映画キミとアイドルプリキュア♪:南條愛乃×花井美春インタビュー 子供たちの応援に感動 プリキュアの魔法のような魅力
配信日:2025/09/14 8:01

人気アニメ「プリキュア」シリーズの第22弾「キミとアイドルプリキュア♪」の劇場版「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」が9月12日に公開される。うたたちが、不思議なアイアイ島で開催されるスーパーミラクルアイドルフェスティバルに参加するが、過去に飛んでしまう……というストーリー。キュアズキューン/プリルン役の南條愛乃さん、キュアキッス/メロロン役の花井美春さんに、プリキュアへの思いや劇場版について聞いた。
◇変身しても変わらない純粋な思い
--テレビシリーズでプリルン、メロロンがプリキュアに変身した際、大きな話題になりました。
南條さん プリルン役で出演させていただくことが発表された時、ファンの方がすごく喜んでくれて「いつかプリキュアにもなってくれたらうれしいな」と言っていただいていたのですが、「プリキュアになった!」と喜んでくださって。歴史のある作品ですし、ファンの方の中には、プリキュアで育ってきた世代の方もいますし、プリキュアを見て育っていないファンの方も「感慨深いな」と言っていただき、お祭りのように楽しんでいただけて、印象的でした。
花井さん 「いつかプリキュアになってほしい」とずっと言ってくださっていたファンの方がいたんです。だから、早く伝えたかったですね。あわあわした気持ちをどう処理したらいいのか分からず、うれしさと幸せをかみ締めながら、ファンの人にお届けしたいなってずっと思っていました。キュアキッスとメロロンを演じることは難しいところもあるのですが、貴重な経験をさせていただいています。
--プリキュアに変身することで演技に変化がある?
南條さん プリルンからキュアズキューンに変身すると、お姉さんにはなって、声質的には変わるのですが、真っすぐで天真らんまん、純粋なところは同じですし、気持ちはプリルンのままなんです。プリキュアに変身して姿形は変わりますが、プリルンがお姉さんになったら、こうしゃべるだろうとイメージしやすいところもありました。動く姿を見て、より想像をかき立てられたところもありました。思っていたよりも、無邪気で可愛いところを出していいのかもと思うようになりましたし、格好よさと可愛さを両立できたらという気持ちが湧いてきて、楽しくやらせていただいています。最初に変身した時は、うたと出会ってからのはなみちタウンの思い出をなくしてしまい、キュアアイドルを守りたいという気持ちだけで動いていましたし、キリッと格好よくやっていました。思い出が戻ってからは、視聴者の方から“プリルンみ”を感じると言っていただけることもあるのですが、プリルン寄りになっている感じもあります。
花井さん 変身しても性格は変わらないですしね。メロロンは博識なところもありますし、お姉さんにシフトしやすいところもありました。ねえたまへの思いも全く変わっていなくて、ねえたまはメロロンにとって光、太陽で、ずっと一緒にいたい気持ちがあります。変身して変わったのは声だけなんですよね。お話が進むにつれ、みんなと打ち解けて、仲間という意識が芽生え、変化していきますし、メロロンの気持ちとして「5人は仲間」と自信を持って言えるようになります。そこの変化はありました。
南條さん メロロンは「ねえたま」と言ってくれていますが、本当にお姉さんなのはメロロンだと思います。プリルンは、光の塊みたいな存在で、邪念や私のしたたかな気持ちは入らないようにしています。楽しい! おいしい!みたいな気持ちで(笑)。
花井さん いっぱい食べるところが好きですね。
南條さん 食いしん坊ですからね。プリルンのように生きていきたいです(笑)。
◇松岡美里が引っ張ってくれる!
--劇場版ならではと感じたところは?
南條さん スケール感が大きいんですよね。映像的にも島や海、満天の星空などのスケールが大きくて、大きな画面で見ると感動しそうです。ストーリーのスケールも大きいですし、「わんだふるぷりきゅあ!(わんぷり)」「ひろがるスカイ!プリキュア(ひろプリ)」との共演あったり盛りだくさんです。
花井さん “宇宙1”のアイドルフェスティバルということもあって、みんなのライブパフォーマンスも大きな魅力になっています。
南條さん これまでメロロンとうたが2人で行動することはあまりなかったですし、映画で2人の掛け合いのシーンはうれしくもあり、姉離れのようで寂しくもあって……(笑)。メロロンが元々持っていた優しさが、プリルン以外にも向くようになって、本当はうれしいんですけどね。私としては、「んまあ!大きくなって!」という気持ちもありました。
--「わんぷり」「ひろプリ」のキャストとは一緒に収録できた?
花井さん できました! 皆さんの背中が大きく見えて、格好いいんですよね。やっぱりすごい!
南條さん 頼もしいんですよね。登場シーンにグッときました。劇場で見たら、ここでも泣きそうですね。それぞれのカラーが違って、「ひろプリ」は格好よく、「わんぷり」はほんわかしていて、私たちは「キャピキャピ」と言われています。私はキャピキャピしていないと思うんですけどね(笑)。
--「キミプリ」の5人のコンビネーションは?
南條さん 美里ちゃん(キュアアイドル/咲良うた役の松岡美里さん)が大黒柱としてどっしりしていて、あうんの呼吸で合わせゼリフもできるんです。引っ張っていただいています。座長だという感じがすごくあって、それがあるから5人がまとまります。マイクワークなども気付いた人がフォローに入ったりしますし。
花井さん マイクは、ねえたまが隣になることが多いのですが、違うとソワソワしたり。
南條さん 分かる! プロだからもちろん別のマイクでも大丈夫なんですけど、やっぱり隣だとホッとします。最初から合わせゼリフがぴったり合って、呼吸が合う!とうれしくなっていたのですが、最近は意識しすぎて、合わなくなることがあったんです。意識しすぎるとダメなのかな?
花井さん そうなんですよね(笑)。
◇プリキュアは特別な存在
--「プリキュア」は子供に大人気です。子供の応援が力になっている?
南條さん ズキューンキッスのデビューライブに行って、子供たちが踊っている姿を見て、尊い!となったことがありました。子供たちの「頑張れ!」という思いは純度100%じゃないですか。プリルンは純度を高く演じたいと思っているのですが、本物のキラキラした応援を目の前で見て、私もキラキラになって、じんわり染みるように感動しました。
花井さん 私は小さい頃からプリキュアを見てきて、並々ならぬ思いがありますし、いつ見ても子供の頃の気持ちを思い出して、細胞が活性化するんです。プリキュアはそういう魅力があると感じています。子供たちが大人になってもその思いが残るでしょうし、特別な思い出として残ってほしいという気持ちがあります。
南條さん バトンタッチがあって「わんぷり」チームの皆さんが「あっという間だから」と言っていたのですが、本当に時間が過ぎるのが早いんです。スタッフの皆さんもプリキュアへの愛が強く、歴史の重みも感じています。その熱量がすごくて、私も一気にプリキュアが大好きになりました。作品に携わらせていただくようになり、本当に魔法のような魅力があると感じています。
花井さん 自分の中でプリキュアはヒーロー、特別な存在です。いつまでも色あせなくて格好よく、味方でいてくれます。小さい時に感じたキラキラは、いつまでも残り続けます。子供の頃の好きという気持ちは自分の人生の財産になっていて、出会えたことが奇跡のような作品なんです。全世界の人に見てもらいたいですし、みんなのヒーローであり続けてほしいです。
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