Mayayaさんの投稿一覧

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451 - 460件目/全945件
  1. 評価:4.000 4.0

    「僕と結婚しませんか?」にはワケがある

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     いきなり婚ネタの作品は数あれど、そのほとんどが相当無理のある設定で、まず現実味がない。でも、こちらの理来と旭は、本家と分家という柵があったし(本人たちは知らなかったけれど)、幼稚園のときに理来が旭を助けたというきっかけがあっての「僕と結婚しませんか?」だから、まあ、ぎりぎりアリかな?それでも、幼い頃の淡い想い頼みのプロポーズは、やっぱ、いきなりだよなぁ…。
     まあ、いきなりプロポーズの後は、旭の理来に対する押しの一手作戦で、ある意味安心して読めます。だって、元カレ出てこないし(理来にはいたこともない)、元カノ出てこないし(旭にはいただろうけれど)、二人の間に割り込もうとするマウント女子も出てこない!うん、これ貴重。(ついでに、エロもありませんが…)押しまくる旭に対して、恋愛初心者でおひとり様志向の理来の、ド天然な反応が、くすりと笑えます。
     一つ難を言えば、前半は、理来に想いを伝えるための旭のあれやこれやで、テンポよく読めましたが、後半は、理来が自分の生き方を見直すところに、話の中心がシフトされており、「恋愛」を期待していた読者には肩透かし感も…。ちょっと、上手くまとまりすぎ?それでも、こんないきなり婚、あってもいいかもね。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    爆速とじれじれとの波状攻撃

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    行定圭亮…確かに冷徹上司かもしれないけれど、まともに仕事をしないくせに、権利ばかりを主張する能無し部下に対して、毅然とした態度で指導をすることは、上司として当たり前。何でもパワハラ扱いにしてくれるな。それでも、周囲から「冷徹」と評価される、損な役回り。

     そんな圭亮が、たまたま?部下の清子を助けたことで、二人の同居が始まります。同居してからが、早かった〜。二人が気持ちを確かめ合うまで、爆速?!気持ちを確かめ合ってからが、遅いーっ💢これは、ひとえに清子の恋愛スキルが、限りなく0に近いから…焦れ焦れ感が好きな方には、たまらないシチュです。
     人物のポージングがしっかりしているので、どのコマも空間が美しく、安心して読むことができます。特に、行定部長がかっこいい!立ち姿も表情も、清子に対する溺愛っぷりも…!清子は清子で、弱いようで、実は芯がしっかりしている気持ちのよい子。ヘビ女みたいな寄生虫毒母のことは残念だけれど、それだって、やっと振り切れそうだしね。
     破れ鍋に綴じ蓋?蓼食う虫も好き好き?いろいろいうけれど、やっぱり相性ってあるんだなあ。清子と圭亮だからこそ育まれつつあるこの絆、もっともっと深く繋がってくださいと願うのは、私だけでしょうか。

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  3. 評価:3.000 3.0

    結局、W不倫の話じゃん

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     いくら綺麗にまとまったように見えても、本能的に、駄目。夫の祐二に不倫をされて傷付き、何とか事態を打開しようとしたところまでは、美空に共感できたけれど、途中からOUT。別居期間がそれなりにあって、結婚生活が事実上破綻しているのならまだしも、この二人、ろくろく話し合いもしていない。それなのに美空、健に優しくされて、健に絆されて、挙げ句の果てに、自分の気持ちもはっきり定まらないうちに、関係をもつって、あー、そーゆーこと。旦那のほうが、先に不倫した?心が弱ってた?不倫には不倫を?ハムラビ法典でもあるまいし、それは、自分も不倫していい理由にはならない。
     もしかしたら、実際に破綻した夫婦の何組かは、美空と祐二のようになってしまうのかもしれない。だから、そんな姿をリアルに漫画で表したと言われてしまえば、それはそれで仕方ない。でも、やっぱりこの手の漫画の主人公には、共感していきたい。その意味で、今回美空がとった行動、理解はできても、共感はできない。いくら綺麗にまとまったように見えても、美空、あなたのしたことは、不倫です。

    • 1
  4. 評価:3.000 3.0

    恋のパラレルワールド?!…💦

    周囲と馴れ合わず、一人凛として立つその姿は、まさに女王蜂の如き白石まどか様
    同じく風の向くまま気の向くまま、常に我が道を征く、αにして一匹狼の増田麗人様

    こんな二人が偶然出会って、恋の駆け引きを繰り返しながら、徐々に間合いを詰めていく…でいいんだよね?というのも、パラレルワールドの如く劇中劇が差し込まれ、どこからどこまでが現実で、どこからどこまでが「ドラマ」なのか、???となる構成になっているのです、このお話…。
     ヒロイン、ヒーローをはじめとして、登場人物は美形揃い(特に、男!)。そのため、まどかと麗人の会話は、その昔一世を風靡したトレンディードラマ風で、意味深なやり取りが続きます。そーゆーのが好きな方は、よいと思うのですが、タイパが重視されるこの時代、あー、まどろっこしいっ!というのが正直な感想。全話の半分近くある無料分を完読しても、話の進み具合は、初期の頃とあまり変わらない印象です。
     さあ、美しい画に惹かれて、この後の恋の鞘当てを楽しむのか、それとも意外と高いptを惜しんで、ここで離脱するのかは、自分次第!あ、因みにワタクシは、離脱いたします…。

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  5. 評価:5.000 5.0

    魔力無双のオールマイティ元社畜女子

     確かにヒロイン聖(セイ)の魔力は、万能っつーか無限大。気持ち良いくらい、傷を癒し、魔物を消し、効果抜群のポーションを量産します。そして、最大限聖女の力を発揮できるのが、愛する人を護りたいと願うときだというから、ラブロマンス要素もたっぷり!冒険ものと恋愛ものを上手く両立させた、一粒で2度美味しい異世界転生ファンタジーです。
     このお話の気持ち良いところは、ほかにも。それは、イラッと要素がとても少ないこと。例えば、聖女が二人召喚されたら、普通一人は「悪役」であることが多いけれども、こちらは二人とも、向上心のあるとても良い子たち。理不尽に召喚されたにも関わらず、置かれた場所で花を咲かせようと、一生懸命頑張っているよね。一番「悪役令嬢」になりそうだった、第一王子カイルの婚約者リズも、もう一人の聖女候補アイラの力になろうと奔走するし、結局「悪役令嬢」って、周囲の捉え方でも存在が違ってくるんだろうなぁと思いました。あえてイラつく人物を探すとすれば、カイルかねぇ…。
     好きこそものの上手なれ、結局この世界での「聖女の力」の源って、興味の強さとそれを極めたいという意欲と、誰かを強く想う気持ちなのかな。セイとホークの恋模様も見守りつつ、まだまだセイの魔力無双っぷりを楽しみたいと思います。

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  6. 評価:4.000 4.0

    三白眼風ウサギの王子サマ

     ウサギ化した大公ハデルンと、身代わり公女ゼノビアの、「真実」を試される恋物語です。だから、ハデルンの獣化は、全く理に適っている。だって、大公の前ではいいフリしていても、ウサギの前では油断しちゃうからね〜。相手の本質が分かるってモンだ。だから、ゼノビアの性格の良さも、彼女の抱えている葛藤も、全部理解した上で、それでも彼女に惹かれていくのだから、ハデルンの気持ちは本物なのでしょう。
     一方、ゼノビアはというと、ウサギのルンのことは好きでも、人間のハデルンには会ったこともない。さらに突っ込むなら、そもそもゼノビアの正体は、平民のラリサ。大公のハデルンとは、とんでもなく身分の差がある。お伽話でもあるまいし、この二人、どこにくっつく余地があるんだい?
     イケメンのハデルンなのに、ウサギ化中は、目つきの悪い三白眼風黒ウサギ、そのギャップが笑えます。同時に、大公として、人間として、少しずつ成長していく様子は、頼もしい限り。ハデルンとゼノビア(ラリサ)、超絶身分差と「真実の愛」の壁を超えて、無事結ばれるのか、しばし見守っていこうと思います。

    • 1
  7. 評価:4.000 4.0

    なんで婚約破棄できないのかは…

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     悪役令嬢キャサリンが、処刑エンドを回避すべく王太子レオナルドとの婚約を解消しようと、あれやこれや画策するのに、どうしてもうまくいかない…おまけにレオナルド自身が、キャサリンを好きで好きでたまらなくて…という「悪役令嬢転生王道ラブストーリー」です。王道ですから、勿論ラストも他作品と同様、ハッピーエンド♡安心して読むことができます。
     では、「なんで婚約破棄できないの!?」か…それは、レオナルドが、子どもの頃からキャサリンを自分の「心」と定め、必ず王族に迎え入れようと策を巡らしてきたから。まあ、自分の配下をキャサリンの家に潜入させて、監視と護衛をさせるくらいは分かるけれど、彼女の食事に毒を盛って、耐性をつけさせたって!?本人の了承も得ずに!?そりゃ、やり過ぎだよ、レオナルド…たとえ結果オーライであってもね。
     それに、“ヒロイン”マリアンネが、稀に見る真性悪女だったので、もし「原作」どおりレオナルドとマリアンネが結ばれていたら、オータニアは戦火に包まれていたかも…。その意味でも、婚約破棄はできなかったと思います。王道の悪役令嬢再生物語、話数もちょうどよくて、なりなりにお薦めですよー。

    • 8
  8. 評価:5.000 5.0

    「君たちはどう生きるか」山田版

     ん?300歳の死神さんで、余命半年?十分の一の人間時間でいけば、体感的に半月ってこと?!そりゃ、短いわ…あれ?10倍の6年?人間時間と死神時間、どっちに合わせればいいのか、分かんなくなっちまった〜い。
     それはさておき、自分の時間が限られていると分かった場合、人はどう生きるのか…そして、周囲の人々は。それをどう支えるのか…命のQOLについて、ユーモアを交えつつ、真剣に取り組んだ秀作です。
     普通なら、余命は闘病生活で占められるのでしょうが、山田さんの場合は、「死神病」。目立った症状がなく、元気に過ごせる期間の多い、余命半年です。だからこそ、「どう生きるか」の選択肢が広がり、迷いが生じ、後悔が残ってしまうのです。そんな山田さんと、彼女を取り巻く人々(ヒトぢゃないけれど…)の日常を、淡々と描いている本作、ほのぼのします、クスリとさせられます、鼻がツンときます、泣かされます…。
     全ての生きとし生けるものに対して、いつか必ず平等に訪れる「死」。そのときを迎えるまで、自分はどう生きるのか、どう生きたいのかを、改めて考えさせてくれた作品、もちろん星5です。

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  9. 評価:5.000 5.0

    ヘンタイ全裸単細胞ヒモ男の成長

     古今東西「真実の愛」をテーマとした物語は、多々ありますが、こちらもその一つ。何故暴君ネロが現代日本に?に関しては、彼が王として君臨する世界にそのままいては、その価値観を変えるのは難しいし、何故桜子の前に?に関しては、婚約者に裏切られ、真実の愛を信じられなくなっている彼女なら、簡単には金髪イケメンに靡かないので、この世界でのナビゲーターとして適任だったと考えられます。魔女サマ、なかなか粋な計らいですね。15万円の本を売っていた店主サマ、あなたはそのままの人?
     そもそもこの二人、愛を知らない、信じられない体で描かれているけれど、桜子はヨリちゃんに、とても愛されているし(友人として)、ネロだって帝国民に愛されている。愛されているからこそ、「魔女の呪い」という学び直しの機会を与えられたんでしょ。「アナと雪の女王」じゃないけれど、真実の愛にはいろんな形があるもんねー。ま、元カレ俊一や、その相手のマウントあざと女の千紗には、ぜってー分かんねーだろーけど?
     普通なら絶対に出会うはずのない二人が、「真実の愛」を見つけるまでの?あれやこれやを、ユーモアたっぷり、笑いたっぷりに描いた高山版人魚姫、星5で絶対お薦めです。ホント、夫婦漫才ですよ〜。

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  10. 評価:3.000 3.0

    勝手にアルフォンス・ミュシャ風

     正直、無料分だけでは、このお話の面白さは分かりません。ヒロインイリーナがタイムリープしている上に、異能力のあるなしが加わって、そこへ謎の言葉「夜を盗む」…ざっくりいうと、イリーナがイアンの夜を盗むのですが、それ自体も読者が煙にまかれているようで、実際あったことなのか、誰かが夢で見たことなのか、それとも想像上のことなのか…。2周目の人生では失敗しないようにと奮闘する、イリーナの努力は認めたいけれど、もう少し分かり易い設定の方がよかったかなぁ…。
     画のほうは、好みが分かれるところ。勝手にアルフォンス・ミュシャ風と語っておりますが、多色刷り石版画のような輪郭線のはっきりした感じと色使い、画が静止している感が、ミュシャ風だなあと勝手に思っています。ミュシャ推しの自分としては、結構好物ですがね。
     いろいろと謎の多い本作ですが、一番の謎は「誰の裏切りに感謝するんか?」です。順当に考えれば、1周目で夫だったヘンリーなんだろうけれど、そんな簡単でいいんかい?難解な分、読解できた暁には、優越感この上なしの作品になりそうです。

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