Mayayaさんの投稿一覧

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441 - 450件目/全996件
  1. 評価:4.000 4.0

    本当に終わり?ローズモンドの執念

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     不倫とか略奪とか、とにかくドロ沼モノは苦手。だから、タイトルとあらすじ紹介で、どのタイプか大体見当をつけ、取捨選択して読んでいます。その傾向からいくと、普通ならこの「復讐の皇后」は、読まないタイプのお話。にも関わらず読んでしまったのは、大量無料話だったことと、画がフルカラーで美しかったこと、そして、どうやらハッピーエンドらしいということが、その理由。
     読破しての素直な感想は…う〜ん、読むのにやっぱり、エネルギー使った。確かにパトリツィアとペトロニアは、最終的にハッピーエンドを迎えたことになるんだけれど、そこに至るまでが、あまりにも不毛。逆行前も逆行後も、幸せになった登場人物はごく僅かで、みんな残念な結末を迎えている。まあ、復讐モンだから仕方ないか…。
     それにしても、ロースモンドの悪女っぷりは、徹底してた。意味不の気持ち悪い悪女ではなくて、悪女になるしかなかった哀しい身の上の悪女。にも関わらず、同情できなかったのは、やっぱり彼女が、完全無欠の正真正銘悪女だったから?
     だからあの執念なら、ローズモンド、再逆行して、再び「皇后」の地位を手に入れようと画策しそう…つい、その可能性を考えてしまいます。逆行は、不正や不条理を糺すためにのみ実行されてほしいと願いつつ、本当に終わり?と思わされる、悪女ローズモンドの存在感でした。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    敵役も懐に取り込む人たらし玲琳様

    「殿下の胡蝶」とから「ドブ鼠」へと、体を入れ替えられた黄玲琳。鋼のメンタルで、次々と逆境を乗り越えて…という触れ込みだけれど、どうもそれだけではなさそう。幼い頃から病弱故に死を覚悟する毎日の中で、雛女として完璧に振る舞ってきた彼女にとって、健康な肉体をもつ慧月との入れ替わりは、「殿下の胡蝶」という籠の鳥状態からの解放となったのではないでしょうか。
    「ドブ鼠」の慧月と入れ替わっても玲琳は、全ての物事に対して、スーパーポジティブ。例えそれが、自分に向けられた悪意だったり、悪人であったりしても、相手に「逃げ道」を用意して、救いの手を差し伸べます。でもその過程で、何人もの人々を巻き込み(その筆頭は、朱慧月)、振り回し、自分の危機を顧みないのだから、やっぱりある意味悪女?自分の思うままに生きるって、そういうことだよね。
     気になるのは、皇太子尭明と玲琳との関係。尭明は玲琳に首ったけだけど、玲琳自身は生を謳歌するのに夢中で、せいぜい兄が一人増えたと感じている程度?尭明さま、ドンマイです。時々「皇太子」という立場に対する複雑な思いを吐露するなど、一人の男として自由に行動できないことに苛立ちを見せる彼。異母弟でもある鷲官長辰宇の、玲琳に対する想いも相まって、男たちは振り回されっぱなしです。
     多少、生き急いでいるようにも見える玲琳。箒星に「健康」と「友情」を願った彼女が、この先どんな悪女っぷりを見せてくれるのか、まだまだ目が離せません。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    レティノミクス〜ハルステッド経済学概論

     ヒロインがヒーローを見て、「美しい顔…」と呟くシーンがよくありますが、普通はフツーにイケメン。「美しい…」と、心から思えるケースは数えるほどです。でも、本作のヒーローエルデンは、本当に美しい!瞳の色が、淡いせいかな?少年から青年へと成長する、ちょうどその過渡期の美しさ?これなら「美貌」の2文字も頷けます。
     ストーリーの柱は2本。一つは、血の盟約によって夫婦にされた?エルデンとレティーシャが、如何にして悪魔たちを攻略し、領地を繁栄させていくかの国盗り物語。その際、転生者のレティーシャが駆使するのが、現代資本主義経済学に基づくあれやこれやのレティノミクス?!でもこれ、結構的を射ていて、作者さん、それなりに経済に詳しいんだろうなと思いました。
     もう一つは、エルデンとレティーシャの恋の行方。なまじ子供の頃に結婚したもんだから、この二人、恋の駆け引きは、からっきし💦でも、そこが何ともウブきゅんで、よいのです。
     現実社会のゴミがレアアイテムになっていたり、ゲーム感覚で戦いが進んだり、あっさり悪魔が投降したりと、ぶっ飛んだ設定が多め。でも、不思議と受け入れ易く、レティーシャの作戦とハッタリに感心しながら読めてしまいます。二人が、見事「ハルステッドの呪い」を解いて、本当の夫婦になれることを信じ、星5を奉じます。

    • 67
  4. 評価:5.000 5.0

    弱者の視点から描かれた、優しい問題提起作

     テイマーという言葉の意味も知らずに読み始めましたが、冒険ものというよりは、「差別」「格差社会」「生存権」の側面に目を奪われました。
    「星なし」と宣告されたことで、家族から見放され、命さえ奪われそうになったアイビー。酷い親だ、残酷な村だと評する向きもありますが、その社会が「星なし」を、生きる価値なしと位置付ける教育を行なっているとすれば、そして、それが「常識」ならば、多分それが「正義」。実際、いろいろな方法で「口減らし」が行われていた近代以前の日本と、あまり大差がないかもしれません。
     それでも、ここまで人類が多様化してこれたのは、規則や常識を超えて、様々なものを受け入れる行動をとる人々が、確かにいたから。アイビーもまた、占い師のおばあさんをはじめ、様々な人々のささやかな「善意」に助けられながら、この魔法至上主義の社会で、居場所をつくっていきます。
     そして、役立たずスライムと思われていたソラだって、彼?固有のスキルがある。これって、私たちにだって、きっと当てはまるよね。
     アイビーとソラの置かれた境遇が、ネグレクトやLBGTQ、障がい者との共存等、現代日本の抱える問題を、さりげなく皮肉っているように見えるのは、自分だけでしょうか。みんな違って、みんないい…弱者の視点から描かれた優しい問題提起作、この世界では星5です。

    • 47
  5. 評価:4.000 4.0

    レビュー評価は、半分以上読んでから

     お疲れ社畜女子が、「聖女」として異世界に転生したものの、この聖女セナ、燃え尽き症候群の果ての、引きこもり女子になってしまっていた…!という初期設定、う〜ん、斬新ちゃあ斬新か…。
     とにかく序盤のセナさん、見事なほどのネガティブ引きこもりっぷり!存在を肯定されず、常に挫折感を味わいながら生きてきたであろう人間の姿の一例を、デフォルメを交えつつ、結構リアルに表しています。ヒロインとして、あり得なーいっ💢ってくらいの、ダメっぷりです。
     それに対し、ヒーローのミハイルは、セナの気持ちに全く寄り添おうとしない、ド根性至上主義の陽キャ男。これはこれで、腹が立つ。
     こんな二人の噛み合わないやり取りが続くものだから、前半はイライラMAX、この時点でレビューを書こうもんなら、そりゃあ、ヒロインセナに対する炎上必至だろうな…。
     それだけに、ミハイルが自分の過ちに気付き、セナに寄り添おうと行動を改めてからのセナの変化には、目を見張るものがあります。某学習塾のCMではないけれど、やる気スイッチの入った子は、みんなYDKだったみたいな…?自主性と自己有用感って、大事。
     この作品、読み進めるにつれて面白くなっていくので、大量無料分があるうちに、読んでみてほしいお話の一つです。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    演技?素?どっちだ、祥太郎!

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     東大卒で仕事のできる美人秘書エリカと副社長の祥太郎、誰が見ても文句のつけようのないエリートカップルの(契約)結婚。はい、まずこれで、全てのモブのつけ入る隙はなし!ストレスなしに、二人の動向に集中することができます。
     はじめは、いくらイケメンエリートでも、脳内お花畑の変態野郎だったら、お後が面倒くさい、ストーカー化したらどうしようと思いながら、読んでいました。でも、祥太郎クン、外濠を埋めるわ埋めるわ、尽くし切るわで、どう読んでもただの変態野郎ではない。この契約結婚、チェスの如く緻密に計算され尽くした、祥太郎の「策略婚」であることが分かってきます。そこんとこ、読者は気付いても、エリカには、なかなか通じないんだけどねー。
     気になるのは、「脳内お花畑変態野郎」の属性が、祥太郎の素なのか、演技なのか、今一つ判断しきれないこと…。エリカを手に入れるための作戦って気もするけれど、あまりにもハマり過ぎていて、う〜ん、やっぱり素かなぁ?
     一応、配信分7話で、一旦完結した感がありますが、「本当の夫婦」になった二人の夫婦漫才を、まだまだ見てみたい気もします。多肉植物の被り物を身に付けた祥太郎さんの、ファンキーな姿も必見ですよ。この作品、笑えます!

    • 10
  7. 評価:4.000 4.0

    鉄仮面ローガン様の笑顔が見たい

     ローガン様、いまだにソフィアのことを想っているていう体だけれど、多分、それ、違うと思う。だって、毎話毎話、何か言いたげなローガン様の、匂わせで意味深なコマが…。でも、その「ひと言」が言えないのは、なぜ?…ってぇ、ヒロイン、あんたのせいでしょ💢愛されていなくても、愛している人と結婚したいって言っていた割には、全然覚悟ができていなかったじゃん💢運良く?想い人と結婚できたんだから、ここからの努力次第だったんだよ💢たとえ愛されていなくても、一生懸命愛を贈れば、尊重し合える夫婦にはなれたはず…だって、ローガンって、そういう誠実な人なんでしょ?
     と、ひとしきりグダめいてみました。一見、拗らせているのは、無愛想に見えるローガンのようですが、実はその元凶は、ヒロインのほう。でも、ずっと片想いだったし、姉ソフィアに対して劣等感ももっていたから、仕方ないんだろうな…。
     そもそも、ローガンとソフィアの婚約破棄自体、超怪しい。たかが伯爵令嬢がいきなり王太子妃候補って、身分違い過ぎて、変じゃない?ローガンの本心と同様、婚約騒動の顛末にも興味津々です。
     全ての誤解と拗らせが解けるまで、まだまだ紆余曲折がありそう…無表情鉄仮面ローガン様の優しい笑顔、早く見たいものです。

    • 4
  8. 評価:3.000 3.0

    どっちつかずだなぁ…

     舞台は中華風の架空の国、そこへ高校生の藤七が、七公主として転生してしまった(それも、テスト中に!)という、どこかで聞いたことのあるような設定のお話。これが、どうにも中途半端なんだよなぁ…。
     まず、七七の人物設定。表面上は5歳だけれど、中身は高校生だから、もう少し10代っぽい思考、させられなかったかな?心の声がまんま5歳児で、転生設定にした意味があまりないような気がする。
     嫌われ皇女設定も、疑問。スタート時こそ嫌われて(というよりも、見向きもされずに)いたけれど、すぐに懐に入ったわけでしょ?「嫌われ皇女として生き延びる」って感じじゃ、ないんだよなぁ。まあ、ヒリヒリする流れよりは、お気楽でいいけどサ。
     主要男子キャラは、ほとんどが暴君皇帝の血縁だから、ツンデレというか俺様タイプが多くて、あまり見分けがつかない。でも、もっと酷いのは女子キャラ。まともなのは、七七と三公主だけで、ほかはクィーンオブモブ、性格に難ありです。さすが、男性向け原作という設定だけあるわ…。
     いろいろどっちつかず感はあるけれど、それでもここまで読んできた。文句つけつつ、それなりに面白いことは否めないなぁ…。

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    「私」は誰でしょう?

     この物語にまつわる一番の関心事は、多分、タイトルの「私を捨ててください」の「私」とは、いったい誰を指すのかということ。大方の予想は、ヒロインのカレナことアデルだろうけれど、死から回帰し、妖精の力も得ている彼女、今のところ「捨てて」ほしい理由は、あまり見当たらない。
     アデルとヘクシオン含む3人の男たち(ジン、クァルン)との恋の鞘当ても興味深いけれど、やっぱり一番の関心事は、カロット病の起源と石碑の謎解き、そしてそこに、アデルとへクシオンがどう関わっているのかについてでしょう。フッセンライトはん、まあ、面倒くさい宿題を、残してくれちゃってますわな〜。妖精たちも出てきますが、正直こ奴らも面倒くさくって、あまり可愛くない。ただ、本来妖精の本質って、そんなモンらしいよね。フェアリーゴッドマザーみたいなほうが、珍しい?
     さて、「私を捨ててください」の「私」の本命は、アデル?、対抗はヘクシオン?(大公だけに…寒っ)、穴馬としてフッセンライト?、大穴は…う〜ん、まだまだ読めません。もし、このとっ散らかった状態を、タイトルを含めて全て回収できたとしたら、作者様はプロットの天才!そのときは、レビュー評価を改めることになるかもしれません。

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  10. 評価:3.000 3.0

    わちゃわちゃ感いっぱいの華流ファンタジー

     クールな子持ち親王とやんちゃな王妃の恋?!華流ドラマって、女も男も、無駄に登場人物が美しいのよねー。この作品も然り。そしてストーリーのほうも、いかにも華流って感じの、わちゃわちゃ感いっぱいです。うっかりとばして読もうものなら、話が見えなくなる。真面目に読んでいても、似たような顔の登場人物と漢字の多さと奇天烈な設定で、やっぱり狐につままれたような気になる。う〜ん、さすが華流ファンタジーだ…。
     まあ、ざっくりまとめると、縁起直しで占い師に勝手に決められたような?君令儀と平西王秦止の結婚だったけれど、実は、しっかりと結ばれる縁があったというわけですなー。私生児がいる割には、秦止が女性慣れしていなかった理由も、後々分かります。
     ただ、そこに辿り着くまでの、長いこと長いこと…「匂わせ」はあまりなく、最終局面で怒涛のように「事実」が判明していきます。そこまで頑張れるなら、読む価値はそれなりにあるかなー?

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