ソムタム田井のコスプレリポート:レースクイーン衣装の「FGO」レイヤー 体作りにこだわり
配信日:2024/07/27 22:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、5月19日に名古屋市中区で開催された「ホココス2024 ~南大津通歩行者天国COSPLAY~(ホココス2024)」で撮影、インタビューした「Fate/Grand Order(FGO)」のマシュ・キリエライトに扮(ふん)する苺恋めるるさんと、ネロ・クラウディウスに扮するみーやさんを紹介する。
2015年にリリースされ、今年で9周年を迎えるスマートフォン向けゲーム「FGO」には、サーヴァントと呼ばれるキャラクターが多数登場。水着衣装やハロウィーン風衣装など、どのキャラにも複数のコスチュームが用意されているため、イベントの開催時期に応じて衣装の切り換えが可能なところも、多くのコスプレーヤーから支持されているポイントといえる。
今回、取材に協力してくれた2人は、マシュとネロのレースクイーン衣装でホココスに参加。苺恋めるるさんにおいては、衣装の華やかさに負けないよう、メークのクオリティーアップに励んだと話す。
「いちばんこだわったのはメークです。通常バージョンのマシュのコスプレもしたことはありますが、今回はレースクイーン衣装なので、ラメで華やかさを演出してみました。衣装そのものも、体のラインがきれいに見えるように縫い直したものになります」
こちらの衣装ならではの特徴であるフラッグの造形にもこだわりがあるという。
「小道具の旗は自作で用意した横幅2メートルのものなんですけど、軽めの素材で作っているので扱いやすくて。風になびく格好いい写真をたくさん撮っていただけました」
一方、みーやさんは、衣装をきれいに着こなすことに注力した模様。
「こちらの衣装は自分の体型にぴったり合うように作ってもらった……ということもあり、きれいに着こなせるよう、連日ジムに通って体作りを頑張りました」
さらに、ウイッグの造形には独自のこだわりがあるそうで、頭頂部のアホ毛にも注目してほしいと話す。
「今回参加したのは屋外でのイベントなので、風などでウイッグが乱れないように、普段よりもカッチリ固めにセットをしてきました。ネロの特徴でもあるアホ毛が写真でもちゃんと分かるよう、造形にもこだわったので、こちらにも注目してもらえると嬉しいです」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB