ソムタム田井のコスプレリポート:「FF7 リメイク」ドレス姿のティファ メークにもこだわりタレ目を再現
配信日:2025/08/11 19:55

コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。
本稿では、ニコニコ動画の世界観をリアルに再現した大型イベント「ニコニコ超会議2025」で撮影、インタビューした、「ファイナルファンタジーVII リメイク」のティファに扮(ふん)するきゃしーさんと、「ファイナルファンタジーXIV」のミコッテに扮するヨルさん、ヒューランに扮する月詠クロさんを紹介する。
2025年で38周年を迎えるRPG「ファイナルファンタジー」は、コスプレ界隈でも人気が高く、イベントでは同シリーズのキャラクターに扮したレイヤーを見かける機会が多い。
特に「ファイナルファンタジーVII」は人気で、近年ではリメーク作である「ファイナルファンタジーVII リメイク」バージョンのコスプレに挑戦するレイヤーが増えているが、きゃしーさんはヒロインであるティファの“ドレスバージョン”という、ひねりを加えたコスプレで「ニコ超」に参加。衣装だけでなく、メークでもキャラの個性を際立たせることにこだわったという。
「今回はティファの紫ドレスバージョンのコスプレをしました。ティファはタレ目と優しい顔立ちが印象的なキャラクターなので、目元を中心にメークにこだわって。雰囲気の再現に取り組みました」
ヨルさんと月詠クロさんは、実際に自分たちが「ファイナルファンタジーXIV」でキャラメイクした、自身の分身となるキャラクターのコスプレで“併せ”を披露。猫耳と尻尾が特徴的なミコッテに扮するヨルさんは、こだわって再現したポニーテールの毛並みを見てほしいと話す。
「初めての自作衣装なので上手にできたとは言い難いのですが、すごく思い入れのある一着です。特に、ぽわんとした袖の部分がお気に入りです。ウイッグは、イベント当日は強風に負けて乱れてしまいましたが、綺麗なポニーテールになるように、いちどハゲさせてから毛束を貼り付けて、こちらの形に仕上げました」
一方、ヒューランに扮する月詠クロさんは、レザー素材を加工して仕上げたという衣装がお気に入りで、各部位の細かい装飾まで忠実に再現した。
「衣装は8割くらい、自分で制作しました。レザー素材をコスプレ用のボードに貼り合わせてコルセットを作り、そこにシルバーの装飾を付けていったのですが、思った以上に細かいパーツが多く、仕上げるまでにかなりの時間がかかってしまいました。それとウイッグですが、こちらのメッシュ部分はコピックで塗って色を入れました。自分でキャラメイクをした思い入れのあるキャラクターのコスプレなので、細かいところまで再現できるよう頑張りました!」
取材・文:ソムタム田井
提供元:MANTANWEB