ソムタム田井のコスプレリポート:「ドラクエV」レイヤーがずらり 主人公&花嫁候補たちのこだわりは?
配信日:2025/01/26 20:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿で紹介するのは、2024年9月26~29日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」で見つけた、「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」の主人公に扮(ふん)するゆーりさん、ビアンカに扮するアカバネさん、フローラに扮するまーさんさん、デボラに扮する愛依梨さん。
コスプレイベントは前述のとおり、会場を彩るレイヤー陣の衣装を通して“最新の人気コンテンツ”を分析できるところが面白いポイントだが、その一方で懐かしいアニメやゲームのキャラクターと出会える点も、参加する上での醍醐味といえる。
2024年にはHD-2D版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」が発売、大ヒットを記録するなど、新作がリリースされるたびに話題になる「ドラゴンクエスト」シリーズは、コスプレ界隈でも人気の高いゲーム作品の一つ。
中でも親子三代にわたる壮大な物語や、モンスターを仲間にできるシステムが特徴的な「ドラクエV」は、シリーズファンの間でも人気の高い作品で、ゆーりさんたちは原作絵や、同作のキャラクターたちが登場する派生タイトルのゲーム画面などを参考にしつつ、衣装やウイッグの制作に当たったと話す。
「『ドラクエV』の主人公といえばターバンが印象的なので、なかにボードを仕込んで、絶対に形が崩れないように仕上げました。また、マントの形もきれいな状態をキープできるよう、首まわりの布のディテールにもこだわりました」(「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」主人公/ゆーりさん)
「注目してほしいポイントは、原作絵を参考にしながら制作したボリュームのある三つ編みの造形です」(「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」ビアンカ/アカバネさん)
「理想的な紫布がなかったので、それに近い色味の布を2枚重ねて雰囲気を再現しました。イヤリングなど金の装飾は、造形が得意な友人に3Dプリントで作ってもらったものになります」(「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」フローラ/まーさんさん)
「ボリュームのある髪型の再現と、その形が崩れないようにキープすること。この2点にこだわりました」(「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」デボラ/愛依梨さん)
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB