ソムタム田井のコスプレリポート:“上半身サラシのみ”の「FAIRY TAIL」レイヤー 肉体美の再現にこだわり
配信日:2025/02/24 19:01

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿で紹介するのは、2024年10月25~27日に東京・池袋の東口エリアで開催された「池袋ハロウィンコスプレフェス2024(池ハロ2024)」に参加していた、「FAIRY TAIL」のルーシィ・ハートフィリアに扮(ふん)する乃街まのさんと、エルザ・スカーレットに扮する花宮いのりさん。
期間限定で活動していた自己プロデュースアイドルグループ「Couleur Clarity(クルール クラリティ)」のメンバーでもある乃街まのさんと花宮いのりさん。「FAIRY TAIL」の“併せ”は同年の春から計画していたそうで、乃街さんは「時期は大幅にズレてしまいましたが、『池ハロ2024』でようやく実現できました」と話す。
「待ちに待った『FAIRY TAIL』併せ、エルザと一緒に撮影できて本当に楽しかったです! こだわったポイントは、ルーシィの元気で明るいイメージを表現するために、つけまつ毛の毛束感を強調したメークにしたところです」
キャラクターの特徴である、“ふくよかな胸の再現”にも注力した。
「ルーシィは胸が大きいキャラクターなので、ちょっと苦しくなるくらい衣装の下にはたくさん盛って。ボリュームのある胸元を再現しました。その甲斐(かい)あってか(!?)、海外の『FAIRY TAIL』ファンの方にも気づいてもらえたのでうれしかったです」
花宮いのりさんは、思い入れのあるキャラクターのコスプレをするにあたり、体づくりを頑張ったと話す。
「今回は、私がアニメを好きになるきっかけになった作品でもある『FAIRY TAIL』のエルザのコスプレをしました。ずっとやりたいと思っていたキャラクターなので、こうしてお披露目できて、すごくうれしいです。こちらの衣装は“妖刀紅桜”の換装バージョンなんですけど、上半身がサラシのみで、エルザの鍛え上げられた肉体美がもろに見える造形になってます。なので、可能な限りエルザの体型に近づけるよう、筋トレなどの体づくりも衣装手配の一貫として頑張りました」
衣装制作および体づくりに加え、ウイッグの造形や表情、仕草の再現にもこだわりが光る。
「ウイッグはいつも依頼している専属のウイッグ制作の方にお願いして、原作に忠実かつ、自分の顔の形に合った最高のものを作っていただきました。そうしてイベント当日は、ポージングや表情も大好きなエルザに寄せられるように……と考えながら撮影に臨んで。念願のコスプレを『池ハロ』で披露できて、本当に楽しかったです!」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB