒロインさくらに対して明らかに「秘密」をもっており、それは「嘘」として、後々2人の関係を大きく左右していきそうな予感です。そこに、伯母の透子サンが一枚噛んでいるのは、間違いなさそうですが…。
     誠実な生き方を貫くさくらにとって、安達さんの「嘘」は受け入れられるものなのかどうか、これからの展開が気になります。相手のことを思ってついた「嘘」は、果たして「嘘」といえるのかどうか…永遠の命題に挑戦中の、働くアラサー応援物語です。

    • 1
  10. 評価:3.000 3.0

    少女ジャンル⇄女性ジャンル ???

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     高校時代の初恋の君を思い出したり、千葉弟の言動に振り回されたりしているときのマチちゃんは、どう見ても少女漫画なのに、「夜」になると女性漫画に…意外とあっさりお持ち帰りされちゃうタイプだよね。教師を聖職とは思わないけれど、自分の教え子たちに何て教えているのかなあ。「気になったらまず寝てみて、相性を確かめてから付き合いましょー」的な?いやいや、違うでしょ。
     兄派、弟派、いろいろ物議を醸したようですが、作者さんが当初のプロットを貫いたとすれば、ごくごく初期の千葉弟「初恋のひと」発言の時点で、最終的にマチがどっちへ行くかは決まっていたはず。ただ、27歳のマチとしては、心では千葉弟を選んでいても、頭では千葉兄を選ぶしかないよね〜。2人に振り回されているようで、実は2人を振り回していたのは、マチちゃん、君だよ!
     兄に同情が集まっていましたが、実はこの兄もそーとーなヤリ手でしょ。結婚してもあっさり離婚しているし、合コン出てるし、さっさとお持ち帰りしてるし、言動がスマートすぎるし、ある意味、弟もそっくり?!千葉兄弟の人たらし遺伝子の威力、ハンパありません。
     マチ先生は、27歳の等身大の女性として描かれていたのかもしれないけれど、もう少し女性として共感できる主人公であってほしかった、そんな思いもあって、面白かったけれど星3です。

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