Mayayaさんの投稿一覧

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451 - 460件目/全865件
  1. 評価:5.000 5.0

    極上のノンフィクションファンタジー

     父を亡くし、廃業したうどん店兼自宅を処分するために帰省した宗太と、ずっと昔から「化け狸」として生きてきた「ポコ」孤独な一人と孤独な一匹が出会って、極上のハートフルファンタジーが生まれました。
     初めの1ページから最後の1ページまで、とにかく隅から隅まで、四国の、瀬戸内の、そして香川の魅力に溢れています。ポコが化け狸ということを除いては、全て事実ではないかと思うくらい言葉、食べ物、気候風土が誠実に描かれ、彼の地への郷愁を誘います。そして、そこで宗太とポコが繰り広げる物語の、何とあたたかいこと。ああ人って、土地と繋がって、人と繋がって、想いと繋がって生きているんだなあって、改めて感じさせてくれました。
     毎話、鼻の奥が痛くなったり、目頭が熱くなったりと、心のリハビリテーションをしながら読み進めていましたが、最終話付近は涙腺崩壊、心のダム決壊で、ティッシュが何枚あっても足りませんでした。分かってはいたけれど、心のどこかに「もしかしたら…」と願う気持ちもあったのでしょうね。だからこそ、ノンフィクションファンタジー、「ポコ」という化け狸が存在するのなら、この結末しかなかった…とばし読みはせず、1話1話読み進めて、最終話「俵製麺所」にたどり着いてほしいと思います。
     忘れないことは、命を繋ぐこと…このお話から、生きる勇気を貰いました。

    • 2
  2. 評価:4.000 4.0

    仮想的「極道+少女漫画」ダブルワーク世界

    「極道」ネタを漫画にする理由は、あまりよく分かりませんが、この作品は違います。ifその筋の方々が、少女漫画を描いてみたら…の、極道あるあるを仮想してみたわけですね。それ、正解です!漫画家世界と極道世界、それぞれの業界用語のシンクロ具合と、漫画の仕事に真剣に取り組む「志優クリム」配下のギャップ萌えが見事にマッチして、地味に面白いコメディー漫画がスタートしました。
     初めは、あまりにもヒロイン真琴の脇の甘さ、計画性のなさにイラっ💢仮にも一人暮らしをするのなら、もう少しお金についてのセーフティーネットを、用意しておこうよ〜。でも彼女の、漫画アシという仕事に対する気構えや、「スイケイ」への熱い想いを知るにつけ、人の善意を信じ、夢に向かって一生懸命頑張っている子なんだろうなあと、妙に納得。誰かモデルがいるのでしょうね。あと、デジタル化ってこういうことかーと、お勉強させていただきました。こちとら、Gペンとケント紙の時代やもんね〜。
     さて「志優クリム」先生、まだまだ秘密がありそうです。その秘密を、真琴とともに一つ一つ解き明かしながら、極道と少女漫画家という多分あり得ない?ダブルワークのコラボを楽しんでいきたいと思います。

    • 1
  3. 評価:4.000 4.0

    まさに最強だ…

     一般的に転生令嬢って、どこか弱点(よくあるのが、ヒロインを酷く差別する家族)をもっているけれど、このディアドラは全く別。容姿端麗、頭脳明晰、貴族階級で、家族にも溺愛されている、おまけに精霊を全属性コンプリートで、精霊王たちとも仲良し…まさに最強です。この話、もうここで終わっていいんじゃない?
     まあ、あとは「普通に恋したい…」さえクリアすれば、めでたしめでたしなのでしょうが、多分これは無理。だってディアドラが、あまりにも普通じゃなさすぎるもの。精霊王のこともあるけれど、中身がアラサー+α分あるから、いくら早熟短命の異世界といえども、彼女と釣り合う男がそうそういるとは思えない。皇室に嫁ぐという選択肢もあったのに、これはディアドラ本人が早々に却下。作者さん、この状況を、どーやって回収するつもりなのでしょうか…。
     自然破壊や砂漠化に警鐘を鳴らすなど、さりげなくSDGs的な視点で描かれているところは、今風?今後の見どころは、やはり最強のディアドラが、どうやって「普通の恋」を成就させていくのか…それに尽きるでしょう。多分、普通にはならないと思うけれど。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    フルカラーより完結を!

