武内駿輔×高木渉×最上嗣生×楠大典:「北斗の拳」新作アニメ “北斗四兄弟”インタビュー 伝説への挑戦と新しい息吹
配信日:2025/09/27 10:01

1980年代に大ヒットした人気マンガ「北斗の拳」の40周年を記念して制作される完全新作アニメ「北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-」が2026年に放送、配信される。1984~88年に放送されたテレビアニメをはじめ、これまでもアニメ化され、豪華声優陣の熱演も話題になってきた。新作アニメで“北斗四兄弟”を演じるケンシロウ役の武内駿輔さん、ジャギ役の高木渉さん、トキ役の最上嗣生さん、ラオウ役の楠大典さんに新作アニメへの思いを聞いた。
◇先輩へのリスペクト
--原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1983~88年に連載されました。連載時に原作を読んでいた?
楠さん 世代なのは、僕と渉さんですよね。
最上さん 僕は連載時は低学年だったので、連載が終わってからコミックスで読んでいました。
高木さん 今みたいに電子書籍はないですしね。友達からコミックスを借りて読んだりしていました。
最上さん ごっこ遊びもしていました。
楠さん ごっこ遊び、していたなあ。
最上さん 大典さんは当時、小学生じゃないですよね(笑)。ごっこじゃなくてケンカじゃないですか?
楠さん そうかな(笑)。
--高木さんはこれまでもゲームなどでもジャギを演じられています。
高木さん アニメは初めてですし、すごくうれしかったです。僕はオーディションじゃないんです。
楠さん これだけすごい作品だと、オーディションに呼んでいただけるだけでうれしくて、でも、まあ難しいだろうなあ……と思っていました。ラオウはやっぱり内海賢二さんの存在が大きすぎるので。
最上さん 僕の事務所(内海さんが設立した賢プロダクション)のボスですからね。40周年でアニメが制作されるなら、僕じゃなくても内海さんイズムを受け継いだ人が四兄弟を演じてほしいという思いがありました。
高木さん 決まった時、あいさつした?
最上さん まず墓前に行きました。
武内さん 歴史のある作品ですし、このキャラクターはあの方が演じているというイメージが強いんです。
高木さん リスペクトがあるよね。
楠さん バトルアニメの教科書的な作品でもあります。ただ、真似するのではなく、新しいものにしなければいけない。
高木さん リスペクトはあるけど、新しいものにしたい。そうじゃなければ、新しいアニメを作る意味がないですから。でも、難しいんですよ。絶対比較されるからね。
楠さん これまで演じてきた方たちが、すごすぎる人ばかりだから。
◇キャストが同じ方向を向いて
--武内さんが演じるケンシロウの印象は?
楠さん 決まる前から絶対にオーディションを受けていると思っていました。頭の中でイメージできていたから。
高木さん ぴったりだよ!
最上さん 令和感もあるんだよね。
高木さん 実写でもいけるんじゃない?
武内さん 無理ですよ(笑)。
--収録の様子は?
武内さん テストから結構アドリブを入れるんですよね。
楠さん ジャギのアドリブもすごかった。次のカットにこぼれるんじゃないってくらい(笑)。面白かったです。
高木さん 言い訳をすると、基本的にアドリブは尺に収まるようにやるのですが、今回はプレスコ(先に音声を収録し、その音声に合わせて映像を後から制作する手法)のようにやるということでしたので。雑魚キャラもどれだけ遊んでいいのかが難しかった。
武内さん 原作のセリフからは外れないんですけど、皆さんの一言一言に懸ける思いを感じていました。
楠さん 昔のアニメが面白すぎるから、そういう意味でプレッシャーがあるんですよね。同じことをやったってしょうがないですし。
最上さん 現代のアニメを作る、とみんなが同じ方向を向いてやっていますよね。
--新作アニメを見て感じたことは?
武内さん 血しぶきなど泥臭い表現も美しく見えるんですよね。荒っぽい中に芸術性があって、それは「北斗の拳」の魅力だと思います。そこが表現されています。
楠さん もちろん昔のアニメも魅力的でそれぞれにいいところがある。僕も昔のアニメを全部見返したんです。年を重ねたことによって、昔とは感じ方が違う。だから、これまでのファンはもちろん、新作をきっかけに新しい世代にも楽しんでいただきたいです。
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