ソムタム田井のコスプレリポート：イベントを沸かす“バニーガール”レイヤー　シルエットの再現にこだわり

配信日:2024/08/31 22:01

　コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。

　東京・池袋のサンシャインシティ周辺で定期的に行われているコスプレイベント「acosta!（アコスタ）」で撮影、インタビューした、バニースーツが印象的なコスプレイヤー、マシロさん、猫足めろさん、エヴァさんを紹介する。

　昨今のゲーム作品では、キャラクターに複数の衣装が用意されていることが多く、その中でもバニースーツは人気の高いコスチュームの一つ。また、アニメ作品のヒロインの場合、イラストやフィギュアでバニースーツを着たバージョンの商品が発売されるケースがあり、それらのコスプレでイベントに参加するレイヤーも多い。

　初音ミクの“ラビットホール”バージョンの衣装を着こなすマシロさんは、ツインテールの造形にこだわりがあるという。

　「写真だとちょっとわかりにくいかもしれませんが、ツインテールをきれいに見せられるよう、シルエットの再現にこだわりました。パーツを付け足すのではなく、実際にウイッグを結い上げてツインテールを作っているので、自然な感じに仕上がっているのがポイントです」

　「ダーリン・イン・ザ・フランキス」のゼロツーに扮（ふん）するエヴァさんは、網タイツやハイヒールの材質にこだわり、脚をきれいに見せることに注力したと話す。

　「こちらはフィギュアで発表された、ゼロツーのバニーガールバージョンの衣装なんですけど、網タイツがバックシームになっているのがポイントなので、同じデザインのものを探してきました。また、衣装とハイヒールは別々で用意したのですが、色味や質感に統一感を持たせたのもこだわったところになります」

　衣装を格好よく着こなすために、体型管理にも余念がない。

　「まだ納得のいくスタイルに仕上げきれていないのですが、体型の管理にも気をつけていて。今回はこの衣装を着るために、食事制限をしたりしてウエストを3センチ絞ってきました」

　「原神」の八重神子に扮する猫足めろさんは、和装にバニースーツの要素を取り入れた同人衣装を着用。メークの色味にはこだわりがあると話す。

　「今回のコスプレでこだわったのは、キャラクター本来のイメージを大事にしながらも、同人衣装ということで、邪魔にならない範囲でオリジナル要素を取り入れたところです。メークではアイラインなどで目元の雰囲気を再現しつつ、チークも自然な感じでなじむように、髪色と同じ色味で仕上げることを意識しました」

　こちらの衣装に合わせて、独自のポージングも考えてきたという。

　「ポーズは八重神子本来の立ち姿や仕草をベースにしながら、この衣装に合う少しセクシーな要素も織り交ぜてみたので、その配分にも注目してもらえるとうれしいです」