坂本真綾:「攻殻機動隊」草薙素子への思い 新作アニメに向き合い 「田中敦子さんへの感謝と寂しさを噛みしめる大事な時間」

配信日:2026/07/09 0:00

アニメ「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」のビジュアル(C)2026 Shirow Masamune/KODANSHA/THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE
アニメ「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」のビジュアル(C)2026 Shirow Masamune/KODANSHA/THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE

 士郎正宗さんの人気マンガ「攻殻機動隊」の新作テレビアニメシリーズ「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」の第1話「PROLOGUE + SUPER SPARTAN i」が7月7日、カンテレ・フジテレビ系の火曜午後11時のアニメ枠「火アニバル!!」で放送され、草薙素子役の坂本真綾さんが出演していることが明らかになった。草薙素子は、2024年に亡くなった田中敦子さんが演じたことでも知られている。坂本さんは「攻殻機動隊 ARISE」「攻殻機動隊 新劇場版」でも草薙素子を演じ、10代の頃には、押井守監督が手掛けた1995年公開の劇場版アニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」で少女時代の草薙素子を演じた経験がある。坂本さんが「攻殻機動隊」や草薙素子への思いを語った。

 坂本さんは「攻殻機動隊にはこれまでもご縁がありましたが、今回素子の声を担当させていただくことになったのは、思いがけないことでした。幼いころから共演の機会が多く、人としても俳優としてもずっと尊敬してきた大好きな田中敦子さんが、長い年月をかけて大切に育み愛してきた素子。今作で素子役をというお話をいただいたとき、どうしてもすぐに受け止めることができませんでした。でも監督やプロデューサーさんとお会いし、攻殻機動隊に憧れ影響を受けてきた世代のクリエーターたちがリスペクトを込めて挑戦する作品であると伺い、真っすぐな熱意に触れ、もし私にできることが少しでもあるのならと考えました」と草薙素子役に挑んだ。

 「全話の収録は既に終わっています。この作品に向き合うことが、私にとって敦子さんへの感謝と寂しさを噛みしめる大事な時間になったように思います。今作の素子は表情豊かでエネルギッシュで、コミカルなシーンも多いです。このような素子をアニメで見るのは初めてで新鮮でした。そのぶん演じるのはとても難しかったです。軽やかさの奥で、素子が人知れず欠落を抱えながらも進んでいく、その原動力とは何なのかずっと考えていました。これから先どれほど時が流れ時代が変わっても、攻殻機動隊が世界中の人々に与えるインスピレーションと問いは永遠だと思います。いつまでも愛され憧れられ続ける、伝説のような作品に携わらせていただけたことを大変ありがたく感じています」とコメントしている。

 公安9課の司令塔である荒巻大輔役の山路和弘さん、両目が義眼の部隊のナンバー2であるバトー役の安元洋貴さん、元刑事の新米隊員のトグサ役は中村悠一さん、電脳工作に長けた古参隊員・イシカワ役は後藤光祐さん、片目をアイパッチで覆う隊員・サイトー役の奈良徹さん、AI搭載型思考戦車フチコマ役の金田朋子さん、情報管制担当の女性型ロボット オペレーター役の大井麻利衣さん、内務大臣役の茶風林さんが出演していることも明らかになり、声優陣がコメントを寄せた。

 新作は「ダンダダン」「スコット・ピルグリムテイクス・オフ」「平家物語」などに参加してきたモコちゃんが監督を務める。モコちゃんが監督を務めるのは初めて。芥川賞作家の円城塔さんがシリーズ構成、脚本を担当し、サイエンスSARUが制作する。

 「攻殻機動隊」は、1989年にマンガ誌「ヤングマガジン」(講談社)の増刊「ヤングマガジン海賊版」で連載をスタートしたSFマンガ。電脳戦や格闘などで優れた能力を持つ全身義体(サイボーグ)の草薙素子をリーダーとした部隊が、高度複雑化する凶悪犯罪に立ち向かう姿を描いている。

 押井監督が手がけた劇場版アニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」に加え、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S,A.C.)」シリーズ、「攻殻機動隊 ARISE」シリーズなどのアニメが制作されてきた。スカーレット・ヨハンソンさん主演で実写化したハリウッド映画版も話題になった。

 ◇荒巻大輔役の山路和弘さんのコメント

 「攻殻機動隊」。このタイトルが懐かしい。私が初めて劇場アニメに関わったのが、この作品だった。田中敦子が居た。家弓家正さんが居た。お二人とも鬼籍に入られたが、自分が緊張の極み状態だった所為か昨日のことのように憶えている。また関われたことが誇らしい。そして今回、荒巻というダサカッコいいオヤジに対面し、ともに収録はできなかったが、先に録(と)った坂本真綾の落ち着いた声に包まれたとき、いうに言われぬ幸せを感じた。この作品、たまらない。

