薬屋のひとりごと:第2期最終回まで“あと2話” クライマックス直前特番で豪華声優陣が振り返る 壬氏や子翠の決意
配信日:2025/06/21 0:00

小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた日向夏さんのライトノベルが原作のテレビアニメ「薬屋のひとりごと」のクライマックス直前特番が6月20日、ABEMAで配信された。特番には猫猫役の悠木碧さん、壬氏役の大塚剛央さん、子翠/楼蘭役の瀬戸麻沙美さん、翠苓役の名塚佳織さんが出演。第2期の最終回まで“あと2話”となり、声優陣がこれまでのエピソードを振り返った。
瀬戸さんと名塚さんは「薬屋のひとりごと」の特番に出演するのは初めて。瀬戸さんは「こうやって自己紹介で子翠/楼蘭役って言うのがすごくドキドキします。第1期から出演しているんですけど、楼蘭妃役としてはクレジットにも載っていなかったので、ついに言えている!って感じがしてうれしいです」と話し、名塚も「皆さんと『薬屋』についてお話しする機会がなかったので、こうやって一緒に振り返ることができるのがうれしいです」と喜んだ。
前回の特番で振り返った第42話と最新第46話の相関図を比較しながらキャラクターの関係性をおさらいするコーナーから始まり、勇気さんは「子翠/楼蘭のこともそうですし、先帝時代からのこともつながってきて、最後のピースが、ついに全部ハマった感じですね」とコメント。
アニメスタッフによってピックアップされたキーワードを軸に物語を振り返るコーナー「薬屋スタッフ厳選!クライマックスを楽しむキーワード8選」では、各場面の映像を見ながらキャストが思いを語った。「後宮に潜む悪意」というテーマで、第40話の怪談のシーンがピックアップされると、悠木さんは「怪談がうまい順に絵も緻密になっていく、アニメ的効果もある」と語り、名塚さんは「口元のアップが多いのがすごく印象的。目で語る芝居もあるけど、口元でこれだけいろんな表情があるのがすごい」と話した。
「楼蘭と翠苓」で選ばれた入内直後の桜蘭妃の映像では、「髪飾りを放る仕草にも彼女の性格が描かれている」「子翠だと思って見たら子翠に見える!」と、第46話が放送された今だからこそ分かる描写がちりばめられていたことに驚きの声が上がった。瀬戸さんは第1期を振り返り「楼蘭にたどり着くための子翠の役作りが始まったという感じでした」、名塚さんも「目立たないように、いつの間にかそこにいるという感じ。収録のときも印象に残しすぎないように気をつけました」と明かした。
「壬氏の決意」が選ばれると、大塚さんは壬氏について「どういう面をどこまで見せるかというのが、相手が誰かによって変わってくる、見せる顔がたくさんあるキャラクター」と説明。悠木さんは「猫猫を助けるために、こんなに男前になっちゃって…! でもここを猫猫は見てないですからね(笑)」「猫猫は壬氏の人間らしい部分にほだされたくないなと思っているだろうから一定の距離を置いているけど、彼の仕事ぶりは認めているので」と語った。
壬氏の決意を描いた第2期ファイナルビジュアルが話題になると、「えぇー!格好いい!!」「ポニーテールありがとう!」と女性陣が盛り上がり、大塚さんは「今までのビジュアルにはない意志の強さが表情に出ていて美しくなっている」と話した。
「子翠の決意」というキーワードでは、瀬戸さんが「間を大事にしなくちゃいけないシーンで息や鼻の音まで工夫したので、その音を拾ってのせてくださったのがすごくうれしかった」とコメント。「友達として止めたいけど、それは子翠の意思を尊重しないことになる」と葛藤や役作りについて話す悠木さんに対し、「ここまで猫猫を作り上げてきた碧ちゃんだからこそできる芝居だった」と名塚さんが絶賛した。
7月1日に始まるユニバーサル・スタジオ・ジャパンとのコラボイベント「薬屋のひとりごと ミステリー・ウォーク~謎の薬を調査せよ~」のコラボフードも実食し、「猫猫の彩りスダチ冷麺コンボ」「猫猫の苺杏仁豆腐 黄桃添え」など感想を言い合った。
最後に、名塚さんは「より一層ここから先の話数が楽しみになりました。猫猫と壬氏の展開はもちろん、子翠も頑張っているので最後まで見守ってほしいです」、瀬戸さんは「アフレコが終わった後は達成感と寂しさを持ち合わせていたので、キャストの皆さんと映像を見ながら振り返れてうれしかった。あと2話になりますが、最後まで見逃さないでほしいなと思います」と呼びかけた。
大塚さんは「またアニメを見返したくなった。あとは47、48話を見て、みんなの決意の行き先を見届けていただけたら」とメッセージを送り、悠木さんは「アフレコ中、芝居をしている時はキリッと役に向き合って、休憩時間は作品の話をしながら盛り上がっていたので、その時を思い出すような空気の中で作品の深いお話もできて本当に幸せな時間でした。とても丁寧に作っている作品ですので、ぜひご自身の目で見届けてほしいです」と呼びかけた。
第2期のブルーレイディスク第4巻の発売記念イベントが12月14日にanimate hall BLACK(東京都豊島区)で開催され、悠木さんと大塚さんが登場することも発表された。
「薬屋のひとりごと」は、ライトノベルがヒーロー文庫(イマジカインフォス)から刊行されており、コミカライズも人気を集めている。原作のシリーズ累計発行部数は4000万部以上。舞台は、とある大陸の華やかな後宮で、毒見役の少女・猫猫が、美形の後宮管理者・壬氏と共に陰謀やウワサのひしめく後宮で起きる事件に巻き込まれていくことになる。テレビアニメ第1期が日本テレビ系で2023年10月~2024年3月に放送された。第2期が、日本テレビのアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」で放送中。第2期は、残すところ“あと2話”で、7月4日の放送で最終回を迎える。
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