WIND BREAKER:実写映画化 「マガポケ」人気ヤンキーマンガ 防風鈴の“ファーストルック”公開
配信日:2025/06/20 1:00

講談社のウェブマンガサービス「マガポケ」で連載中のにいさとるさんの人気ヤンキーマンガ「WIND BREAKER」が実写映画化され、12月に公開されることが明らかになった。コミックスの累計発行部数は800万部を突破し、テレビアニメ化もされている人気作で、テレビアニメ第2期の最終話が、MBS・TBS系の深夜アニメ枠「スーパーアニメイズムTURBO」で6月19日深夜に放送され、実写映画化が発表された。映画は「ブルーピリオド」「サヨナラまでの30分」などの萩原健太郎さんが監督を務め、「ハケンアニメ!」などの政池洋佑さんが脚本を手がける。
同作に登場する風鈴高校の街を守る集団・防風鈴(ぼうふうりん)の6人のバックショットを捉えたビジュアル“ファーストルック”が公開された。主人公・桜遥が敵に立ち向かう後ろ姿を収めた超特報映像も公開された。
「WIND BREAKER」は、2021年1月にマガポケで連載を開始した。ケンカだけを取柄に孤独に生きてきた主人公・桜遥が、かつて不良の巣窟と恐れられた風鈴高校に入学し、街を守る集団・防風鈴の一員となって戦う姿を描いている。2022年に「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」を受賞し、2024年にテレビアニメ化された。テレビアニメ第2期が今年4月にスタートし、6月19日深夜に最終話を迎えた。
映画は、今年2~4月に沖縄県でのオールロケで撮影された。物語の中心地ともいえる防風鈴たちが守る東風商店街のセットは、県や自治体、地元住民の協力を得て、実在の商店街を借り、1店舗ずつ装飾したという。東風商店街のアーチや防風鈴の口上が描かれた看板などもゼロから建設するなど大規模なオープンセットが制作された。
加茂義隆プロデューサーは「仲間たちの熱い友情が主人公・桜の抱える孤独や葛藤を打ち破ってゆく。そんな痛快な展開に心を動かされ、本作の実写映画化を企画いたしました。桜と同じように、誰もが一度は孤独を感じたことがあると思います。『一人では乗り越えられない深い闇も、仲間となら壊すことができる』 そんな胸を打つ原作の力強いメッセージを映画で届けたいという思いが出発点でした。企画当初より、原作のにいさとる先生をはじめ、萩原健太郎監督、脚本家の政池洋佑さんといった才能あふれるクリエーターの皆様とともに、映画『WIND BREAKER』を観客の皆様に楽しんでいただけるよう心をひとつに取り組んでまいりました。実写ならではの迫力あるアクションと心震わせる熱い友情ストーリーが融合した、この冬一番のエンターテインメント作品に仕上がっています。ぜひご期待ください」と語っている。
萩原監督は「この映画は、“ヤンキー映画”という一見すると前時代的なジャンルへの挑戦状です。それは固定観念からの脱却とも言い換えられます。どんな理由であれ肯定できない暴力を通して、若者が前を向けるメッセージを届けられるか? 若く熱量高い俳優たちと、“当たり前”に疑問を持って、壊して、再構築した先にその答えがあると信じて撮影に挑みました。ぜひ公開まで楽しみにお待ちください」とコメントを寄せている。
脚本を手がける政池さんは「『キャラクターの魅力、ひとつ残らず詰め込む』 そう心に決めて、映画『WIND BREAKER』の脚本に取り組みました。主人公の桜たちがぶつかり合い、叫び、戦い抜く姿を想像しながら、脚本打ちあわせを重ねて『全シーン見せ場』とも言える、圧倒的熱量の物語を紡げたと思います。そして、原作者のにい先生とのやり取りを経て、映画ならではのオリジナル展開も誕生しています!!! 大好きな萩原健太郎監督とのタッグで、原作が好きな人はもちろん、初めて触れる方にも刺さる、“てっぺん”を狙える全く新しい不良映画に仕上がりました! 公開までもう少々お待ちください!」と話している。
提供元:MANTANWEB