4.0
悪くて嫌味な女子オンパレードを蹴散らして
敵と味方が分かりやすくて、2周目ならではの倍返しができて、更にこの時代設定の中で、女性が専門職に就いて上を目指す…「チャングムの誓い」じゃないけれど、ヒロインが幾多の困難に立ち向かいつつ、自分の立ち位置を高めていく、タイムリープサクセスストーリーです。
画は、ヒロインが下ぶくれに見えたり、表情が固かったりと、当初あまり上手な印象を受けなかったのですが、慣れるとアラ不思議、このお話の世界観とマッチして、全然気にならなくなります。むしろ、雨後の筍の如く、次から次へと登場してくる悪くて嫌味な女たちの描写には、ぴったりハマっているかも?
九卿は、1周目の経験と反省を活かして、自分を陥れようとする輩の企みを尽く潰していきますが、ここまで賢いのなら、なぜ1周目でももう少し見抜けなかったのか…。これって、全転生モノに課せられた宿命の?命題かもしれませんね。失敗は成功の母(父だっけ?)、やはり人は学ぶ必要がある生き物ってところでしょうか。
どーしよーもない男たち(例えば、九卿父)もそれなりに出ていますが、やはり、このお話の真骨頂は、悪くて嫌味なライバル女子たちを、知恵と度胸を使い分けた九卿が、涼しい顔でやりこめていくところ。まだまだ困難はありそうですが、この先も理不尽に屈することなく、林越と幸せになるラストまで突っ走ってほしいと思います。
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麗しき名医・九卿