ソムタム田井のコスプレリポート:「ゼンゼロ」“ニコ”レイヤーたち 眉毛や前髪の再現にこだわり
配信日:2025/01/18 21:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿で紹介するのは、2024年9月26~29日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「東京ゲームショウ2024(TGS2024)」で見つけた、「ゼンレスゾーンゼロ」のニコ・デマラに扮(ふん)する天音ありぃさんと、Lizさん。
同じキャラクターのコスプレであっても、こだわるポイントは人によってさまざま。天音ありぃさんは、キャラクターを象徴するアイテムである鞄の造形にこだわりたかったそうだが、TGSでは持ち込める小道具の大きさや形状に規制があるため、今回は小道具制作が得意な友人に作成を依頼したという。
「TGSは持ち込み可能な小道具の大きさが50センチまでなので、その条件を満たしつつ、座っても壊れないよう、頑丈な鞄を作ってもらいました。カッコよく仕上げてもらえたので、すごく気に入っています」
小道具や衣装をそろえつつ、メークでは“眉毛の形の再現”に注力したと話す。
「私個人としては、今回は眉毛の形にこだわりました。ニコは短い眉毛が特徴的なキャラクターなので、自眉を短く剃って。その上で形や角度を細かく調整したんですけど、なかなかいい感じに雰囲気を再現できたんじゃないかなと思っています」
一方のLizさんは、ウイッグの造形にこだわったそうで、特に“前髪の仕上がり”には自信があるという。
「今回は衣装制作にかける時間の確保が難しく、ウイッグは前日の夜に大慌てで用意しました。とはいえ、キャラクターの雰囲気を再現する上でウイッグはもっとも重要なパーツなので、そこは一切手を抜かず、納得のいく形に仕上げています。特に前髪部分はこだわってセットしたので、注目してもらえるとうれしいです」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB