ソムタム田井のコスプレリポート:「NIKKE」レイヤー メークから髪の分け目まで 三者三様のこだわり
配信日:2024/06/23 6:01
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、4月27、28日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「ニコニコ超会議2024」で撮影、インタビューした「勝利の女神:NIKKE」のキャラクターに扮(ふん)するまきほさん、宮御なでさん、みるみさんを紹介する。
昨今のコスプレイベントでは、スマートフォンを軸に展開しているゲーム作品のコスプレが主流で、特に「勝利の女神:NIKKE」のキャラクターは、どのイベント会場でも扮するレイヤーをよく目にする。
今回取材した3人は友だち同士で誘い合い、「NIKKE」併せで参加した……とのことだが、注力したポイントはそれぞれ異なり、まきほさんはメーク、宮御さんはウイッグ、みるみさんは褐色肌の再現にこだわったという。
「サクラは目元が特徴的なキャラクターなので、そこを再現したくて。今回のコスプレではアイメークにこだわりました。赤のアイシャドウはなかなかいい色味のものが売っていなかったので、ネット上で探し回って。ようやく見つけたいちばん発色のいいものを購入して、そちらを使ってみました。それと、このバージョンの衣装では、お供としてカエルを召喚できるので、カエルのおもちゃを買ってきて、頭の上に固定したのもこだわったポイントになります」(「勝利の女神:NIKKE」サクラ/まきほさん)
「こだわったポイントはウイッグの造形と表情の管理です。ウイッグに関しては、ゲーム画面やフィギュアなどを参考にしながら忠実に再現することを意識して。トップの部分に分け目をもっていくことで立体的に仕上げました。加えて、マリアンは常に優しく、温厚なイメージのキャラクターなので、撮影中は“タレ目&優しくほほ笑む表情”であることを心がけました」(「勝利の女神:NIKKE」マリアン/宮御なでさん)
「ノイズはコスプレをしている人があまりいなくて、お手本になる資料もほとんどなかったので、一から自分で考えてこちらの形に仕上げました。肌の色味などきちんと再現できているか不安でしたが、褒めてくださる方が多くてホッとしています。メークは、小麦肌にブルーのアイシャドウを乗せ、そこにピンクのチークも合わせて。濃いめながら、キャラに合った品のある仕上がりになるよう意識しました。ウイッグのインナーカラーや生地の光沢感、長めのネイルなどもこだわったポイントです」(「勝利の女神:NIKKE」ノイズ/みるみさん)
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB