5.0
宮崎作品の素晴らしさ
レディコミの枠を越えたスケールがありつつ、レディコミでしか成立しないストーリーや世界観が宮崎明子さんの漫画の魅力だと思っています。
時々自分の痛いところをつかれているような感覚になるのも、登場人物の描き方がリアルだからでしょう。
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レディコミの枠を越えたスケールがありつつ、レディコミでしか成立しないストーリーや世界観が宮崎明子さんの漫画の魅力だと思っています。
時々自分の痛いところをつかれているような感覚になるのも、登場人物の描き方がリアルだからでしょう。
某ドラマの影響もあってか、そもそも格差社会の象徴ゆえかはわかりませんけど、レディコミの人気コンテンツの一つになりましたね、タワマン。
実際のところ階数マウントとか、そんなにないとも聞きますけど、富裕層の集まるところ何かしらあるとは思います。
結構斬新なテーマを扱うんだなぁという印象です。セクシュアルマイノリティの中でも、ポリアモリーってまだまだ知られてない分野ですし。
家計簿つけてると思いますし、家計のことを頓着せず欲しいものをばんばん買うのは、昭和の奥さんとしても、どうかと思うんだけどなぁ。
そしてラストが何とも救いがない。
宮崎さんの作品に割と多いのですけど、主人公が困難な状況でも淡々としていて、ため息つきながら困難を乗りきろうとしている様子が描かれています。
他のレディコミの主人公は感情を激しく表出していることが多いので、宮崎さんの作品の特色ですね。
こちらはどの作品もかなり個性的な、というよりは結構困った人が出てくるのですが、主人公たちは淡々と当たり障りなく対処しています。
相手が自爆したり、しれ~っと去っていくのにホッとします。
初出がおそらくTwitter流行初期だと思うのですが、社会背景とか色々反映されてておもしろいです。
宮崎明子さんの作品は時々ヘビーなのも多いのですが、この作品はほどよく笑える作品だと思います。
最初のあたりは割と、カッコいい男の子が出てきたり、男装のヒロインとか斬新な切り口だなぁと思ってました。
SFのようでファンタジーでもあり、独特の世界観がある草野作品の中でも、さらに独特な世界観でした。
とはいえ後半から終盤にかけて、やっつけ仕事みたいに展開が速く何回も読み返さないと理解できなかったです。
都市と地方というモチーフが前作の「花園町メリーゴーランド」と同じなのですが、前作が都市から地方の村社会に来た異端者の視点だったのに対して、こちらは都市の文明社会から訪れた異端者に振り回される原始的な孤島の住民たちの視点で描かれています。
時代が平安時代とはいえ、稲作もないような絶海の孤島と、先進文化が発達していた都では文明の発達レベルが違う。
まさしく文明と文明の衝突です。
そして自然災害という危機が重なり、人間のエゴイズムや欲望がむき出しになっていく。
非常に壮大な物語といえます。
受験に失敗してブラスバンド部がない高校に進んだ主人公が、仲間とブラスバンド部を結成して全国目指してがんばっていく。
なるほど、王道の青春部活漫画だよね!って思うでしょ?
ところがどっこい女主人公の方がとんでもない個性で、エロありギャグありのラブコメ作品。って思うでしょ?
でもしっかり部活やってるし、何だかんだで青春ものではあるのです。
普通は18歳ぐらいまでに一通り終わらせておくようなことを、28歳になってやっと始める人。
恋に恋してるようなさまは、中学生ぐらいの少女のようにも思えます。
まあ初デートの相手が「サッカー部の○○先輩」とか「ジャニーズ系のクラスメイト」じゃなくて、「おじさん」しか選択肢がない状況だとへこんじゃいますよね。
主人公はともかく、母親はちょっと病的な印象がありました。
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ブスで婚勝つ!~人は見た目じゃない!?~