ディズニー・アニメーション「ズートピア２」（ジャレド・ブッシュ監督、12月5日公開）の日本版声優を、声優の水樹奈々さん、内田雄馬さん、斉藤壮馬さん、野沢雅子さん、俳優の小松和重さん、猫背椿さん、俳優で声優の駒田一さん、「LE VELVETS」の佐藤隆紀さんが務めることが11月11日、明らかになった。

　◇続編はニックとジュディが警察官バディーに

　今作は、2016年に公開された「ズートピア」の続編。前作「ズートピア」は動物たちが人間のようにハイテクな文明社会で暮らす世界ズートピアを舞台に、ジュディがニックと出会い、たくさんの困難を共に乗り越えながら、立派な警察官へと成長していく姿が描かれた。ディズニー・アニメーション作品としては「アナと雪の女王」以来、初めて世界興行収入が10億ドルを突破。日本でも興行収入76億円超の大ヒットとなった。

　続編では、警察学校を無事卒業し警察官となったニックと、ウサギ初の警察官として以前にも増して熱心に任務に挑むジュディが再びバディーを組み、壮大なスケールの大冒険を繰り広げる。新キャラクターとしてヘビのゲイリーが登場する。

　日本版では前作と同じく俳優の上戸彩さんがウサギの警官ジュディ、声優の森川智之さんがキツネのニック役の声を担当する。さらに、ズートピア最大の謎の鍵を握る、ヘビの指名手配犯ゲイリー役は声優の下野紘さんが担当する。また、声優の三宅健太さん、お笑いコンビ「サバンナ」の高橋茂雄さん、歌手のDream Amiさん、声優の山路和弘さんが前作と同じ役を担当する。加えて、山田涼介さんがズートピア創設者一族出身の柔和で社交的なオオヤマネコの御曹司、パウバートを演じることも発表されている。さらに、俳優の高嶋政宏さん、柄本明さん、お笑いコンビ「紅しょうが」の熊元プロレスさん　「レインボー」」のジャンボたかおさん、声優の高木渉さん、俳優の梅沢富美男さんが出演する。

　◇日本版声優8人を解禁

　日本版声優として今回発表されたのは8人。個性豊かで実力派な声優や俳優陣が顔をそろえた。すでに予告編にも登場している、ジュディとニックのカウンセラー、Dr.ファズビー役は水樹さん。「大好きで見ていたズートピアの続編に、まさかお声掛けいただけるなんて！　うれしくて胸が踊りました！」と興奮気味にコメント。「Dr.ファズビーは、カウンセラーとしてジュディとニックに良きアドバイスができるよう、真摯（しんし）に向き合うキャラクター。真面目さが、2人と噛（か）み合わない様子が面白く映ると良いなと思いながら演じました。ドタバタで怒涛の展開に、最後までくぎ付け！　さらに成長するバディーの絆をじっくり感じてください！」とメッセージを送った。

　「シマってこ！」が口癖の神出鬼没なシマウマの警官バディーには、ゼブロ・ゼブラクストン役に内田さん、ゼブロ・ゼブロウスキー役に斉藤さんという“馬”の字が名前に入る人気声優2人が担当。内田さんは「馬のつく人をキャスティングしたいとお話をいただきました。マジかと思いましたが、世の中の馬代表としてこれは頑張らねばとお引き受けさせていただきました。ズートピア２、ぜひ劇場でお楽しみください！」と意気込みを語った。斉藤さんは「多くの方に愛され親しまれているズートピアに出演させていただき、心からうれしく思っております。いったいどんなドラマが繰り広げられるのか、ぜひ実際に見て感じてくださいませ。よろしくお願いいたします！」と話している。孫の顔を見る日を心待ちにしているジュディーの肝っ玉おばあちゃんの役は、「ドラゴンボール」の孫悟空役でおなじみのベテラン声優、野沢さんが務める。

　オオヤマネコのパウバート（山田さん）の兄で、ズートピア創設者一家、リンクスリ一家の野心家な長男キャトリック・リンクスリー役には小松さん。パウバートの姉で、小柄な弟を見下している、毒舌なリンクスリー一族の長女キティ・リンクスリー役に猫背さん。共にディズニー作品への参加は初めてという2人は、「初めてのディズニーのお仕事が、これまた初めての吹き替えだったのでテンションが上がりっぱなしでした」（小松さん）、「マネジャーから出演の話を聞いた時はすごくうれしかったと同時にものすごくビックリしました。」（猫背さん）と喜びを表現。

　演じたキャラクターについて小松さんは、「キャトリックという役はそれほどテンションが高い訳でもないので、はしゃぎたいのをひた隠しにして冷静な感じでやらせてもらいました。『ズートピア２』とても面白い作品です。ぜひ、劇場でお楽しみください！」とコメント。猫背さんは「自分がやらせていただいたリンクスリー家の長女キティは、何不自由なく育ったはずなのに父からの愛を姉弟で奪い合っています。動物たちが演じる、人間社会でしかあり得ない問題の数々、自分も劇場で見ることを楽しみにしています！」と話している。

　草花を食べ過ぎてはせき込むヤギの登山客ベルトルト・フーフシュメルツ役には、舞台「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」などへの出演で知られ、ディズニー・アニメーション「プリンセスと魔法のキス」のホタル、レイ役も務めた駒田さんが担当。ベルトルトの相棒でヨーデルを歌うのが好きなヤギの登山客ユルゲン・ツィーゲンケーゼ役には、ボーカルグループ「LE VELVETS（ル・ヴェルヴェッツ）」のメンバーで、数多くのミュージカルなどでも活躍する歌手の佐藤さん。「レ・ミゼラブル」の舞台でも共演経験がある2人がどんな掛け合いを見せてくれるのか注目だ。

　駒田さんは「ディズニー作品は2作品目。久し振りでドキドキワクワクでした。ズートピアは私にとっても大好きな作品。皆様にもきっと喜んでもらえると思います。ぜひ、劇場でお楽しみくださいませー！」と語った。佐藤さんは「ディズニー映画に出るのが夢の一つでした！　声優としての初作品が、大好きな『ズートピア』続編とは！　本当に驚きました。どんな感じに仕上がっているのか、今から公開が待ち遠しいです。心踊る『ズートピア２』の世界。一緒に冒険しましょう！！」と呼びかけた。