トライガン:アニメ復活の裏側 2Dの伝統と3DCGの融合 最終章「STARGAZE」でさらに進化

配信日:2026/01/03 8:01

アニメ「TRIGUN STARGAZE」のビジュアル(c)2026 内藤泰弘・少年画報社/「TRIGUN STARGAZE」製作委員会
アニメ「TRIGUN STARGAZE」のビジュアル(c)2026 内藤泰弘・少年画報社/「TRIGUN STARGAZE」製作委員会

 内藤泰弘さんのマンガ「トライガン」の新作アニメ「TRIGUN STAMPEDE(トライガン スタンピード)」の最終章「TRIGUN STARGAZE(トライガン スターゲイズ)」が、テレビ東京系列で1月10日午後11時から放送される。1995~2007年に連載されたガンアクションマンガで、「TRIGUN STAMPEDE」は、2023年1~3月に放送された。「TRIGUN STARGAZE」は、約3年ぶりの新作となる。同作の原作は1995年~2007年に連載された。1998年にテレビアニメが放送され、2010年に劇場版アニメ「劇場版トライガン Badlands Rumble」が公開されているが、「TRIGUN STAMPEDE」「TRIGUN STARGAZE」は新たなスタッフ、キャストで制作された。そもそも、なぜ新作アニメが制作されることになったのか? 東宝の武井克弘プロデューサーとアニメを制作するオレンジの和氣澄賢プロデューサーが「トライガン」のアニメ復活の裏側を語った。

 ◇3Dで違和感なく感情を伝える

 「トライガン」の新作アニメを手掛けるオレンジは、3DCG制作会社だ。「銀河機攻隊 マジェスティックプリンス」など数々のアニメの3DCGを手掛けてきたオレンジは、2017年放送のテレビアニメ「宝石の国」で初めて元請けとしてアニメを制作した。「宝石の国」は、宝石の質感、ダイナミックなキャラクターの動きなど従来の“作画アニメ”とは一線を画す表現が話題になった。マッドハウス、スタジオ地図に所属してきた和氣プロデューサーは「宝石の国」をきっかけにオレンジに入社した。

 武井プロデューサー 「トライガン」の新作アニメが制作されることになった理由はいろいろあるのですが、和氣さんと初めて一緒に仕事をしたのが「宝石の国」でした。オレンジは元々、下請けの3DCGスタジオだったのですが、社長の井野元(英二)さんが「日本で3DCGアニメを根付かせたい」という熱い思いを持たれていた。「宝石の国」を制作することになり、全体を回す制作プロデューサーを探していて、以前から飲み仲間だった和氣さんに相談したんです。誰か紹介してもらえると思っていたら、和氣さんがオレンジに転職することになったんです。

 和氣プロデューサー 「宝石の国」の後、「BEASTARS」も制作し、3DCGでキャラクターを表現したけど、人間がしっかり表現できるスタジオになってほしいという思いがありました。

 武井プロデューサー 「宝石の国」は、2Dアニメの伝統と新しい3DCGを融合させようとして、2Dアニメの素晴らしい演出家と制作しました。その中で、「TRIGUN STAMPEDE」の監督を務める武藤健司さんに出会ったんです。ものすごく才能がある。この人を監督デビューさせないことはプロデューサーとして罪だと思ったんです。「トライガン」は、ジャンル的にも3DCGが向いているということもありました。

 和氣プロデューサー 武藤さんはアクションがうまい。「トライガン」との相性がいいですよね。

 武井プロデューサー 「STAMPEDE」の最終話のアクションもすごいことになっています。武藤さんを信頼していました。

 「STAMPEDE」は、3DCGならではのダイナミックなアクションが大きな魅力となった。「宝石の国」で目指した“2Dアニメの伝統と3DCGの融合”もさらに進化した。見ていて3DCGであることを忘れるほどだ。

 和氣プロデューサー 「STAMPEDE」では特に、人間の表情変化を表現しようとしました。視聴者は表情の変化にちょっとした違和感を持つことがあります。違和感なく感情を伝えることが課題でした。

 ◇同じことをやっても仕方がない

 「STAMPEDE」は原作を大胆にアレンジしたことも話題になった。挑戦的な作品だ。

 武井プロデューサー 自分自身が原作のファンで、1998年、2010年のアニメも好きです。素晴らしい原作とアニメがある中で、同じことをやっても仕方がない。内藤先生に「好きにやってください」と言っていただけたことも後押しになり、自由にやらせてもらいました。