     モノクロ版が完結していないのに、フルカラー版の登場?確かに綺麗ですが、ちょっとアニメっぽい印象。アイリスの格調高さが、平板に映ってしまって、もったいない気がします。(あくまで個人の印象です)
     フルカラー版から読み始めた方には、このお話、大いにお勧めします。一見、異世界転生設定にする必要がなさそうですが、アイリスが領地経営で的確な判断を下せるのも、前世の税務事務所での記憶があればこそのこと。その意味では、ただゲームや物語の内容を知っていて、そこから流れを変えようとする他の異世界転生ものとは、一線を画しています。この先、心強い味方も増え、小気味よいほどバッサバッサと領地経営に手腕を発揮するアイリスと出会えますので、ぜひお楽しみに。60ptを高いと思わなければですが…。
     一読者としては、フルカラーで出してもらうよりは、やはりモノクロ版の更新、完結を急いでほしいかなあ…。更新が止まっている理由は、作画さんの体調不良とのことなので、まだまだ時間はかかるかもしれませんが、必ずや完結させてくださることを信じて、その日を待ちたいと思います。

    • 31
  5. 評価:1.000 1.0

    モブがもてはやされるのは時代かね?

     最近は、学級代表や生徒会長のなり手が少ないそうで、全体的にモブ志向?けれども、その一方でヒーロー、ヒロインという立場への憧れもある…で、「モブなのに…」になるんでしょうね。
     64ptだけあってフルカラー、ボリュームも十分ですが、内容はさて…4人+αの吸血鬼ヒーローたちが、一人のメイドモブ女子を巡って、恋の、いえ血液搾取のサヤ当て合戦?そこに、悪役令嬢と化した元ヒロイン?ゲームマスターは、全然可愛くないマスコットキャラ「バット」?画は動きが固くて、平板な印象だし、この水準に64ptはちょっとなあ…。
     画的にお子様向けだと思ったのですが、吸血されるときは、ちょっとお色気方面も匂わせてくるので、いろんな意味で中途半端。乙ゲー好きにはウケるのかな?
     いくら主人公ソフィアが頑張ったとしても、結局はドロ沼好きのマスコットキャラ「バット」の胸先三寸なんでしょ?もしかしたら、四天王を攻略するよりバットを攻略したほうが、よいのかも???うーん、いずれにせよ、どーしよーもないク◯ゲー漫画の予感しかしません…。

    • 1
  6. 評価:3.000 3.0

    転生魔女さま、自己中すぎでしょ!

     愛しの「あの方」に再び巡り会うため、禁忌を侵して転生してきたルビー姫。5人の「あの方」候補を前にして、逆ハーライフ満喫かと思いきや、確実に「あの方」と結ばれないと自分の命が危ないって、何だそりゃ?こじつけ設定が仇となり、にっちもさっちもいかない状況のようです。
     そもそも前世であれだけ王子たちの命を奪っておいて、その上、転生魔法をかける際も、その王子たちの命を利用しておいて、自分だけ幸せになろうという神経が信じられん!ヒロイン的にそれ、赦されるの?さらに言わせてもらえば、それだけすごい魔術を使えるのだったら、不治の病だろうと何だろうと治せばよかったでしょ、前世で。現世のルビーさま、一生懸命徳を積んでいらっしゃるようですが、果たしてそれって、徳?転生そのものが自己都合なので、心を入れ替えて、罪を償って…なんていっても、調子良すぎな気がします。
     とはいえ、新しい人生なのだから、やり直すチャンスは、みんなに同等に与えられてもよいのでしょう。今のところ、どの王子に向き合っても???の状態。この中から、一人だけ抜きん出てくるのかな?でも、禁忌を侵したことに対して、それ相応の報いもあるんだろうな。星1かと思いましたが、今後、大化けするかもしれないので、とりあえず星3ということで。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    極上のすれ違いLOVE

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     政略結婚、疑惑、不信感、引け目、孤独…結婚式直前に花婿が入れ替わった結衣の心に降る雨は、冷たいものでしかなかったはず。それでも、自分が置かれた場所で、一生懸命役目を果たそうとする彼女が健気です、それはもう、見ていて痛々しいほどに…。親の厳しい管理下で育った子どもにとって、自分の目の前に敷かれたレールの行き先を疑うなど、考えもしなかったのでしょう。
     この作品は、基本的に結衣視点で物語が進みます。和樹の気持ちは、ちょっとした言葉や表情の変化から想像するしかありません。その分、最後の最後で和樹が本当の気持ちを吐露するシーンは、胸が締め付けられます。ああ、何て遠回りをしてきた二人だったんだろうと…。
     白石さよ先生の原作では、和樹視点で語られたシーンがもっとありますが、コミカライズの過程で、結衣視点中心になったようです。でも、読者も結衣と同じ気持ちで、和樹の様子に一喜一憂できたので、結果オーライかなと思います。
     結衣を想いながら、その気持ちを伝えることができず、彼女を自由にすることが結衣の幸せだと信じていた和樹にとっても、心に降る雨は冷たいものだったのでしょう。「いつか優しい雨になる」最後の最後で、本当の気持ちに向き合った二人に降る雨は、優しく、あたたかいものでした。極上のすれ違いlove、星5で一読をお勧めします。

    • 6
  8. 評価:4.000 4.0

    続編コミカライズを希望します!

