Mayayaさんの投稿一覧

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111 - 120件目/全998件
  1. 評価:4.000 4.0

    何てハードモード!

     転生が複数回なんて、今では全然珍しくもない。そして、その内容といえば、ヒロインが運命(原作)には逆らえず、結局はバッドエンドを迎え続け、今生こそ「今度こそ!」というもの。
     でも、本作のヒロインレベッカは違います。自らの意思で時間を逆行し、愛するイアンを皇太子にするために、悪に手を染め抜いた2度目の生。その「悪さ」が半端なくて、正直、ヒロインを見る目が変わってしまいそう。黒幕デリックの信頼を得るためとはいえ、彼と関係をもつところまでは、ギリありかもしれないけれど、無実の人々を陥れて命を奪ったことは、はっきり言って意味不。大神官の言葉どおり、目的のためなら、周りが見えなくなってしまうタイプなんだね。
     では、大願成就したはずの後の、勝手に回帰させられた3周目、その存在の意味は?もしかしたら、間違いだらけの2周目をやり直すために与えられた、神の慈悲?その割には、レベッカ自身の神聖力は落ち、愛するイアンには2周目の記憶があり、さらにデリックにさえ、あの2周目の記憶がある…何てハードモード!逆行して得られるはずのアドバンテージ、全然ないじゃん!!レベッカ、安心して。3周目の生に救いなんて、望むべくもなさそうだから(笑)
     今までにない「逆行・転生」物語、ストーリーへの期待感は高まります。ただ、人物の頬が痩けて見えるときがあって、そこが好みじゃないこともあるなぁ。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    読めば、読むほどに

     ビートリッチェの体を依代に、神性人として覚醒した「レグリア」と、4人の男の物語…いや、ヒョードルは、かなり影が薄いから、3人か?ヒロインレグリアが、神性人としての自分の在り方に疑問をもった時点で、逆ハーという甘い雰囲気にはならず、結果、「逃げれば、逃げるほどに」という危機的状況です。
     まあ、逃げたくもなるわな…一番のヒーロー候補と思われたラヒクは、暴君サイコ野郎だし、甘えたワンコ系と思われたエファは、実は腹黒ギツネだし、一番純朴そうなヴィカンは、真っ直ぐ過ぎて、ある意味おバカ風味?帯に短し襷に長しとは、よく言ったものだ。
     神性人とか精神接触とか、作者様独特の設定は、何度読み返しても、すんなり理解できるものでもなく、レグリアはただ、個人としての自由や自立を守りたいがために、ラヒクやその他の男たちの下から逃げたいんだろうな…くらいしか想像できません。彼女の逃げ足ポーズは、ちょっと運動神経が悪そうだけど…(笑)
     レグリアが、3人のうちの誰と結ばれるのかが、目下の興味の対象ですが、誰とも結ばれないって未来もあったっていいよね?「逃げれば、逃げるほどに」の後に、どんな言葉が隠されているのでしょう…追い詰められる?執着される?後悔する?愛が生まれる?読めば、読むほどに、男たちの行動が分かんなくなってくるけれど、それでも、答え合わせが楽しみな作品の一つです。

    • 3
  3. 評価:4.000 4.0

    アイにはいろんなカタチがある

     王の代替わりのときに、異世界から聖女を召喚し、その聖女への最大の敬意を表す方法として、歴代王と結婚!?何じゃ、そりゃ?勝手に召喚されただけでも、えらい迷惑なのに、その上結婚!?じょーだんぢゃないしっ💢聖女に人権は、ないのかっ💢王様が好みじゃなかったら、どーすんのっ!!
     ただし、ヒロインエデリーンもヒーローユーリも、それを当たり前のように受け入れているから、文化、教育、慣習というものは、恐ろしい…マキウス王国万歳!だよね⤵️
     さて、5歳のアイが、聖女=お嫁ちゃんとして召喚されたユーリ様。まあ、このくらいの年の差なら、光源氏と紫の上のように、十数年も経てば何とかなるはずだけれど、どうもそこまで待てない&アイ自身に事情がある様子…。ここで、エデリーン登場!かくして、「愛情たっぷりな」疑似家族の旅立ちです。
     異性愛、同性愛、友人愛、師弟愛、兄弟愛、親子愛…人の関係の数だけ、愛のカタチも違うはず。マキウスの聖女は、愛されなければ、力を発揮できないそうですが、その愛が「家族愛」だって、いいはずだよね。勝手に召喚って設定は、大っ嫌いだけれど、アイの場合は、むしろそれが人命救助となっている。エデリーン、アイちゃんを全力で愛して、君こそ真の救世主だ!(あ、ユーリも…笑)

    • 1
  4. 評価:4.000 4.0

    勘違いどもを、どうしてくれようか…

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     高校時代、ちょっと憧れていた先輩と再会して、その後、想い想われの関係に…だけだったら、どんなに胸キュンだったことか…例え、ご都合主義といわれようともです。
     でもこの作品、主人公の環と健介が、徐々にお互いの気持ちを確かめ合っていく過程と並行して、とんでもないお邪魔虫が…それも、2匹も!とくるから、ほぼ全編イライラもやもやです。(意見には個人差があります)
     それにしても、昨今自分の思いどおりにならないと、過激化する輩の何と多いことか…本作も、そんな世相を反映して?ヒロイン環の元カレ正行とヒーロー健介の秘書杏奈による、主人公たちへの付き纏い&嫌がらせには、眉をひそめたくなります。引き際って言葉を、知らんのかね。この二人が、途中脱落することなく、最後までストーリーに絡んでくるあたり、敵役として天晴れ!こやつらを排除する過程で、環と健介の絆も深まっていくから、まあ必要悪なんだろうな…
     でも、やっぱりこの二人のやりようは、しつこくて、陰湿で、自己愛が強すぎて、共感できるところは、一つもなし。片想い&ストーカー気質は、せいぜい石川ひとみの「まちぶせ」か、あみんの「待つわ」程度にしておいてほしいわ(笑)

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    147年の時を越えた夫婦漫才(笑)

    「鳥籠のお姫様」のタイトルから、鳥に姿を変えられた(白鳥とか金糸雀とか、美しく儚いイメージの鳥)美しいお姫様が、黄金の鳥籠に囚われて…な〜んて勝手にイメージを膨らませていたら、はい、鶏!?それも、おそらく白色レグホン?あの、卵を産ませるための?昭和の時代に夜店では、雄ばかり売っていた?ソリア姫にフラれて、呪いをかけた魔法使い殿、相当イヤミなタイプのようです。
     そして、呪いを解くため…というか、国の未来を憂えて荊の道を乗り越えてやってきたクロシア皇帝レノク、普通なら姫に一目惚れしてめでたしめでたしとなるところなのに、相手は白色レグホン、そうそううまくいくはずもない!かくして、147年の時代を越えたプレ夫婦漫才の始まりです。
     とにかくこの二人、あーいえばこーいうで、お互い歩み寄ろうとか共感し合おうとか、そういう色っぽい話は全くなし。これで、Love路線にもっていけるの?という感じですが、これだけ飾らずに、本音を言い合える相手って、そうそういないよね?その事実に、どちらが先に気付くのか、今後の展開が楽しみです。
     聞けば、レノクは真面目に皇帝業に励み過ぎて、いまだDTのもよう…そこも萌えポイント。ソリアに呪いをかけた魔法使いの存在や、147歳の年の差?をどうするのか、まだまだ気になるところはありますが、1話に一度は必ず笑える夫婦漫才、星5でおすすめです。

    • 162
  6. 評価:4.000 4.0

    ご都合主義ではない骨太の冒険物語

    「追い出された」とか「最弱で」とか「役立たず」とかの(称号)を冠した主人公たちが、実は…という流れは、既に有象無象ネタ。隠されたチート能力の安易な連発は、スッキリを通り越して、ちょっと食傷気味?この作品も、そのカテゴリーかと思いきや、おっとどっこい意外と骨太の内容でした。
     大抵は「ブラック」の軛から解放されれば、途端に周囲の態度が激変するほど、主人公が大活躍を始めます。でも、本作の主人公ロアの成長?自己肯定?の歩みの、遅いこと遅いこと…。彼の真価に気付いているのは、一部の「本物」たちのみで、それ以外は偏見に満ちているというか、お馬鹿というか…「万能職(見習い)」時代に植え付けられた劣等感も、ロア自身の進化を阻害しているのかもしれません。
     それだけに、ロアの新しい人生がご都合主義ではなく、地に足が着いたものっぽくって、応援したくなります。それに、グリフォンや双子の魔狼という高位魔獣をはじめ、凄腕商人コラルド、腕利き鍛冶屋ブルーノ、ネレウス王国の貴族以上で構成された「望郷」のメンバーなど、超一流の「本物」たちが、ロアの人柄と腕を認め、支えてくれるところも見どころです、かなり、わちゃわちゃしてますが…
     ところで、作中、傲慢聖女候補や妄想伯爵令嬢への風当たりが、なかなかに厳しい…作者先生、セレブ女子に何か思うところ、あるんですかぁ?(笑)

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    ヒーロー見参!お隣のお兄ちゃん?(笑)

     ヒロインセレナ、掴まれただけで骨にヒビが入るって、骨粗鬆症かってツッコミを入れたくなるけれど、それだけ栄養状態が良くない証拠。笑い事ではありませんでした。食事を抜かれるって、明らかな虐待だけれど、貴族社会では躾の一環。貴族女性の自立も簡単ではない設定、生き延びるために「悪女」を演じていたセレナは、立派なサバイバーです。
     そんな中で、彼女の演技を見破ったリオは、まさしくセレナのヒーロー、救世主!天然なのか、策士なのか、この辺境伯令息、いつの間にか本流のターチェ伯爵家も巻き込んで、セレナの保護&イメチェンに名誉かけちゃってくれてます。よくいる超次元的ヒーロー(王族、侯爵位以上、人間越えスキル・チート持ち)ではなく、敵役と横並びの伯爵位レベル(場合により、辺境伯は侯爵位と同等扱いとも)、容姿そこそこ、素朴な性格、でも人を見る目だけは、人並み以上!こんな、お隣のお兄ちゃん的親しみやすいヒーロー、今までなかなかいなかった(笑)
     お馬鹿義妹マリン(自分を愛人の子と言っている時点で、アホでしょ)を始め、セレナの実家伯爵家には、徐々に自滅していただくとして、これからリオ様、どう責任をとってくださるのでしょう…期待を込めて星5です。

    • 19
  8. 評価:3.000 3.0

    タグに「ダーク」はないけれど…

     16歳の娘に結婚を強いる母、自分の欲求だけを満たそうとする年老いた夫、結婚の覚悟が足りず、夫の死を望んだヒロイン絢子、同僚いじめをする高杉家使用人たち、そして、傲慢で言葉遣いもぞんざいなヒーロー高杉雄一郎…タグに「ダーク」はないけれど、限りなくグレーに染まった登場人物ばかりで、少々不気味です。
     まあ、毒母はよくある設定として、50歳年上本郷氏、金で買った花嫁だから、何をしてもいい的な発想がキモチワルイ。絢子は絢子で、夫に向かって「死を望みます」じゃ、おかしいだろ。結婚生活のそっちの方面を、なんと心得るのじゃ?そして、高杉雄一郎さん、同僚いじめをするような、レベルの低い使用人を雇ってんのかーい?それ、監督不行き届きです。
     ヒロインは、時々サイコパスっぽい表情をするときがあるし、ヒーローは、上から目線のぶっきらぼう男だし、ここまでのところ、働き口を世話してくれた旧友の莉津子くらいかな?まともな登場人物は…。これ以上、ダーク路線には進まないでほしいかなぁ。

    • 5
  9. 評価:5.000 5.0

    免許皆伝「一途」!

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     ヒロインアデルとヒーロールイス、どこからどう見ても「両想い」だったのに、アデルは王女故に政略結婚を…。普通はここで、ヒーローがやさぐれたり、他の女性と結婚したりと、一旦堕ちることが多いけれど、ルイスは堕ちなかった、一途だった!まさに、タイトルどおりです。
     そして、あるあるなのが、「結婚したけれど、お渡りはなかった」っていう都合のよい展開。残念ながら?アデルの嫁ぎ先のザラカンドの王様、後宮の妃たちをちゃんと正当に扱って、8年の間にきちんとお渡りもあった。けれども、そんなことは一切意に介さず、アデルの降嫁を願い出るくらいだから、ルイスの一途さ、筋金入りです。
     アデルは元王女だし、ルイスはやっと伯爵位だし、そもそもアデルのほうが2歳年上だし、この二人のパワーバランス、如何ともし難い…。それでも、勘違いに早とちり、遠慮に誤解を乗り越えて、二人が対等な夫婦になっていく様子が、とても素敵です。
     近年の作品に珍しく、嫌な登場人物が、ただの一人も出てこないところも、推しポイント。最後まで、あたたかい気持ちで読み通せます。結果的に初恋を成就させた二人に、「一途」の免許皆伝星5を贈って、この作品、超絶おすすめです!

    • 2
  10. 評価:4.000 4.0

    おとぼけクエストは、いつか大化けする?

     逆行・回帰したヒーローが、前周の知識と経験を生かして…と、大体の骨子は、従来の転生冒険者クエストものと同じ。ただし、漠然と冒険するのではなく、ヒーロー秋には、「魔力渦」に侵された妹夏のために、「月の魔石」を集めるという強い動機があること、そして、クエストが微妙にアホらしくてほっこりしていることあたりが、他作品と一線を画しているかもしれません。一定時間息を止めたり、人前で熱唱したりって、何の役に立つ?「無職」故の、いつか大技に転向するための前振りなのか、単なる茶化しなのか…結論は、もう少し先のようです。
     少年漫画ジャンルですが、この手の作品には珍しく、ヒーローの造形がすっきり。「指熱」の川野タニシ先生風に見えて、好感がもてます。敵悪役キャラは、相変わらず不気味だけど(笑)1話64ptは懐が痛むものの、このボリュームと、大体2話分で収まりがつくことを考えれば、妥当な線かと。
     察するにこの作品、そんなに悪くはなさそう。ただ、後発作品ってところが、惜しいよなぁ…

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