戸谷菊之介×楠木ともり:劇場版「チェンソーマン レゼ篇」インタビュー(2) デンジをナチュラルに マキマを繊細に演じる

配信日:2025/09/14 7:02

戸谷菊之介×楠木ともり:劇場版「チェンソーマン レゼ篇」インタビュー(2) デンジをナチュラルに マキマを繊細に演じる

 インタビュー(1)の続き。藤本タツキさんの人気マンガが原作のテレビアニメ「チェンソーマン」の続編となる劇場版アニメ「チェンソーマン レゼ篇」が9月19日に公開される。「レゼ篇」は、2022年10~12月に放送されたテレビアニメのラストにも登場し、話題になったレゼと主人公・デンジの物語。デンジが憧れのマキマとのデートで浮かれている中、雨宿りをしていると、カフェで働く少女レゼと出会う。テレビシリーズに続き、デンジを演じる戸谷菊之介さん、人気キャラクターのマキマを演じる楠木ともりさんに「チェンソーマン」への思い、劇場版の収録について聞いた。

 ◇ミステリアスなマキマ

 --共演してみて感じたことは?

 戸谷さん テレビシリーズの時から、繊細なところがすごいと思っていました。マキマを演じるのはすごく難しいじゃないですか。僕は外側からしか見ていないから、内面がどうなっているのか分からないですし、どうやっているのか?と不思議です。それができるのがすごいなとずっと思っています。

 楠木さん ありがとうございます! 戸谷君は、ナチュラルな演技が魅力で、「チェンソーマン」はマンガ、アニメだから映える描写もたくさんありますが、デンジが人として生きていると感じるナチュラルなお芝居をしっかり挟んでくるところが素敵だと思っています。デンジは突飛な性格ですが、年相応に見えたり、可愛く思えたりする瞬間があって、ニュアンスでデンジを作っているような印象があります。「チェンソーマン」に対する愛、作品を引っ張ろうっていう気合いも感じられて、本当に素敵な役者さんだなと思います。

 戸谷さん うれしい! ありがとうございます。

 --デンジとマキマが映画を見に行く名シーンも見どころになります。

 戸谷さん デンジはサムライソードとの戦いを経て、自分に人間の心がないんじゃないかな?と思っています。マキマさんにそれを聞きますし、映画を見て感じるところもあって、そこをしっかり演じようとしました。マキマさんとのデートにウキウキハッピーエピソードでもあるので、少し浮かれてやっていたところもあります。

 楠木さん マキマがプライベートっぽくしゃべること自体が初めてのエピソードですし、マキマが上司としてプライベートをどう過ごすかというバランスが難しいと思っていたのですが、デンジがドキドキしたりするリアクションが素直だったので、デンジからこう聞こえたらいいんだろうなという視点で演じることができました。戸谷君にすごく助けられて、いい空気感になっていると思います。

 --これまでのマキマとは少し違う一面も見られる?

 楠木さん 少女性と言いますか、マキマの中の少し無邪気なところを感じられるかもしれません。これまでの何を考えているか分からないミステリアスさではなく、何かしら考えていると分かるからこそ、またミステリアスになって……。魔性の女ですね。

 ◇上田麗奈が演じるレゼがすごい!

 --上田麗奈さんがレゼを演じます。

 戸谷さん 素晴らしいんです! 言葉一つ一つにレゼが生きているという実感があって、特にデンジに対する言葉から、これは好きになっちゃうな!という近さを感じました。後半もすごいんですよ! もう怖い! すごいな!と思いながらやっていました。振り回されっぱなしだったと思います。

 楠木さん テレビシリーズの時からイメージ通りで。ヒヤリとする感じがあって、温かさも感じました。レゼは、マキマと対照的に届かなさそうで、届いちゃいそうなのが魅力だと思うので、届いたと思わせる距離感がすごく魅力的です。壁はあるんだけど、届かせてくれそうな危うげでもろい感じを繊細に演じられているんです。上田さんは、ここでレゼはどういう気持ちなのか?と細かくディスカッションをされていました。真摯に向き合われていて、リスペクトを感じました。

 --収録の様子は?

 戸谷さん ファイちゃん(パワー役のファイルーズあいさん)が現場にお菓子を持ってきてくれて。

 楠木さん それがすごくおいしくて! 私は普段は現場で食べない派なのですが、異常に食べて、しかも持って帰りました。

 戸谷さん 本当においしかったです!

 楠木さん ファイちゃんはパワーと同じように、いてくれると明るくなるんですよね。

 戸谷さん 僕と上田さんは収録前に、監督、音響監督の名倉(靖)さんと話し合いをする機会をいただきました。今回の劇場版の方向性を話していただき、準備しやすかったですし、すごくありがたかったです。

 楠木さん マキマは最初、自由にやらせていただき、納得がいくまでテイクを重ねて、伸びやかに演じることができました。私が方向性に悩んでいた時は、導いていただきました。私が印象的だったのは、音響監督の名倉さんと方向性について「マキマは届きそうで届かない。レゼは届かなそうで、届くのが魅力」という話をしたら「そうそう!」となって、中学生男子トークみたいなテンションになったことです。いい空気感で収録できました。

 ◇映画館で見るからこその価値が!

 --注目してほしいシーンは?

 戸谷さん ビームですね。登場シーンも面白いですし、デンジがビームをどう扱うかも見ていただきたいです。

 楠木さん アキと天使の悪魔も注目ポイントです。2人の関係性の変化が面白いですし、すごく好きです。

 戸谷さん バトルとギャグがあって、バトルの時もギャグがあるんですよね。映像でどうなるかが楽しみです。

 楠木さん 花火のシーンも劇場の大きなスクリーンで見てみたいです。効果音も含めて楽しみですし、細かく気になる描写がたくさんあります。

 戸谷さん 収録段階で映像を見た時点でもすごかったですし、ぜひ楽しみにしてほしいです。キャストもみんな力を入れて作りました! 僕も楽しみです。

 楠木さん 「レゼ篇」は、映画館で見るからこその価値が絶対にありますし、9月はまだ夏ですし、季節的にもいいですよね。ぜひ劇場で見ていただきたいです。デンジが恋愛を知っていくような話にもなっているので、カップルでも見に来てほしいです。

 戸谷さん カップルかあ……。

 楠木さん だって青春だよ!

 --「レゼ篇」の後も物語は続いていきます。

 楠木さん やっぱり続きも作ってほしいです。

 戸谷さん 見たいですよね、僕も見たいし。

 「チェンソーマン」は、悪魔の心臓を持つ少年デンジが、デビルハンターとして活躍する姿を描くダークヒーローアクション。第1部が「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2018年12月~2020年12月に連載された。第2部が集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で2022年7月から連載中。

提供元:MANTANWEB

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