     はっきり言って、面白いです。腐っても伯爵令嬢のはずの行儀見習いリネットが女中下働きに大左遷される謎設定や、魔素、魔術師、魔素宝石、潜伏魔術師、魔術師殺し等の関連性を深追いしなければ…。(似たようなワードが混在していて、無料分1話ずつ読んでいると忘れてしまうんです!)難しいところはスルーして、女を寄せ付けない(母親さえも)特異体質王太子アイザックと、生活力抜群の貧乏伯爵令嬢リネットとの、アクションラブコメディーとして読み進める体がおすすめです。
     この作品の一番の魅力は、ヒロインリネットの逞しさと真っ直ぐさ、そしてワンコ系ヒーローアイザックの天然さ、これに尽きます。初めアイザックは、リネットのことを「アディンセル伯爵令嬢」と呼んでいましたが、徐々に「婚約者殿」「愛しの婚約者殿」に変化し、最終的には「リネット」と呼ぶようになる過程が、彼の気持ちの変化をうまく表していて、作者様の上級テクが感じられました。
     今時の作品には珍しく?エロ要素含有率が1%未満、そちら方面を期待していた方には、肩透かし感があるかもです。多分ハジメテ同士だから、それはそれで推せるのですがね〜。原作はまだ続いているので、さらにコミカライズされることを、強く希望します!

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    フェンリルさんが食べられるわけは?

     人の他は、限られたものしか受け付けない魔王フェンリルさん、100年以上も食事をしてこなかったのに、なぜサチの作った料理を食べられるのか…サチの面影と被る女性は、いったい誰なのか…う〜ん、初っ端からフラグ立ちまくりです。やっぱり「おばあちゃん」と関係があるんだろうな。サチのモフモフ好きは、おばあちゃんのDNA?生贄だったはずなのに、さっさと異世界に適応して逞しく生活するあたり、単なる偶然とは思えません。
     よくある異世界転生お料理ファンタジーかと思いきや、ちょっぴりロマンスのかまりっこ(匂い)も…。だって、本来の魔王フェンリルさん、超絶イケメンだもんねー。でも、もふもふのときも、シリアスとコミカルが絶妙に入り混じっていて、それはそれで魅力的。さてヒロインサチは、どちらのフェンリルさんにより強く惹かれてゆくのか、今後の展開が楽しみです。
     1話64ptですが、今のところそれに見合うボリュームのフルカラー、この先も質・量を落とさずに、配信を続けてほしいかな。「めし〜っ!」でもなく、呼び出し音でもなく、心を込めて「ごはんですよ」と家族を呼びたくなるような食育漫画、星5でおすすめです。

    • 6
  10. 評価:4.000 4.0

    憑かれやすいから疲れやすい(掛け言葉?)

     不吉なものとされる紫の瞳をもって生まれてきた伯爵令嬢フィオナ。「人ならざるモノ」が視えるせいで、さらに社会から浮いてしまい、そのため目立たないように生きています。そんな彼女がロイシュタイン公爵ヴィンセントに触れると、彼にまとわりついていた精霊たちが離れ、体が楽になる…ということで、行儀見習い?恋が始まる?伯爵令嬢→公爵夫人へのシンデレラストーリー?の体質改善ラブファンタジー路線へ…でも、ちょっと違ってたー!
     意外と早く両想いっぽくなっている二人なのに、フィオナの態度がどうも煮え切らない。身分差以上に自分を卑下して、ヴィンセントの幸福を願いつつ、自分は側にいるだけでいいって、何やよー分からん思考回路。でも、それだけ差別をされてきたから、傷付いていて、自己肯定感が壊滅的で、今さら自信がもてないんだろうな…。
     ヴィンセント、兄フェリクス、モブ取り巻き令嬢ルネシアの発言の中に、差別やマイノリティに対する偏見について、さりげなく批判がぶっ込まれていると感じました。ほんわかした画ですが、物語は意外と硬派。差別は人の心の中にある…ラブコメの体をして、改めて突き付けられた気がします。

    • 4

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