 ◇バトー役の安元洋貴さんのコメント

 若かりし時よりずっと愛してやまない「攻殻機動隊」。その世界に自分が関われることになるとは、人生何があるかわからないもんですね。ただただ、精いっぱい努めます。これしか言えないです。よろしくお願いいたします。あ、そうだ。攻殻機動隊展行ってたんですけど、それを話すと匂わせとか言われても嫌だから話せずにいました。それだけが辛かったです(笑)。ちなみに展示は最高でした。

 ◇トグサ役の中村悠一さんのコメント

 これまで何度もアニメ化され、そのどれもが魅力にあふれた本シリーズの最新作に参加ということで、シリーズを見てきていた自分には青天の霹靂といいますか……とにかく驚いたのを覚えています。参加することが決まってからはそこまで時間も置かず収録が始まり、トグサ、本作ではあえてトグサ君と呼びたいところですが、彼への向き合いがほぼ時間を占めてきたと思います。トグサ君は経験値が無いわけではないですが、「9課」の仕事をするという中では甘いところもあるので、喜怒哀楽が豊かでこれまでのイメージとは少し違ったタイプになると思います。視聴者の皆さんの目線になれるキャラクターとして演じていきたいです。初めて本作に触れる方はもちろん、これまでシリーズを愛してくださっている方にも楽しんでいただける作品になっ ていると思います。迫力ある映像やアクションだけでなく、現代にも通じるテーマや問いかけが数多く盛り込まれていますので、じっくり味わっていただければ嬉しいです。新たな「攻殻機動隊」をよろしくお願いいたします。

 ◇イシカワ役の後藤光祐さんのコメント

 「攻殻機動隊」は学生時代に出会い、当時はまだ多くを理解できず、大人な渋い作品だと感じていました。それが大人になり、「攻殻機動隊」の面白さに触れ、憧れを抱き、今作品でイシカワに携われました。イシカワを家具で例えるならソファーだと個人的に感じております。多くの方がこの作品へのさまざまな思いがあるのを承知しております。僕も同じく思う一人です。それらを受け止めた上で、考え、丁寧に、そして攻めの姿勢でモノづくりに挑戦していきました。では、電脳の世界へいってらっしゃいませ。

 ◇サイトー役の奈良徹さんのコメント

 テレビアニメ「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」楽しみであると同時になんとも言えない緊張感があります。どういう映像になるのか、どんな音楽が作品の空気をつくるのか。出演者ではありますが、僕自身楽しみにしています。僕はサイトーをつとめさせていただきます。本当に光栄に思っています。「攻殻機動隊」。ありがたいことに、以前出演させていただいたことがあるのですが(一度だけですが)、令和の時代にこんな未来が待っているとはまったく想像できませんでした。あの時の自分に教えてあげたいです。ぜひ「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」楽しんでください。

 ◇フチコマ役の金田朋子さんのコメント

 声質的にバレやすいので(苦笑)、普段兼ね役が少ない私ですがいっぱいでてくるフチコマをなんとありがたいことに全て担当させていただきました! めちゃめちゃうれしかったです! そしてそれぞれのフチコマがみんな愛おしくてしかたないです! ただ、昔、声を研究されてる先生に私の声を見ていただいたことがあるのですがシロテテナガザルが危機感を感じた時に仲間を呼ぶ時の音波と一緒らしくそんな私がたくさんのフチコマの声を担当させていただいたこともありもしかしたらなんですが謎の頭痛が起きるかもしれません(苦笑)。その時は必ず耳鼻咽喉科に行ってください(苦笑) とにかく楽しかったですーーーー!! フチコマ最高ーーーー!! 皆さんよかったら推しのフチコマ??を見つけてみてくださいっ(笑)。

 ◇オペレーター役の大井麻利衣さんのコメント

 まさか自分が「攻殻機動隊」に携われる日が来ようとは...大変光栄です! たくさん映像化されている「攻殻機動隊」ですが、今回は原作に沿って、よりポップでコミカルな部分も感じ取れるかと思います。オペレーターことオペ子さんは、ゴーストを持たないアンドロイドで酷い目にあったりもしますが、設定資料をいただいた際、「(オペ子は)可愛いです。とにかく可愛くなれって思いながら描いくだ下さい」の指示と、どの表情画にも「可愛い」と書いてあって愛を感じました(笑)。オペ子は9課を見守る存在ですから、私も視聴者の皆さんと一緒に、全スタッフ・キャストの想いの詰まった今作品の放送を見届けたいと思います!

 ◇内務大臣役の茶風林さん

 憧れの「攻殻機動隊」に参加できて感無量であります。未来を先取りしたストーリー、それを裏付ける重厚な政治構造、イカしたメカの数々、セクシー満載、センスの良いウィット、その中で政治的ボスである内務大臣、横柄でありながらもその仕事はでたらめではない、そんな巨体のブルドッグのような内務大臣を演じることができて至福でありました。ぜひこの新しい「攻殻機動隊」をお楽しみください!

提供元:MANTANWEB

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