5.0
人間地に足がついてるのがいちばん
目先のことにとらわれると全部なくしちゃうんだよってお話が多かったです。
なんちゃってボディメイクの話はちょっと本気で苦しそうで可哀想でした。
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3284位 ?
目先のことにとらわれると全部なくしちゃうんだよってお話が多かったです。
なんちゃってボディメイクの話はちょっと本気で苦しそうで可哀想でした。
10年以上前に出た作品が多く、どことなく古さを感じますが、人間関係のトラブルっていつの時代もかわらないなぁという気分にもなります。
常識や感覚がある程度噛み合わないと、人間関係のつき合いって難しいですよね。
いわゆる24年組の中でも、萩尾が少女漫画の世界を広げていったのに対して、大島弓子はより「深化」させたというのがわたしの個人的な評価なんですけど、この作品集は少女漫画でしか表現できない、それでいて奥が深い作品だと思います。
他のジャンルで描こうとすると、クレイジーな人たちにしかならない。 作品発表当時はなかった言葉ですが「不思議ちゃん」ばかり。
そうした人にも独特の精神世界があるっていう、当たり前のことを気づかせてくれます。
ここまで性格も口も悪い人いたら、どんなお金持ちのお嬢さんでも疎まれそうですけどね。笑
エリートと結婚できたのも謎です。できたとしても、早々に破綻してたでしょう。
まあ本音はこんなもんかな?って人は実際いますけどね。一見人あたりよさそうで、性格の悪さが漏れだしてる人。
もう一人の友人に関しては、主人公同様深く考えないようにしようと思いました。笑
読者投稿ものにありがちですが、自分を美化して嫌いな人をことさら非常識に描いてることありますよね。
でもそれこそがレディコミの醍醐味だとも思うんです。読んでスカッとします。
この作品の場合だと金額はちょっと大袈裟な感じがしますね。笑
自分が死に際して、本当に持っていきたいものは何なんだろうか?と考えさせられる内容でした。
一番楽しかったこと、幸せだった瞬間ってなかなか思い出せないもので、意外と誰かに気づかされることがありますね。
登場人物に対する、作者のあたたかい視線を感じます。
レディコミ作品の中では、どことなく地味な印象もあるまるいさんですが、不思議と「身近な話」に思えるリアリティがあります。
スッキリする話もあれば、どこか澱んだ気持ちになる作品もあります。
「迷い恋」は似たような経験した友人がいるので、何ともいえない重たさもありました。
「ホラー」というよりは、怪奇とか恐怖漫画っていう呼び方がしっくりくるような気がします。
作品の発表当時は、水木先生と比較されて「闇雲に怖がらせようとしてる」と批判されたこともあるようです。
ただこの作品は何ともいえない切なさや哀しさに満ちていて、恐怖を通して人間の本質を描いているように思えます。
カッコいいけど、どことなく野暮ったい感じの80年代ですが、当時の空気感とか雰囲気がよく出ている作品だと思います。
昔はファッションや音楽とか、カルチャーが漫画と密接でした。近年だと「オシャレな漫画」それ自体が一つのジャンルになってて、オタク向け作品と別世界になってるのが何となく寂しいです。
設定のユニークさ以外は、まあ鈴木由美子らしい作品だなぁという印象ですが、登場人物のファッションが00年代前半のハイファッションだったりします。
細部のこだわりとか、時代の空気感をうまくとらえた作者さんですね。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
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