ソムタム田井のコスプレリポート:グラドルレイヤーが「GIGANT」パピコに 胸元のロゴと髪色にこだわり
配信日:2025/11/15 18:55
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、世界最大規模のコスプレの祭典として知られる大型イベント「世界コスプレサミット2025(WCS、コスサミ)」に参加していた、「GIGANT」のパピコに扮(ふん)する鳥海かうさん、VTuberのハコス・ベールズに扮する橘ささみさん、「その着せ替え人形は恋をする」の喜多川海夢(ブラックロベリアの衣装)に扮するにこさんを紹介する。
会場内の各所で楽しめる写真撮影だけでなく、特設ステージでのコスプレパフォーマンスや街中で実施されるパレードなども好評で、今年も大盛り上がりとなった「コスサミ」。8月1~3日の3日間で約24万7000人ものコスプレファンが集結していたが、参加者たちに“コスプレのこだわりポイント”を質問してみたところ、ウイッグの色味や造形に注力したというレイヤーが多く、「なんといっても、キャラクターの最大の特徴は顔なので。髪型を含め、顔まわりをしっかり再現しないと、どんなに衣装を作り込んでも“これじゃない感”が出てしまうんです。なので毎回、ウイッグに関してはギリギリのタイミングまで調整して。イベント当日の朝までかけて納得のいく形に仕上げる……なんてこともけっこうあります」といった話を聞かせてもらえた。
グラビアアイドルとしても活動し、ミスFLASH2025スペシャル賞にも選ばれた鳥海かうさんは、自身の肌色と照らし合わせながら、もっともしっくりくる色味のウイッグを用意したという。
「タンクトップのロゴの“UMIQLO”は某アパレルのオマージュなので、忠実に再現したくて。サイズ感が同じになるように気をつけながら、転写シートを切り貼りして制作したものになります。それとウイッグですが、原作に近いピンク髪だと私の肌色に合わず、少し浮いた感じがしたので、原作よりちょっと暗めの色を選んだのもこだわったポイントです」
橘ささみさんは、立体的に仕上げたウイッグの造形に注目してほしいと話す。
「特徴的な髪型を再現したくて、初めてウイッグの造形に挑戦しました。なかに針金を入れて立体感が出るように仕上げたのも、こちらのウイッグのこだわったポイントなので、注目してもらえると嬉しいです!」
にこさんはロングウイッグを使用するにあたり、いつも以上に“質感のケア”には気をつけたという。
「ブラックロベリアのクールな雰囲気を意識して、表情を作る際は格好よさを重視しました。また、今回はロングウイッグを使用しているので、サラサラ感を保てるようにウイッグ専用のトリートメントでケアをして。絡まないよう丁寧に整えてきたことも、こだわったポイントの一つです」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB











