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毒の花、鈴蘭
表紙のすずの表情に毒々しさがにじみ出ていて、読者にはこれから何かヒロインに悪いことが起こるとわかりやすい。
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表紙のすずの表情に毒々しさがにじみ出ていて、読者にはこれから何かヒロインに悪いことが起こるとわかりやすい。
もともといじめっ子だった青年が前非を反省して、いじめられっ子のヒロインを困難に立ち向かえるよう励まし、救う話。
ふだんはおとなしい普通の男の子なのに、演じ始めると何かのスイッチが入り、堂々と話し始め、周りを圧倒させる演技を始める。
生まれながらの悪女なのかもしれないが、周りの男たちがもっと誠実だったなら、父親がもう少し優しく温かくヒロインに接してあげていたなら、別の人生を送れたかもしれない。
今でも、親や経済的なしがらみのせいで、愛し合っている相手がいても、許されない恋愛というのはきっと存在するのだろうが、愛し合えた思い出は結ばれなかったからこそ美しいのかもしれない。
優秀な姉に比べられ、孤独な子ども時代を過ごしたために、妄想癖が悪化し、パラノイアになってしまったのだろうか。 作中では母親は優しくて、子どもを追い詰めるようなタイプには見えないのだが。
友人たちからはありのままを理解されないクローディーヌだが、家族みんなから愛され、母親はクローディーヌを心では理解し、上手に接しているように見える。
自分には縁のない私立のお嬢様学校の華やかな学園生活がのぞき見られて、おもしろいです。紆余曲折を経ておにいさまと最後、結ばれるのかな?と予測していたのですが…。
やはり原作は絵が繊細で華麗で圧倒されます。ストーリーも歴史に忠実な部分もありながら、男装の麗人というフィクションをうまく組み込んでいて、惹き込まれます。
前作に見られた禍々しさが、ストーリー的にも画風でも薄められたような印象を受けますが、これはこれで読みやすくて好きです。
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鈴蘭