幾田りら:“声”に向き合い続ける人生 リラックマに支えられ アニメ「リラックマ」インタビュー

配信日:2026/04/04 7:01

アニメ「リラックマ」の主題歌「stay with me」、ナレーションを担当する幾田りらさん
アニメ「リラックマ」の主題歌「stay with me」、ナレーションを担当する幾田りらさん

 人気キャラクター・リラックマのテレビアニメ「リラックマ」が、4月4日午前9時25分からTBS系で順次放送される。同作で主題歌「stay with me」、ナレーションを担当するのが、シンガー・ソングライターとして活躍する幾田りらさんだ。幾田さんは、幼い頃からリラックマのグッズに囲まれて育ち、「人生の中でずっと支えてくれた」と語るほど、リラックマが大切な存在だという。リラックマ愛、主題歌に込めた思い、自身が向き合い続けてきたという“声”について聞いた。

 ◇夢を追う中で勇気付けてくれたリラックマの言葉

 幾田さんにリラックマとの出会いを聞くと、「もう、気づいたらそばにいてくれたんです」と語る。

 「私の『りら』という名前がリラックマと近いこともあって、物心つく前から母がスプーンやマグカップなどリラックマのグッズを使ってくれていたんです。私自身、名前が似ていることですごくシンパシーを感じて、小さい頃はリラックマと言えば自分のキャラクターくらいの気持ちでした(笑)」

 そこから幾田さんが明確に「リラックマと一緒に過ごした」と感じるようになったのは、リラックマの言葉をつづった書籍「リラックマ生活」(主婦と生活社)シリーズを読むようになってからだ。

 「小さい頃から、10代になって夢を追っている中でも、リラックマの言葉にすごく勇気付けられて、人生の中でずっとリラックマがいろいろなタイミングで支えてくれました。『リラックマ生活』シリーズの中でも『やんわり上手』という、肩の力を抜くことが難しい人に対して『そんなに力みすぎなくていいんだよ』というメッセージが込められた巻があるんです。私自身、学生時代も今もなんですけど、いろいろなことに対して気にしいというか、自分の言動の一つ一つが誰かを傷つけてしまっていないかな?とか、どう思われたかな?とすごく気にしてしまうところがあって。でも、その巻には、肩の力を抜きづらい自分の性格を否定する形じゃなくて、『そういう人もいるよね』という感じで肯定してくれつつ、肩の力を抜くための一言がたくさんつづられていて、勇気づけられました」

 リラックマは、幾田さんにとって「憧れの存在」でもあるという。

 「だらだらしていることが“らしさ”というのを前面に出しているキャラクターってなかなかいないよなと思って。自分みたいな煮詰まっちゃう性格の人間には憧れの存在というか。そうやって生きるのもすごく大事だよなと思わせてくれるんです。いつもいつも『頑張らなきゃ!』とやっていると、息苦しくて、幸せを逃しちゃう瞬間もあるよなと。リラックマは、いろいろな人のそういう部分を肯定してくれる存在なんだろうなと思います」

 ◇主題歌「stay with me」に込めた愛と感謝 大切な人と重なる楽曲に

 自分にとって大事な存在であるリラックマのアニメの主題歌を担当することになり、「まさかリラックマという作品に音楽という形で携わることができる未来があるとは全く思っていなくて、お話聞いた時はすごくうれしかったですし、『りら』という名前でよかったなと思いました」と喜びを語る。

 主題歌「stay with me」は、幾田さん自身が作詞、作曲を手がけ、リラックマへの愛と感謝を込めた楽曲だという。

 「リラックマへの愛と、自分の人生を支えてくれた感謝を込めることを一番に意識して書きました。この曲が誰かの元に届いた時に、身の回りにいるリラックマのような存在を想像していただきたいなと思いました。それは家族であったり友達だったり、あるいは恋人だったり、いろいろな存在があると思うんですけど、ただそばにいてくれるだけで自分の心が少し軽くなったり、温かい気持ちになれる存在がいたとしたら、そこに重ねてもらえる曲にしたいなと。リラックマという一つの像はありながらも、みんなにとってのそれぞれの大切な人が重なる曲になったらいいなと思って書きました」

 メロディーも「耳からリラックスできるような音楽」を目指した。

 「アニメーションに乗ることも含めて、リラックマの世界にちゃんと溶け込めると考えたら、それくらい心地よくて、心がふわっと軽くなるような、そんな音楽にしたいなと思いました。どの世代の方が聴いても安心できる音作りというか。アレンジャーさんとやり取りする中でもそれはすごく意識して、口笛の音を入れていただいたりとか。私は口笛が全然うまくできなくて、アレンジャーさんが入れてくださったんですけど(笑)」

 ◇自分の声が好きではなかった過去 それでも歌うことをやめられなかった

 幾田さんは、アニメ「リラックマ」の主題歌と共にナレーションも担当する。オファーを受けた際は「私がナレーションなんてやっても大丈夫なんですか?」と不安もあった。

 「アフレコが始まる時にスタッフさんが『今回のアニメは、音楽もナレーションも、最初から最後まで幾田さんの声だけで作品を作りたいんです』とおっしゃってくださって、そんな光栄な言葉を……と思って。私自身、歌声もしゃべる時も声のお芝居の現場もそうですが、声に向き合ってきて、こだわりを持って表現してきたので、一つの作品の中で歌声とナレーションで彩ることができたというのは、自分の中で宝物のような体験になりました」

 声優やナレーションなど声の仕事については「毎回新しい自分に出会えて楽しい」と語る。

 「一つのキャラクター、一人の人間を表現する上では、視覚的に情報をキャッチすることもあるとは思うのですが、『声だけ』となった時は、キャラクターの全てを声の中で表現しきらなきゃいけない。それが自分の中では楽しさにつながっています。その人がどんな人生を歩んできたか、人間性、性格の部分を感じてもらえるように声を作っていくのは、難しいからこそすごくやりがいがあるというか。百通り、千通り、声の表現の数だけ正解があるものなので、どこまで探していってもいいんだなと思える。声のお仕事は、作品によって毎回違った自分の声を引き出してもらえるので、いつも新鮮で楽しい世界だなと思っています」

 作品、楽曲に向き合い、自分の声を探求し続け、多くの人を魅了する幾田さんだが、「自分の声が好きじゃない」と感じていた時期もあった。

 「中学生くらいの時に、自分のしゃべっている声、歌声を録音したものを聞いて、『私、こんなしゃべり声で、こんな歌声だったんだ。気持ち悪っ!』とすごくショックを受けたんです。それでも歌うことをやめられなくて、『どうしても音楽で生きていきたい』『声で表現をしたい』という気持ちがあったので、そう思ってしまうんだったら、もう好きになれるまで自分の声を研究し続けるしかないと。歌に関しては、自分の好きなアーティストの楽曲とかいろいろな曲をたくさんカバーして、それを自分で録(と)って聴いてを繰り返して、もっと違う声が出せるかな、もっと違う表現ができるかなと、自分が好きになれる歌声を磨いていったというか。そういう繰り返しの日々の中で見つけていった気がします」

 声と向き合う日々は今も続いているという。そんな幾田さんが、大好きな「リラックマ」の世界をどのような“声”で彩るのか。リラックマたちに癒やされながら、じっくりと耳を傾けたい。(しろいぬ/MANTANWEB)

提供元:MANTANWEB

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