 和氣プロデューサー 小説とマンガ、映像には同じようにドラマが存在しているけど、表現も伝わるものも違います。作り方によってそこは変えられるはず。映像化する中で、「トライガン」のブレないところ、大事なものを探そうとしました。

 武井プロデューサー シナリオやプロットに入る前に2年くらい設定、ストーリーを考えていきました。

 和氣プロデューサー それをどうまとめていくか。当初、監督は「ヴァッシュを理解するのが難しい」と言っていました。

 武井プロデューサー すごく骨太な話なので、語ろうと思えばいくらでも語れる。前史などもある中で、そこをどう表現するかは考えた。最終的に「STAMPEDE」はシンプルな構成になりましたが、その裏にはものすごい量の設定も作られてますし、まとめていくにあたり構造を見つけるのに時間がかかりました。映画と同じようなリッチな作り方をしています。

 和氣プロデューサー 第1話のダビングの時、いける!と思いました。そこまで懐疑的だったのですが、目指すものが分かりました。

 武井プロデューサー 音響にもこだわりました。キャストを一新したので、プレッシャーもあったと思いますが、そこを乗り越えていただいた。ヴァッシュ役の松岡禎丞さんは特にそうだったと思います。松岡さんの演技がすさまじかったです。最後はどうなってしまうのか!?となるくらいでした。

 和氣プロデューサー プレスコなので、役者の芝居が直にアニメに反映されていきます。最終話の感情をぶつけるシーンは、キャストの皆さんから出てきた芝居を大事にしてできました。

 ◇「STAMPEDE」以上になる

 「STARGAZE」は、「STAMPEDE」から2年半後の世界が舞台となる。佐藤雅子さんが監督を務める。

 和氣プロデューサー 佐藤監督はスタジオジブリ出身で、ならではのキャラクター表現のある方です。

 武井プロデューサー 佐藤監督の手腕で素晴らしいアニメになっています。

 和氣プロデューサー オレンジは基本的に社内でアニメを作っています。なので、これまでの積み上げが確実にあります。より良くならないといけないし、確実によくなっていて、「STAMPEDE」以上の映像表現になっています。

 武井プロデューサー 1998年のテレビアニメは原作の連載が続いている中で最終回を迎えましたが、今回は原作が完結してからのアニメ化です。「STAMPEDE」をご覧になった方はもうお分かりかもしれませんが、毎話新鮮に、驚きを持って楽しんでいただけると思います。ぜひ最終章をお楽しみください。

 「STARGAZE」は、さらに進化した映像になっているはず。これまでにない表現に期待が高まる。(阿仁間満/MANTANWEB)

提供元:MANTANWEB

この記事をSNSで共有する

新着ニュース記事

人気のニュース記事

新着の診断コンテンツ

ショート漫画の新着記事

インタビュー・取材の新着記事

コラムの新着記事

めちゃマガで人気の記事

copyright(C)2016-2026 アムタス > 利用規約

サイト内の文章、画像などの著作物は株式会社アムタスあるいは原著作権者に属します。文章・画像などの複製、無断転載を禁止します。

  1. めちゃコミック
  2. おすすめ無料漫画コーナー
  3. めちゃマガ
  4. ニュース
  5. トライガン:アニメ復活の裏側 2Dの伝統と3DCGの融合 最終章「STARGAZE」でさらに進化

めちゃマガとは?

電子コミックサイト「めちゃコミック」がお届けする、無料で読めるアナタの漫画情報マガジンです。

漫画がもっと面白くなった!

みんなにオススメしたい作品が見つかった!

漫画の新しい読み方に気づいた!

人生の1冊にめぐり合えた!

こんな運命の出会いをアシストできるように、独自の視点でたくさんの作品を紹介していきます。

【公式SNSでも情報を配信中!】

めちゃコミックとは?

CM・広告や口コミで評判の国内最大級・電子書籍サイトです。

テレビや映画で話題の最新人気漫画から定番作品、無料立ち読みまでラインナップも充実!

いつでもどこでも気軽に漫画を楽しめる毎日を提供します。

※めちゃコミックは、docomo / au / SoftBankの公式サイトです。

めちゃコミックについて詳しく見る