5.0
ゆっくりとピュア恋
今は、少女漫画ジャンルと謳いながらも、女性漫画のような性描写のある作品が少なくないのですが、ひろちひろ先生の作品なら、まず大丈夫、小学生にも安心して?おすすめできること間違いなしです。
それにしても、男子小学生並みにニブチンの姿乃芙と、基本無表情眼鏡の御徒町(彼の名前は景だが、殆ど使われていない)が、お互いの気持ちを伝え合うまでの道のり…長かったぁ〜。物語は、姿乃芙目線で描かれているので、彼女の気持ちが少しずつ御徒町寄りになっていく様子は、伝わってきたけれど、御徒町のほうは…?う〜ん、分かりにくいんだよー、この男。でも、姿乃芙の絵を描きたいって伝えた時点で、もう気持ちは固まっていたんだろうな…。
言葉では多くを語らない御徒町だけれど、行動に気持ちが表れている彼。姿乃芙、いい男を捕まえたねー。二人で絵を造り上げていく過程の描写は秀逸です。そして、展覧会会場で、自分を描いた絵を初めて目にした瞬間の姿乃芙の表情…くぅ〜っ、女の子の夢だよー。絵のタイトルは、いったい何だったんだろ?
勿体ないのは、袴田くんと愛結実ちゃん。袴田くんは、まだそれなりに活躍の場があったけれど、愛結実ちゃんは? 奉仕部女子1の姿乃芙に、モブ女子たちのやっかみが集中しないようにとの、作者さんのご配慮だったのかな? もう少し存在感があってもよい立ち位置だったのに、ちょっと残念です。その分、星マイナス1で。でも、ピュア恋好きには、絶賛お勧めの少女漫画です!
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