ChaO:美術監督が滝口比呂志が表現する“未来都市” 3Dとアナログの感覚を融合 STUDIO4℃制作の劇場版アニメ

配信日:2025/07/24 15:00

劇場版アニメ「ChaO」の美術ボード(C)2025「ChaO」製作委員会
劇場版アニメ「ChaO」の美術ボード(C)2025「ChaO」製作委員会

 アニメ「鉄コン筋クリート」「海獣の子供」などで知られるSTUDIO4℃の新作劇場版アニメ「ChaO」(青木康浩監督、8月15日公開)の美術ボード4点が公開された。同作は、“人間と人魚が共存する未来都市”が舞台で、「言の葉の庭」「天気の子」などに参加してきた滝口比呂志さんが美術監督を務める。美術ボードは、街が放つ独特の哀愁やぬくもりをカラフルな色使いや光の明度などで表現している。

 同作の未来都市のモデルは、中国・上海の街並みといい、田中栄子プロデューサーは、「上海は有名な街ですが、意外と私たちは知らないんですよね。だからこそ“新しい”と思いました」と背景を語る。美術監督の滝口さんは、田中プロデューサー、青木康浩監督らとともに実際に世界観を構築すべく上海にも渡航。その時に感じた街の空気感や住民のエネルギーが作品にも落とし込まれているという。

 滝口さんは、美術監督を担当した岩井俊二監督の「花とアリス殺人事件」でも注目を集めたが、今回のオファーも同作がきっかけだったという。青木監督は「岩井俊二監督の『花とアリス殺人事件』という作品を拝見して、これはいいなぁと思ったんです。僕が次の作品で何かを頼まれた時に、この美術を担当された方に頼めたらいいなと、この作品を見ていた時に感じていたんです」と語っている。

 一方、滝口さんは「僕は以前のやり方を一切に使わない手技でして、トリッキーな性格なので(笑)。当初は『花とアリス殺人事件』のような感じでお願いしたいというのは聞いていましたが、それを受けつつも、実際には全然違うデザインでやらせていただきました。ちょっと思い切ったことをやりたいなと」と明かしている。その言葉の通り、「ChaO」の美術では3Dモデルを作成し、そのレンダリングの線を抽出してラフ感を出すという独自の手法が用いられているという。「開発の段階で3Dをいじるうち、手ではうまく出せないような面白いニュアンスの線を出すことができたんです。今回は、それをフル活用しています。3Dの良い部分とアナログの感覚を融合ができたと思いますね」と、滝口さんは手応えを語っている。

 同作は、種族と文化を超えた恋と奇跡の物語。人間と人魚が共存する未来社会で、船舶を作る会社で働くサラリーマンのステファンがある日突然、人魚王国のお姫さま・チャオに求婚される……というストーリー。ステファンはわけも分からないまま、チャオと一緒に生活することになる。純粋で真っすぐなチャオの愛情を受けて、ステファンは少しずつチャオにひかれていくことになる。フランス・アヌシーで開催された映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」の長編コンペティション部門で準グランプリにあたる審査員賞に選ばれたことも話題になっている。

提供元:MANTANWEB

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