Mayayaさんの投稿一覧

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121 - 130件目/全864件
  1. 評価:5.000 5.0

    天晴れ!悪女の鑑サンドラ

     自己肯定感は低いけれど、健気で愛情深いヒロインリリアーナ。若くて、イケメンで、地位も実力もあって、対外的にはハイスペックなのに、情緒面では、結構ポンコツのヒーローウィリアム。まあ、この二人については、いいんです。ほっといてもラブラブで、もう十分幸せですから。きっと、もっと幸せになってくれるんじゃないかな?
     注目すべきは、リリアーナの継母である、悪女サンドラ。この人、凄いんです。リリアーナへの虐待ぶりは、横暴で陰湿だし、屁理屈の捏ね方も堂に入っているし、更生の余地なし…っつーか、更生する気は、全くない。唯一、彼女の功績を挙げるとすれば、リリアーナの異母弟であるセドリックを産んだことと、彼に関心をもたなかったことくらいかなぁ。あ、二つだった。愛する人との間に生まれた跡取り息子なのに、放置するなんて、それ以上に、リリアーナへの関心というか、憎しみが強かったんでしょうね。では、一体何故そこまでリリアーナを憎んだのか…そこが、サンドラのサンドラたる所以でした。
     いろいろな悪女を見てきましたが、サンドラは、その中でも五指に入る悪女。「復讐の皇后」のローズモンドに匹敵するような、悪女とならざるを得なかった背景が理解できる、そして、救う道がない正真正銘の悪女だったと思います。
     ところで、原作はまだ続いているのに、漫画は完結というのは、コミカライズあるあるです。この作品も然り。ぜひぜひ、続編再起動を期待しておりまする。

    • 2
  2. 評価:3.000 3.0

    人はそれを「夜伽」と云ふ

     タイトルに「夜伽」の文字を入れたのは、悪戯に興味と想像を掻き立てたかったからなのか…確かに、王様を退屈させないために、様々な「お伽話」を寝物語として聞かせるという意もある「夜伽」。でも、現在では、ほとんどの人が、それとは異なる意味で、この言葉を捉えている。羊を数えて眠りに誘うことを、「夜伽」と考える大人は、まず居りますまい。どう考えても、「寝かし付け係」でしょ!
     その必殺?「羊数え歌」を加護にもつメリエール(←名前そのものが、暗に羊!)は、無能で役立たずということで、家族から蔑ろにされていたものの、第二王子ランドルフに召し上げられたことによって、一発逆転、ハッピーライフを送ることに…?!かどうかは、もう少しストーリーが進まないとです。
     気になるのは、登場人物たちの瞳の下のほうにへばり付いている、白い光?影?か何か。ハイライトの一部のつもりだったのかな。個人的には、目ヤニに見えてしまうのですが、多分、気のせいですわ(笑)

    • 3
  3. 評価:4.000 4.0

    同情?怨嗟?溺愛?拓人の真意は?

     人身事故って、被害者は無論のこと、加害者及び加害者家族も、深く傷付く。高額な賠償金の支払い、社会的信用の失墜、被害者に対する悔恨の念…場合によっては、事故に遭った被害者に対して、逆恨みに近い感情を抱くこともあるらしい。
     さて、拓人が七瀬の前に姿を現したのは、偶然か、意図的か…現時点では、はっきりとは分からない。しかし、数回通っただけにしては、七瀬に対するアプローチが顕著なので、おそらく後者なのではないかと思われる。その場合の、拓人の真意は?事故で、心にも体にも傷を負った七瀬への同情か、密かに見守っているうちに、七瀬の人となりに惹かれた上での溺愛か、最も考えたくないことだが、加害者家族として負った負の感情をぶつける相手として、七瀬を選んだか…拓人が、あまりにもパーフェクト過ぎて、疑心暗鬼になっている自分がいる。
     七瀬と拓人の、コーヒー談義が興味深い。拓人でなくても、いろいろなコーヒーを試したくなってくる。交通事故被害者と加害者家族同士を、「宿敵」と位置付けるならば、違和感しか感じないが、ここは一つ「剥き出しの溺愛」とやらを、信じてみたいと思う。

    • 1
  4. 評価:3.000 3.0

    BL設定、必要ですか?

     物語の冒頭で、ヒロインが転生したり、憑依したり…よくある設定ですが、それ、本当に必要?って感じる場合が、ほとんどです。この作品は、その筆頭に位置するかも…?
     ヒロインが憑依した相手は、「姉の男を奪ってしまった」というBL小説の中の、実の弟に夫を奪われる妻の役…なかなかのトンデモ設定ですが、さらに言わせてもらうならば、これだけBLで引っ張っておいて、本編では、BLのBの字も感じさせない、普通のファンタジー展開。一体、何のための「姉の男を奪ってしまった」設定かって話です。
     ヒロインシエリナが転生者で、嫁ぎ先のサイフリード公爵家が呪われていて…というところまでは、よくある話。でも、そこに前公爵の忘形見の双子や、ドラゴンが絡んでくると、一癖も二癖もある登場人物が縦横無尽に入り乱れて、もはやカオス状態…はっきり言って、登場人物、多過ぎます!シエリナとヒーローキリアン、そして、キリアンの甥と姪である双子のエルヒとアイリンの呪い関係だけで、正直お腹いっぱい。ここに、どうやってシエリナの弟シオンを絡ませて、BLテイストにもっていくつもりなんだろ…?
     ところで、どうもこの公爵家の呪いの裏には、シエリナの実家であるキエフ大公家が、深く関わっている模様…お?いよいよ、シオン登場で、ファンタジーからBLへと路線変更か?

    • 5
  5. 評価:5.000 5.0

    気長に待ちます!

     ひと言でまとめるなら、「面白い」…異世界転生、家庭内カースト、お仕事プロフェッショナル、魔法、妖精、魔物、宮廷ロマンス、年の差婚…ん?まだ、あったっけな?とにかく、ありとあらゆるファンタジーの要素がてんこ盛り。でも、それがぐちゃぐちゃしていなくて、きちんと美しく盛り付けられている…そんな印象の、ひと口で何種類もの味が楽しめる、美味しい物語です。
     スーパーお針子のヒロインユイも気になるけれど、やっぱり一番気になるのは、ヒーロー(?多分)アージット様。この実質バツ2の前王様、一体年いくつ?何歳で、現王アムナート様の父親になった?いろいろ読み取ると、大体の目星はつけられるけれど、いつも「具体的な年齢の表記はないか」と探しながら読む自分がいます。
     これだけの物語だから、いろいろ伏線の回収に時間がかかって?紙コミックスが、年に1冊発行される程度のスローペース。これについては、賛否両論あるようですが、自分は気長に待つ派です。結末を焦り過ぎず、蜘蛛の糸のように絡ませた伏線を、しっかり回収して、作者さん自身が納得できる作品に仕上げてくださることを願っています。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    愛しさと、刹那さと、

     冒頭から悲劇の予感…「真実の愛によって かけられた魔法が解けるのは お伽話の世界だけ」
    これは、ラビとステラの行く末を、暗示した言葉なのでしょうか。
     100年に一度供せられる「生贄の花嫁」に、妹の代わりに志願したステラ。家族を失った経験があるが故に、家族の大切さを知っている彼女、そんじょそこらのお嬢様とは、肝の座り方が違います。ラビが陰なら、ステラは陽。ともすれば、暗くなりがちなストーリー展開を、彼女の明るさが救っています。
    「青い薔薇」が、とても印象的。自然には決して発生しないという、その色の薔薇は、不自然に生かされてきたラビそのものを、さりげなく象徴しているのでしょうか。契約で始まった二人が、信頼し合い、やがて、愛し合うようになる中で、「呪い」を解こうと奮闘しますが、そこには、様々な障害が。
    「メテオール」とは、フランス語で「流れ星」を意味するとのこと。あまりにも長い間、全てを諦めてきた吸血鬼と、自由な心をもち、生きる力に溢れた貴族令嬢との恋物語。それは、流星のように美しく輝き、そして、儚く消えていくのか、それとも…。冒頭、ステラが残した言葉「二人一緒に 太陽の下で笑い合う夢を 諦めないで」に繋がることを信じて、星5です。

    • 107
  7. 評価:5.000 5.0

    丁寧なお掃除は、ケガレも祓う物語

     いやいやいや、継子とか、異能があるとかないとか、まあ、それなりの理由があるなら、この「虐げ」も少しは理解できるけれど、容姿が自分たちに似ていないからってぇ?それが、実の我が子を虐げ、女中以下の扱いをする正当性?この手の漫画史上、最も理不尽な理由で虐げられているヒロイン、それが、キャスライトです。
     でも、この伯爵令嬢、存外に逞しい。家族以下、それどころか使用人以下の扱いをされても、鋼のメンタルで受け流し、自分に出来ることを見つけながら、前向きに生きる…好みのヒロイン像に、ドンピシャ当てはまります。そして、ケガレが見えたり、ケガレを祓ったりできる不思議な力が、彼女には…うん、この「結婚」、うまくいきそうじゃない?
     ヒーローのジルカシウス様も、溺愛路線まっしぐら、ざまぁルートは確定事項なワケだから、軽快なテンポで読み進められること、請け合いです。性格の悪さが顔に出ている本当は不細工妹チェリアリアの我儘から始まった、この身代わり婚、実は適材適所のどハマり婚として、最後まで突っ走ってくれることを期待しています。
     ただねぇ、基本1話75ptで125話以上は、正直ツラい…チェリーばりの我儘と自覚しておりますが、無料分を増やす、または1話50pt程度など、もっと庶民に愛の手を…。

    • 13
  8. 評価:5.000 5.0

    化け猫憑きのヒロインと余命半年のヒーロー

     大正〜軍人〜術士〜虐待〜異能とくれば、いつかどこかで読んだお話と、よく似た設定。まあ、興味を惹かれるネタだから、そこは仕方ない。後発作品ということで、ハンデ多めではありますが、化け猫憑きのヒロインと、余命半年のヒーローという組み合わせは、なかなか面白そうです。
     異能をもたない家に生まれた環は、「化け猫憑き」が判明し、自由を奪われて育ちます。娘を見捨てた両親、腹黒妹と、家族像はテンプレ的。家族の仕打ちが酷いと思うのは、我々が現代日本人としての教育を受けたからであって、人間の本性に立ち返れば、あながち不思議ではない反応。
     息を潜めて生きてきた環が、晴信と出会うことによって、生きる目的を見い出し、意志の強い女性として目覚めていく様子は、ヒロインとして推せます。
     晴信は晴信で、呪詛のせいで、何と余命半年!絶対に子どもを残すつもりなら、さっさと誰かと子づくりすりゃいいのに、謎の嫁選別?何だかんだいっても、好みはうるさそう。
     そんな「訳あり」二人が、「生きる」という共通の目的をもって、運命に立ち向かいます。晴信に呪詛をかけた者は一体?環の化け猫憑きには、どんな秘密が?そして、同志として始まった二人の関係は…?似て非なる物語、今後どう展開していくのか、とても楽しみです。

    • 16
  9. 評価:4.000 4.0

    次期社長に溺愛されても、働きたい!

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     幼馴染年の差シンデレラ物語のカテゴリーですが、その中では、設定・展開にあまり無理がなく、納得できる内容なので、推せる作品です。
     例えば、ヒーローの京一。次期社長は決定事項という御曹司設定ですが、パーフェクトなスパダリかと思えば、実はそうでもない。結構あたふたバタバタします(心理的に)。そこが、現実味があって、良いのです。
     ヒロインの麻衣子に至っては、先走ったり、自信喪失したり、空回ったり、拗らせたりと、見ようによっては、ちょっとイラつく感じ?つけ込む隙がありそうで、同性から、足を引っ張られるタイプかも。ただし、京ちゃんブランドを傘に着ることなく、あくまで一個人として認めてもらおうと、努力を惜しまないところは、さすがです。
     物語は、多少サスペンスタッチ?の登場人物はいるものの、京一がブレることはなく、基本タイトルどおり「再会したら溺愛」なので、安心して読めます。妊娠、出産、育児の様子も描かれているので、続話を〜!外伝を〜!という気分には、ならずに済みそうですよ。

    • 0
  10. 評価:3.000 3.0

    ♩ありの〜ままで〜♫

     ポチャ子とイケメン男子のウブ恋は、結構描き尽くされた感のあるネタですが、あじた先生の描くヒロイン沙奈は可愛く、ヒーロー日下部氏は誠実そうなので、ま、いっかなあと…。キャラの魅力に、大いに期待しています。
     その上で、敢えてひと言。睨まれていると感じた沙奈が、その理由を問うたところの「むしろかわいくて仕方がない」という、日下部氏の返答の違和感。異動間もなくの、まだ十分信頼関係を築いたとはいえない上司と部下の間柄で、これはまずいでしょ。下手すりゃ、ハラスメント案件よ〜。せめて「心の声」にしとけば、よかったね。
     ま、ハラスメントも、受け取る側が相手に対して好意をもっていれば、ハラスメントに当たらないみたいだから、あ”〜、人間関係って、言葉って、本当に面倒くさい…。
     さて、今後の展開ですが、ヒーローの溺愛三昧は決定事項として、気になるのは、沙奈のビジュアル。このままポチャ子でいくのか、それとも一念発起して…?願わくは、ありのままの現状維持で、最後まで突っ走ってほしいと思っています。

    • 3

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